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2012年12月15日 イイね!

TAMRON A16p(SP17-50/2.8LD DiⅡ)の底力を見た。

先日、こんなレンズを入手した。


『TAMRON A16p(SP17-50/2.8LD DiⅡ)』

広角側が特に手薄な、我が家のペンタックスKマウントレンズラインナップに喝を入れるべく
かねてより興味のあった、このAPS判用大口径標準ズームレンズを導入してみた次第。


じつは現金を投入してませんw
ひょんな事から、AUポイントの残高を調べてみたところ
40000Pを超える勢い。
そしてまた、たまたま「AUショッピングモール」なるものの存在を知ってしまったから、さあ大変。
蓄積したポイントが、ここで現金32000円分程度として使えるというではないか。
どうせバカ高いスマホ(&ガラケー)の新品・新製品なんて今後も買うわきゃないし?
これで何が買えるのん?と思って調べてみれば。

あるじゃないですか、ジョーシンがw

一応、価格は慎重に調べてみて
概ね市場最安値からも大きくかけ離れてはいないことを確認のうえ
珍しくも「新品レンズ」などというものをポチってしまったわけで。

他に新品購入したのって、DSLR-A580&SAL1855のキットぐらいじゃないのかなw

で、届いたんだけど
偏ボケあり?と思われたので、一度メーカーチェックに出てます。
何か調整あったのか、はたまた私のレンズ制御が甘かっただけなのか。



…さて。
実戦での使用を模した撮影試験とレンズ比較を行って来ました。
対抗は、同じ焦点距離域で絶大な戦力となっている
お馴染み「SONY SAL1855」

基本的に同じ系列のSONY製CMOS撮像素子を装備していると考えられる、K-5とNex-5Nですが
制御するハードウェアまで同じではないので、色合いはおろか実効感度まで異なるようで
同じ露出条件にセットしても、同じ明るさにすらなりません。
その辺はRAW現像で、可能な限り近似するように調整しています。
但し、全く同じものには、どうあがいても出来ません。
そこはレンズ特性の違いまでも含めた「個人の好み」の領域かとも思う。




まずはワイド端からいってみよう。(但しSAL1855の画角に合わせ)
※リンク及び画像クリックは、全て原寸が出ます。

18mm付近 絞り開放試写
K-5 SP17-50/2.8
Nex-5N SAL1855

周辺光量低下と像面の崩れはあるが、これだけ映れば文句はないだろう。
SPの名に恥じない。
が、SONYの安レンズが想像以上の健闘をしていることにも、さらに驚いた。
開放絞り値の違いも、レンズ構成方式の違いもあるので、単純比較は酷なのだが
ここまで主力を張ってきただけの事はある。当面、その地位は揺るぎそうにないです。



列車の到達を待ち、実際の撮影条件に近い状態での比較

SP17-50 f4


SAL1855 f5前後(アダプター目盛りから推測)

どちらも大したものだ。
ペンタのシステムで、このレベルを実現しようとすると
M42マウントの「COSINA 19-35/3.5-4.5改」を動員するほか無かった。
(コシナの筐体に、光学系OEM先のタムロンA10(AF19-35)のレンズを全移植、
コーティングのグレードが違うため、色乗りがまるで違う)
ペンタ純正・DA18-55の仕事は、残念ながらこの時点でほぼ終わったといえる。




続いて、場所を変え
テレ端までの総合的なチェックを。


35mm域

開放試写

K-5 SP17-50/2.8
Nex-5N SAL1855

実写結果

SP17-50 f4


SAL1855 f5.6前後


テレ端50mm付近

開放試写

K-5 SP17-50/2.8
Nex-5N SAL1855

実写結果

SP17-50 f6.3


SAL1855 f6.7前後

   
24mmから35mm辺りは、どちらも開放から何の問題もなく解像。
大口径のA16には周辺光量不足と四隅の僅かな崩れが見られるぐらい。
これとてSAL1855と同じ絞り値まで絞れば、逆転する。


