
きょうはこんな天気なので、部屋で趣味の話しです。
先日、オイラのヘッポコ・YouTubeをご覧になった方から修理に関するご質問を頂きました。
修理のプロでもなく生計を担っている訳でもないので、不正確なこともあるかも知れませんが誠実にお答えしたいところです。(AV情報家電エンジニアの資格はありますが素人です。)
ご質問の内容は「カセットデッキが動かない、メーターも表示されない。」とのことでした。
オイラもご質問の方と同じ機種を修理して2台使っています。もう40年以上前のKenwoodの3ヘッド機です。ご自分で修理にトライしたいとのご希望です。
必要機材として、①半田機材(コテ、低融解半田、ハンダコテクリーナー、ハンダ吸取り器)と②+ドライバー、③ピンセット、とLCRメーターがあればよいです。
1 デッキ本体の分解
オイラのYouTubeチャンネル(A12) を参考に、ドライバーで躯体を分解し本体を立てた状態で作業すると便利です。
2 不良電解コンデンサーの交換(6個予定)
(デッキをフロント側から見ています)。
前後にビームシャーシ(アルミ製)が貫いて、左側が定電圧電源部、右が信号部です。
ご質問者の方の症状から黄色丸内の電解コンデンサー不良が疑われます。(自前交換済の画像です)
一つずつ6個のコンデンサーを取り外し、LCR メータで測定します・・・が、この機種の癖で6個まとめて交換して簡単に直ることが多いです。
画像は電源部のコンデンサ番号C97 とC107 の100μF/10V の2個。(悪名高き100系ツアーVのECU内のコンデンサと同じメーカー同じ規格です。)
信号部のコンデンサーはC95&96 の100μF//10Vの2個と、C97&C98 の470μF/10V2個の
合計4個の電解コンデンサーを交換します。
・・・これで多くの場合再生音が出力され、電源部の不良コンデンサーを交換しているのでモーター制御部、メーター制御部の電源が確保できます。
なお、再生(キャプスタンがムラなく回転している事)できている場合は、電源系の他のコンデンサーの交換は必要ないと思われますが、オイラは音質チューニングで
C109 220μF/50V。C110 330μF/25V。C113&114 100μF/16V.
C111&112 470μF/16V。C115&116 100μF/16V。・・・などを一部交換しました。


これはアモルファスヘッドアンプ部のコンデンサをチューンしたものです。気休めだけどいい音になりました。
メカ部のリールモーターとファンクションモーターも分解整備できれば、相当長期にわたり使用できます。チョット手先の器用さを必要とします。
今回の6個のコンデンサーの交換で修理出来ればラッキーです。注意する事は、電解コンデンサの交換はひとつづつ交換する事。
☆5月1日 訂正します。
電源部C97 としていたコンデンサー番号はC93 の誤りでした(失礼しました!)。
上の画像のようにゴールドのニチコン製FG 電解コンデンサーで修理しています。
規格は100μF/10V です。よく爆裂故障する100チェ・ツアラーVのECU内の電界コンデンサーと奇しくも同じ規格品です^^笑)。
☆リールモーター基盤取り外し用「治具」(手作り)
リールモーターのドライブ基盤を外し、この治具でモーター内のブラシを広げながら裏蓋を外します。
Posted at 2024/04/27 10:34:37 | |
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