先の「データ危機一髪」にもあったとおり
メインPCが再建待ちのダウン状態にある間、快適なPC環境を確保してくれた
SONY VAIO-Z VPCZ13
あの運用実績と、昨今のストレージ事情の変遷に基づき
文字通り「持ち運べる(ほぼ)全データ」、名実ともにサブ機として生まれ変わるべく
光学ドライブを外し、HDDキャディに載せ買え、2TBの巨大容量を内包し
なおかつ、システムSSDを最新の倍容量に規格向上するという
結構な大工事を行ってました。
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キーボードを含むトップカバーオープンの手法は
各方面で枚挙にいとまがないので簡潔に
とにかく長・短・ミニ、三種類のネジというネジを全部外してしまえば、あっけなくオープン。
数は多いので結構面倒くさくはありますがw
まずは、ネジ4つで留まっている光学ドライブを撤去し

このようなHDDキャディを投入するのだが
さすがにキャディをネジで固定せず差し替え可能に…ってことにはならなかった。
コネクタが固定ではなく、ハーネスの直挿しであるため
本体の物理的な抜き差しはともかく、コネクタが刺さらないのである。
実は、かつてのIBM機のように
ネジ一本でHDDの抜き差し、果てはドライブ種別の変更を可能に…なんて思っていたのだ。
民生機のVAIOにそれを求めるのはいささか酷な話だったか、と諦めかけたのだが
…閃いた。
「キャディとの差し替えは無理だが、
HDDだけならキャディを加工すれば差し替え出来る」
至って簡単な加工だ。
キャディの蓋…ベゼルをネジ留め式とし
外側のフレームをノコギリでぶった切ればいいんだ!
こういうことである。

蓋はネジ留めで、奥まったHDDには引き出すためのベロを貼り付け
さらに本体内での振動・上下揺れ防止のために、コネクタの逆・外側の上端に発泡ラバーを貼り付け。
シリアルATAのコネクタはしっかりしているので抜けはないだろう。ラバーもトップカバーと適度に押さえ付けで密着している。
これが抜ける振動や衝撃なら、そもそもHDDが持たない。
これで、本体をバラさずにHDDに外部からアクセスできる。
もしクラッシュしたら抜いて、本体D:\から丸コピを頂けばいいだけの話だ。
HDDそのものは、消耗品に過ぎないのだ。
次に、SSD。
そもそもデフォルトが64Gツインドライブの128G RAID-0なのだが
その在り処は、パームレスト下
タッチパッドの裏側のボックスだったりする。
投影サイズは1.8インチストレージのサイズ、これが二枚重ねで
両端に、いまとなっては絶滅危惧種の「MicroSATA」コネクタが刺さっているのが本機の環境。
(モデルによってLIF仕様など差異があるようだ。特にコイツの上を行く、4SSDのRAID-0というバケモノ仕様)

場所はココ。
専用形状のカスタムメイド東芝製SSD、専用設計フレーム付き。
どんだけ規格外大好きなの、SONY。
これを差し替えるとなると
絶滅寸前のMicroSATA規格SSDでは、モノが少なく、かなり割高になってしまう。
変換基板を用いて、現行規格であるmsATAにしたほうが、よっぽど安上がりだ。
これを二枚重ねしてみると
微妙に厚い…ように見えるが
じつは既存SSDフレームの頂上と、厚みがほぼ一緒。ギリ収まるサイズだ。
だが、設置にはボトルネックがある。勘合が必要なのだ。
それは、SSDボックス底部にある、この丸い突起物

実は、ゴム脚の貼り付け部位の引っ込みが、ここにあるのだ。
削ることも考えたが、よくよく見ると
変換基板のコネクタ部がここを逃げれば、ジャストサイズでトップカバーが閉まることに気付いた。
斜めに振ってやればいいのだ。

SSD交換の最大の肝は、ここだ。
これだけでSSDがコトッと底部に接地し、突起物を躱すことができる。
念のため、絶縁と緩衝を兼ねて、不織布を挟み込み

トップカバーを閉じて
電源を入れて
…LEDがいっこも光らない('、3_ヽ)_
やな予感がして、タッチパッドを触ってみると
反応がない。
カバーを開いて確認すると
トップカバーとマザボを繫ぐ(おそらく)USBケーブルの
二列ある端子が半分ない。
もげた_:(´ཀ`」 ∠):_
真っ青になりながらヤフオクをぐぐると
そのものズバリのパーツが出品されていた。
嗚呼、神様仏様ヤフオク様;;
慣れた作業と侮らず
コネクタの抜き差しは慎重に、という教訓ww
…こうして、たまたま28000円で拾い上げたVPCZ13は
高性能パワーモバイルから
「移動データ保管庫を兼用したパーソナルワークステーション」に生まれ変わった。

ストレージ容量、1.81TB

音源、動画のすべてがメインマシンD:\と共通(差分が大きくなったらシャドウコピー)

直近3年分の写真をすべて保管、向こう3~4年分を賄うに充分の余裕あり
(古くなったものから本体の保管庫F:\へ移送されてゆくので満杯にはならない)
予備機を仕入れる予定です。
こんだけの性能・機能とコンパクトさが両立するのなら、モバイルの主力を預けるに充分。
色々調べたところ、いわゆる「1型」であれば、すべて同じ感覚で使えそう。
後継機の「2型」…VPCZ2*タイプは、nvidiaのVGA搭載がないなどモバイル特化の端末で、全く別種の機体と化しており、いまひとつ…こう、物欲を刺激してきません。いかにもSONYらしい変態臭がないんです。
描画性能を省略したわりには基礎的な処理能力も似たり寄ったりで世代格差が大きいわけでもなし。
にしても、歴代マシンのお名前を並べると
1型>VPCZ11・12・13・14
2型>VPCZ21・22・23
なんか帝国海軍の軍用機みたいな名付けだなっと思ったり。
つまり、こいつは「一三型 甲」とでも呼ぶべきものですw
予備として導入するやつは、本体色にも拘りたい。
ガンメタル狙い、出来ればVAIO十周年記念機「グロッシカーボン」なんて入手できたら涙がちょちょ切れる。
あるいは再工事して、そっちを主力にするのもいいかな。
メインPCの不在をみごと支え切った、SONY渾身のパワーモバイル。
いい出会いでした。
嗚呼、これだから中古屋巡りはやめられないw
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Posted at
2018/02/22 22:27:44