テレ端は、開放だと主に周辺がやや厳しい。
それに、ピント合わせがものすごくキツい。相当慎重に、精密にやらないと合わない。
ピントリングに触ったらズレました、というレベルなので
AFにポーンと任せられるとはとても思えない・・・
そのナーバスさも、一絞り辺りで収差が落ち着いて、だいぶ影を潜めるのだが。
そもそも、この大きさ・重さなので、実質F3.5通しで使うと考えても存分にメリットはあるため
実用には差し障り無い(というか撮影者のコントロールに掛かっている)と考える。

ただ、50mmの画角固定となれば
これを強行して使う以前に、恐るべき光学性能を持つ
「COSINA 55mm/1.2」という単焦点標準レンズがいるので、あまり積極的に使う場面がない。

PENTAX K-5  COSINA 55/1.2 f4.5だったかな?(うる覚え)
このレンズと喧嘩させるのは、クラス違いのボクサーに撃ち合わせるようなものだ。

概ね「18-35mm(フルサイズ換算28-50mm程度)」を
手っ取り早く堅実な画質でカバーできる、というのが主目的となるので
テレ端は「絞ればそれなりに良好に撮れる」のなら、戦力としては充分だ。

で、対するSONYの18-55の方も、同じように開放では多少の甘さが否めない。
開放絞りがf5.6というのが、ハンデの大きさに拍車を掛ける。
だが、全体的に安定していることと、少しでも絞り羽が出てくればそれだけで改善するので
普及クラスの標準ズームとしては、及第点以上だ。
F8で使えるなら何の問題もなし、わずか1/3絞りだけでも全然変わる。これがポイント。


──悪条件下でも一定水準の結果を出せることが期待される、安定した大口径ズーム。
久々に、まともな戦力増強となりました。



で、実用試験のシメは
図らずも現れた「大当たり」赤いキハ。

PENTAX K-5  TAMRON-SP 17-50/2.8LD(A16p) 50mm f5.6
嬉しい初陣となったのでした。
Posted at 2012/12/15 00:38:41 | コメント(0) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記
2012年10月14日 イイね!

【中古安レンズ列伝】我が家で一番安い望遠ズーム。

フィルム・デジタル問わず
いいカメラを買うと、必然的にいいレンズを誂えてやりたくなるのが
自然な人情というもの。

超広角、単焦点、大口径ズーム・・・
それはもちろん、コストを掛ければ掛けただけの希望が叶う・・・というのは
一般論ではあります。
なにも間違っていません。

ですが、世の中には
ビンボーぶっこいてるくせに、1600万画素級デジタル一眼/レンズ交換式一眼を
合計3台も使役する、私のような大うつけ者も存在しますwww

すると、コストの皺寄せは何処へ行く?

言うまでもありません。
レンズですww

そんなビンボー一眼ユーザーの僻みとも取れるような
二束三文レンズ紹介シリーズとか。
気が向いたら今後もやっていくかも・・・

------------------------------------------------------------------
さてさて。
私は鉄道を主体に撮る写真愛好家ですので
おのずと「望遠レンズ」の需要が大きい。


──これまで所有した望遠レンズ中で、最高価格を誇るのは
『SONY SAL70200G (MINOLTA AF 70-210/2.8G APO SSM)』
海外通販で、円高差益により
国内中古相場を下回る値段で仕入れましたw

キヤ●ンの同クラスレンズを一蹴する、問答無用の超画質を誇るスーパーレンズでしたが
父の失職により財政破綻し、車を買い替えることになったため、短い在籍期間ののち
3万円近い利益を出して引き取られて行きました。
それが、じつは黒ゲートの導入資金の一部。

