
先日 身内100チェV号君のチェイサーツアラーV・・・
調子はどうだ?と聞いたら まだ白煙が出る・・とのことで、硬めのオイル入れて誤魔化してる・・とのこと(タービンはハイフローに変えたばかりだし) 原因は・・・
100に詳しいお仲間の見立てでは「ステムシールから」だろう・・とのこと
(同感)
旧車100系ツアラーVでは加速時に白煙を出す個体や、エンジンオイル消費量の多い個体も結構ある
後期型1JZ-GTEでは、可変バルブタイミングの制御とタービン軸受冷却にエンジンオイルを使う このオイル管理が重要で下の画像は確か、5・6万km走行後のエンジン内部の様子・・・・
この時に身内100チェV号の1Jターボには、嫌な予感があった(エンジン内部が真っ黒だ 左)
よくある白煙の原因は 簡単に言えば
・タービン軸のガタの発生でタービン軸冷却用オイルが燃焼室に入り込み白煙
・エンジンヘッド部バルブからのオイルの混入(オイル下り)
・エンジン下部クランクシャフト・コンロッドからピストンリングをオイルが通過し燃焼室へ
今回は多分オイル下がりだろうね
ステムシールは燃焼室内の吸排気用バルブを支えるヘッド側にある24個のオイルシール
経年によるシール部の劣化で吸気バルブシャフトを通じ燃焼室に入り込み、燃料と一緒に潤滑オイルが燃えることで白煙が生じる・・・との見立て
オイラもそう思うな
カムシャシールやバルブシムはオイル消費量の増加には繋がるけど「白煙」はあまり関係ない
シリンダー内に入り込むオイルが燃焼する事が一番の原因
白煙の原因はインテーク吸気弁から、継続的に入り込む「チリ」等による燃焼室やピストンリングの傷
吸気フィルターのろ過特性が悪いフィルターによる「チリ」の吸い込みは シリンダー内部とピストンリングを徐々に傷つけ密閉性が低下し エンジン腰下コンロッドからのオイルが上り・・・燃焼室に入り込んだオイルが燃焼する事で白煙発生!
身内100チェV号は早い時期からキノコ型エアクリーナーを使用いてるんだけど
このスポンジ系素材とフィルター本体の「僅かな空隙」があると・・
頻繁にフィルター交換しない場合や品質が良くないフィルター素材ではマズイ
このフィルターの功罪は 某有名YouTubeにUPされているとおり・・
オイラも使うの辞めた
(純正フィルター)
このようにフィルター外周にはフェルトがみっちり貼られ、純正クリーナーBOXに完全密着するような構造はチリなどは殆ど入り込まない
(見た目は良くないけど純正パーツの信頼性は社外品とは違う)
これなら微細な「チリ」でもインテークに入らない 純正の造りは良く出来てる
そして、社外エアクリーナーと純正エアクリーナー&BOXでの性能差は400馬力程度までなら、性能は同じらしいっす(毒キノコからインテークパイプへの断面積は純正も同じなんで吸入量は変わらないようだ)
はじめは純正タービンのスラストガタ軸受の不具合からの白煙だろう・・・と 高価なハイフロータービンに交換してみたりしたけど、やっぱステムシールなら経年劣化で、吸気系から生じたエラーもあるだろうになあ
ツアラーVでオイル消費量が多い個体は、要注意!
ステムシールなどの交換には20万クラス どうする100チェV号君!
Posted at 2025/06/21 13:25:14 | |
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