アイデンティティ　～趣味人の矜持～

まだすこし平和だった冬の頃、もはや年中行事となった東京の弟家族の訪問を最後に
撮るなどといってもいつもの散歩コースでたまにカメラを向けることがあるだけ。
対岸の和田岬線を訪れることすら、既に危険なのだから。


ここが最後の国電。
　
此の程度でも、まともに活動すれば1行程1万では効かないのだし
たとえ社会が疫病を捻じ伏せたとしても、その頃には自身の経済力の限界が脚を縛る。　
おそらく、このさき
鉄道への劇的なモチベーションの盛り上がりは、無いか、あってもそう何度もあるものではないでしょうね。
そもそも被写体が次から次へと消えてゆくのだから。