在りし日の描写

DSLR-A700(α-700) SAL70200G 160mm f4

悪条件でもこのとおり

120mm f3.2

開放でもこのとおり

70mm 開放

さすがに次元の違いを感じます。チート兵器といってもいい。
いまだに手放したことを後悔してはいる。
SVXの車検結果によっては、また考えてもいいかな・・・その時は、ぜひとも「ミノルタ仕様」で・・・



──ですが。
その圧倒的戦力の恩恵に短期なりとも与ったとはいうものの
私のコンセプトとは、これは若干路線の異なるものでして。

この状態が、まさしく「カネさえ掛ければ、見返りは普通に得られる」の典型例。

こういうレンズ(というか正統派リッチシステム)に
二束三文レンズで、どこまで食い下がれるか。

クルマに例えれば、あれですね。
ボロいFC3Sで最新鋭のインプWRXをカモる、みたいな。

これが、デジタル一眼導入以来の私の個人テーマだったりしますw



先のSAL70200、正確な価格は伏せますが
概ね導入時コスト150000円としましょう。大きく外れていないはずです。




──では、以下の画像を撮ったレンズ・・・まあ後で種明かししますが
まずはその画像から。


Nex-5N 135mm f6.7


DSLR-A580(α-580) 160mm f8.0


Nex-5N 200mm f6.7


比較対象がチートなので、同列に比べることはさすがに出来ませんが
購入価格差から発表しましょう。




300分の1。




マジです。

寸法、ことに重量に至っては
1キロも軽い。

196.5mm, 1340g
vs
94.5mm, 375g




そのレンズは、こちら↓

「驚いたか?」

MINOLTA AF 100-200/4.5
初代ミノルタAFラインナップの中にあって、大型高性能とされた
AF70-210/4の陰に隠れた廉価版。
おもに初代αシリーズ下位機種である「α5000」とのセット販売を前提とした製品でした。

前面


背面


コーティングを見た目で判定することは出来ないが
少なくとも、それなりのコストが掛かってる感がある。

特に、背面の最終面が「凹面」になっていることと、
反射の暗いマルチコート(右側映り込みが最終面)となっていることが
奇しくも、デジタル撮像素子との相性の良さに一役買っているのではないか、と推察している。
(撮像素子のローパス表面と「合わせ鏡」が理屈上発生しない)
このため、開放からニジミ、フレアらしきものが発せず、極めて安定した描画となる。

絶対的な解像力はもとより、コントラスト特性に優れ
実際の数値以上に、見た目の解像感があります。

総じて、設計に無理がないのでしょうね。
倍率も2倍止まり、F値を1/2段暗くして小型化と相殺。
その皺寄せは「最短撮影距離」に現れ、2mまでしか寄れません。
望遠マクロが出来ない、というわけです。
が、鉄道・風景撮りには、殆どハンデとはなりません。


これだけ映って500円ですよ奥さん!!



だから中古レンズっつーか、ジャンク遊びはやめられんのですw



では最後に、このレンズでもって昨今の最高精度で撮れたのを。

Nex-5N MINOLTA AF 100-200/4.5 200mm f8


(ドヤァ… (←
Posted at 2012/10/14 18:50:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記
2012年10月12日 イイね!

意外に気難しい癖玉  SONY SAL1855(DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM)

その、侮りがたい高性能ゆえ
「このレンズがないと撮影が始まらない」レベルで重宝している
SONYの標準ズーム、SAL1855(DT 18-55mm F3.5-5.6 SAM)。


巷の評価は辛いです。
「甘い」「解像力が無い」「キレが無い」

これを見ても、そういう事が言えるのかと小一時間

Nex-5N SAL1855 18mm f5.6前後(アダプタ目盛りから推測)
是非ともクリックして原寸をご覧頂きたい。

解像力だけで味もクソもない、と言う向きもあるでしょうが
当方は、その解像力と「原色系、特に青色系のヌケがとび抜けて良い」ことこそが
このレンズの味と考え、今や鉄道撮影に無くてはならないツールのひとつです。



