今月、二回ほどサボって
走りに出てました。
…いうて、いつもの備前地方ですけどねw
さて、先頃
私の車には、追加計器として
テクトム製
燃費マネージャー「FCM-2000」が装着されました。
積算距離と燃料消費量から燃費を割り出して表示するというのが主たる機能なのですが、その過程において
「リアルタイム燃料消費量(mℓ/分)」を表示することが出来ます。
早い話、アクセル開度に対する現在の燃料消費量を、リアルタイムで可視化してくれる…というものです。
これを、速度計と対比しながら走っていると
いかに自分が「無駄踏み」が多いか、思い知らせてくれます。
…デミオのアクセルは、当時のMAZDA車の傾向で
「スロットルの早開き傾向が強い」こどが解っています。
(参考)
これは、軽快感を感じる反面、踏み始めの調整がシビアで
ハーフアクセル位で早々に全力付近に達してしまうというものです。
実際、ハーフ過ぎまではぐんぐん力が上がるのですが、そこから先は
踏んでも燃料消費が増えるばかりで、それ以上の力が沸いてきません。
ペダルの踏み込み量と出力が、特に踏み込み初期で、リニアに比例しないのです。
ドッカンアクセルというほどではないので慣れたつもりではいたのですが
これが瞬間燃料消費量として可視化されると
大変なことになっているのが解りました。
ペダルをストロークさせない程度の力加減で
消費燃料量が乱高下するんです。
しかも、あまりダイレクトに速度変化に反映されません。
というか、速度変化に殆んど反映しない範囲で、燃料消費量は大きく変動していたのです。
これをペダルストロークで制御できるのが理想的なんですが、それがないのです。
これではまるで「ゆるい感圧式ペダル」ですww
そのうち体は順応してくるもので
とりわけ巡航時のペダル踏力を、実際の数値をもとに細かく制御するという、新たな無駄排除の技を開眼したわけですw
結果。
燃費が目に見えて上がってきました。
リアルタイムな燃料消費量が可視化されただけで、です。
さらに言えば、それを逐一運転操作にフィードバックしただけで。
3速37km/hでロックアップ、45km/hで外れて4速
50km/hぴったりでロックアップ
このシフトスケジュールも、体に叩き込みました。
前に書いたように、マニュアルモードではロックアップは効きません。
ロックアップが作動すると、踏力そのままで
ぬるぬると速度が上がっていきます。
伝達効率が上がるからですね。
…じつはこの車、さきのアクセルペダルの癖と相まって
Dシフト・3速ロックアップ状態で40km/hぴたり巡航というのが、なかなかの苦手科目だったりしますw
4速ロック50からはまだ簡単なのですが、いうまでもなく「ペダルストロークでキープできず加速するか失速するかしてしまう」からです。
これを会得した結果、まず、町乗り燃費が伸びてきました。
発進加速のパターンも二択になりました。
40以上までなら「ぐんと一気に」
30ぐらいで流す必要あるときは「むだなく緩加速」
かように、運転パターンががらりと変わった結果が、この表示
(すべて「満タンから帰宅するまで」が二段目の「平均燃費」、コースはすべてほぼ一緒「徳島~岡山近傍、高速は片道分程度を使用」)
10/3 A/C2割ぐらい 1時間程度エアコン停車あり
10/9 A/C3割以上 1時間程度エアコン停車あり
10/18 A/C使用なし アイドリング停車ほぼ無し
注)ノーマルじゃないです。ハイオク仕様のチューンドROMで、ですw
しかもタイヤ空気圧が低めでした。
しかも最後のやつを、翌日24ℓ消費の表示で実際給油したら給油口フル満タンで実数22ℓしか使っておらず(走り方によって割と誤差が出ます)
フルノーマル時でも、こんな数字を出したことは一度もありませんw
ノーマルのカタログ理想燃費に伯仲していますww
実際、この運転が染みついてくると、確かに刺激はないです。
いうなれば「電車のような走り」に近づいて行きます。
さりとて、周囲に迷惑を掛けるような鈍足走りというわけでもないですが
とにかく「加減速を控え、定速度運転を維持しようとする」癖がつきました。
それこそが「無駄を排した走り」の行きつく先だったのかもしれません。
条件にも左右されますが、いまの体感燃費が
「街乗り 13km前後」
「片道50km以上の長距離 15km前後かそれ以上」
A/C使用で1割減、といった感じになってきています。
つまり、装着前より、明らかに1割程度改善したことになります。
それは結局、自分の操作に対する反応に興味を持ち、探求しながら
自分の運転技法を見つめ直すということを実行したからに他なりません。
数字の意味が解らなかったり、興味を持てなかったりすれば
いくら燃費計を付けようと、燃費なんて一切上がりませんからね。
キモはこの辺だと思います。
・赤信号へ向かって平然と加速するような無駄をしない
・煽り運転のような無駄な加減速をしない
・出だしはしっかり加速、但し目標速度が一定以下なら一転してゆったりと流す
・アクセルを踏む力に細心の注意を払い、燃料消費量を走行状態と感覚的にリンクさせるまで体に叩き込む
・高速は100km/h越しても何らいいことなし
・坂道は迷わず低いギアで。高いギア低回転で高負荷で運転すると燃料はどんどんムダになる
・フットブレーキに頼らない。通常の停止もエンブレを基本に。とくに下り坂はシフトダウンしエンブレで降りてると燃料消費がゼロ行進となり面白いように燃費が伸びる
・暖気はオイルが回りきる程度までしたら、あとはエンジンが温まるまでゆるく走る。停止して待つほどのことはしなくてよい
今の季節、車の燃費にとって
最も有利な時期に入っていることは間違いありません。
なので、季節が変われば数値も変わってきます。
これは、あくまでひとつの良条件下での「極大値」に過ぎません。
が、同じ条件下での「HN11s」にも迫る数値に達したことは確かです。
案外、導入資金の元は早く取れそうですw
こういう計器も、なかなか面白いものですよ。