・・・実を言えば、このレンズ
大きな弱点をひとつ、抱えています。
それは、カメラ本体に「ある機能」がないと、MFでは撮影困難になるという
ある意味、MF主体で撮る私には致命的な弱点たりうるものです。

「このレンズは、絞りの値によってピントが移動します」。

言っていることの意味が理解出来れば
「えっ、AF世代の新規レンズなのに??」と思う方と
「ああ、あれですか(ニヤニヤ)」と思う方に二分されることでしょう。

原因は、球面収差

端的に言えば
「レンズ外周と内周で、ピントの合う場所がずれている」。

たいへん大雑把な概念図ですが、概ねこういった意味合いの現象です。


こうした安い数打ちレンズで、各収差を
すべて理想的に補正出来ているものなど、まず存在しません。
こちら立てればあちらが立たずの連続ですので、必ずどこかに妥結点を見出し、妥協しています。
つまり、当該レンズの「諸収差補正の皺寄せ」は、球面収差に集中しているということです。

ちなみに同クラスの「smc PENTAX-DA 18-55ALⅡ」の場合
「像面湾曲」の傾向が顕著で、周辺と中央部のベストなピント位置が合致しません。
では収差残存の駄目レンズか?というと、そういうこともありません。
「背後のボケが汚くなりにくい」という美点が、それと引き換えに得られます。
(ピントのズレによるボケ量の問題ではなく、根本的な描写の持ち味的な問題として)
このレンズは、主題を中央から大きく外さずに捉え、背後を綺麗なボケで飾るように撮るのが、持ち味の活かし方といえそうです。


SAL1855に話を戻しましょう。
このレンズ、実際使ってみて
「周辺の隅々に至るまで、像の流れのようなものが殆どない、極めて安定した像が得られる」と感じます。
絞り開放でも、線は多少太くとも
コントラストがそれを補っており、実に安定した絵が得られるのです。

では、絞り込んでいくとどうなるか。

周辺で像が流れるような非点収差は顕著ではないので、残った球面収差の
外側の光束から、均等に絞りで削り取られます。

ここで問題が生じます。特に、光学ファインダーであれば猶更。

基本的に、ファインダー像は「絞り開放」の絵を見ています。
これを基準にして合わせた場合、絞り込んで撮られた画像は
「実際にファインダーで見ているのとは異なるピント位置」のものとなるのです。

ちょっと一眼をかじった方とかで、ファインダー撮影に自信が出てくると
自分の眼を信じて、AFによる合焦位置から補正する方もいるでしょう。
おそらく常識的に、レンズの収差によるピント位置の補正とかは
AFセンサーを駆動する為のデータベースとして、レンズに仕込まれている筈です。
だとしたら、ファインダー上の像は、若干ピントがずれている事になりますからね。

ソニーの設計思想はこうかもしれません。邪推ですが。
「どうせAF一眼レフを使うユーザーの9割はAFしか使わない。
ファインダーはユーザーのニーズに応えた、素通しのような明るく見えやすい(=ピントが判らない)ものとなっている。
ならば、AFの動作アルゴリズムに「絞り位置による収差変動の補正データ」は仕込まれているのだから、ファインダー上では(凝視すれば)多少ピンずれしていても、実際の撮影結果が良好になるように動作させればいい」



今回、実際にやってしまったのが、これ
(等倍拡大しないと解らないとおもいます)


F8 慌ててファインダーでピン合わせる 全体にネムい画質 玉砕


f7.1 「フォーカスチェックライブビュー」「プレビューボタン」併用で詰めなおし

「ある機能」と言っていたのは、実はこれです。
MFにて、このレンズで精密ピント合わせをしようとすると
・フォーカスチェックライブビューを起動する
・プレビューボタンを押して絞りを動作させる
・拡大表示し「一番いいピントを頼む。」

この操作が必須となります。

変化は如実に解りますよ。
・開放で拡大表示し、ピン合わせる
         ↓
・プレビュー押す、妙にピンが甘いことに気付きガッツリ修正する
         ↓
・プレビュー離す、えっ何このボケボケ画像ホンマに大丈夫なのかコレ

光学ファインダー上では、プレビューした状態では像がかなり暗く、
ピント合わせは困難となります。
が、撮像素子からの画像を明度調整して表示するライブビューなら
このハンデが無くなります。

なお、Nexでアダプタ経由接続する場合
セットしている状態で既に絞りリングで「絞り込み」された状態にあるため
常にプレビュー動作した状態と同じなので、モニタで見たものがそのまま「写る画像」となり、
絞りで露出を変えないかぎり問題は起こりません。



このレンズ。
本来持っている描画力は、巷の一般的な評価とは随分違うものだと思うんです。
ただ、それを引き出すのに、特定の条件や操作を要する。

レンズをシステムの一環として見た場合、果たしてこれで
「いいレンズ」と呼んでいいかどうかは、聊か疑問は残りますがねw



時代は進んでも、「癖玉」というものは無くならないもんですね・・・w
Posted at 2012/10/12 09:56:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記
2012年08月22日 イイね!

小物撮りとスナップには、GXR

タイトル画像からも解るように、私は東方ヲタ。
れーむを嫁に娶って、はやウン年・・・

というのは、とりあえず置いといて



当然のことながら、幾多のフィギュアが机上に鎮座ましましています。
以前の記事でサナエさんをうpってたこともあったし。

もう包み隠すこともなーんもないですよねw
どどーんとうpします。苦手な方は放置でヨロ
(以下すべてクリックで原寸、お好きな方どうぞ持ってっちゃってくださいませ)



こないだからkeiに乗務できるようになった、れーむさん。
去年の秋、紅葉の廃墟にて(ぉぃ


ありすさん。
ドイツ軍俘虜収容所で有名な地域のためか、変電施設もこんな建物が。


近所の阿波神社。


「ここがあの女のハウスね・・・」(違
袴の造形すごいです。あと脚ががg


まりしゃ。
私の側室(ぇぇぇ


彼女は日本一、和風建築の似合う黒魔道士だと思ふ。


「あら、今日も来たの?」


「相変わらずヒマそうだな、霊夢」


これらを撮っているのは、実は
ほぼ例外なく『コンデジ』

厳密には、GX200に始まって
現在運用中のGXR-S10/P10ユニットへ繋がる
「マニュアル操作がほぼ完璧に出来る、RAWを出力できるコンデジ」ですね。

理由は「被写界深度」


さんざん既出のように、自分は鉄道撮りをメインに据え、
デジタル一眼レフ(及びそれに準ずるレンズ交換式ライブビューデジカメ)を使用しています。

一眼の表現力は、もはや論じるまでもありません。
大面積の撮像素子から繰り出される、精緻で質感溢れる描写力。
そして何といっても
被写界深度から外れたものが大きくボケることによる、まるで主題が浮き出すような表現力。
使いこなせば、それは大きな武器となります。


が、その表現力がアダになる場面が少なからず存在します。

小物撮りスナップ

どちらも、被写界深度が勝負を分けます。
スナップは、(自分の場合ですが)眼で見たとおりに近い状態で映したい。
小物は、あまりマクロで寄り過ぎると一点にしかピンが来ない。
一眼の被写界深度は、人間の眼のそれより遥かに薄いのです。
ならば絞り込めばいいではないか。はい、正論です。
実際、海外の写真を見ると、f13.5とかf22とか、キリキリに絞り込んだ画像がかなり多いです。

これ、あまりやり過ぎると
絞りがピンホールの効果を起こし、「回折収差」という厄介なものが発生します。
被写界深度と引き換えに、画像がどんどんネムい感じになってきます。

例えばです。
GXRの主力・S10ユニットで、35ミリ判換算で50mm相当となる範囲を撮るとして
F5.6まで絞ったとします。
被写界深度は、撮影距離5mの場合「1.76~∞」で完全に無限遠をカバー。
撮影距離30cmの近接でも、6.7cmを確保。

これは先日の蟷螂の全長を、ほぼカバーする数字です。
また、先の画像。フィギュアの前後幅あたりを難なくカバーできるのです。

これと同じことを、所謂APS判でやるとすると・・・
f22まで絞ってやらないと、「ほぼ」同じ効果は得られません。
こうなると、回折収差による画質低下とのトレードオフになってきます。
(1600万画素機であったとすれば、理論値で小絞り限界は「f11」だそうです)
しかも、理論上は深度内に収まっているはずの部分も、ボケ足が速く
数値以上にピンの合う範囲が狭いように感じられることが多いような・・・

GXR-S10に話を戻しましょう。
S10は、1000万画素級の1/1.8吋CCDを搭載しています。
理論上の小絞り限界は「f8」とされます。
で、実機の調整範囲はというと・・・

テレ端でf15.8(f16)なんていう、とんでもない数字が現れます。


では実際に撮ってみましょう。


「危ねぇっ!テメェ何しやがる!!」
最新鋭のSu-47ビェールクトを挑発するF-104スターファイターw

私の航空機好きは
昔、エリア88が大好きだった影響が大ですw

この写真は、大雑把に言って35ミリ判換算40mm程度の画角、距離0.3m程度を
絞りf11で撮ってます。
計算上の被写界深度は、およそ30cm。

スターファイターの全体が、完璧に深度内に収まってます。
それどころか、追いすがるビェールクトのディティールも、あるていど見えてます。

あ、背景は気にしないでくださいねw 逆にいえば「そこまで合って見えてる」んです。



では、もっと極端な例を挙げましょう。

卓上の東方オールスターズ(主演;れーむ)
れーむさん酒宴、ああもとい主演なんで
他の皆様より、1歩前に出てます。

テレ端・70mm相当、撮影距離0.4m余り。
上は絞り開放、下は・・・

・・・f14.0。

確かに描写力の差は一目瞭然で、開放での切れ味の良さが際立ってます。
この状態は、おおよそf6.3辺りまで続き、そこからじわじわと画像がネムくなります。
これが、回折収差の影響。

もう既に物理限界を超え、レンズが悲鳴を上げてるのは確かですが
「どうにか許容できる画質の範囲内」で、全員に均一な感じのピンが来てしまいます。

こんな芸当は、一眼レフには事実上出来ません。



概ね1/8スケール程度の人物像であるところの「フィギュア」を
背景と絡めて撮影するとき、この特性が実によくハマるんですね。

理由は簡単。
対象物と同様に撮影素子もスケールダウンしてるので
おおよそ人間の実物を、中判程度のカメラで狙ってるのと
ほぼ同様の効果が得られます。
背景が上手いぐあいにボケて残ります。

一眼だと、被写体の画質を確保しようとすれば、背景は全て吹っ飛びます。

一眼で等身大の人間を撮れよ、というツッコミはご遠慮下さい、泣いてしまいます_:(´ཀ`」 ∠):_


要は、システム構成上の得手不得手があるので
適材適所に使い分けるってことなんです。
私がコンデジをほぼ常に帯刀するのは、このためです。

撮るぞ!と気合いを込めて撮るのも、いいものですが
コンデジはそこまで深く考える必要が無い分、直感に任せて
機動力溢れる撮影が出来ます。
まあ、それもあまり行き過ぎると
駄作を量産することに繋がってしまいますが・・・orz ←オマエダ


一眼と、GXR。
車輪の両輪のように、互いを支え合いながら
今日も今日とて活躍しています。
Posted at 2012/08/22 18:58:57 | コメント(3) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記
2012年07月27日 イイね!

次なる目標は・・・

次なる目標は・・・ 



これだ!!





詳細は後日、本格撮影成功時に。
(GXR-P10の300mm程度じゃ歯が立たなかった…)
Posted at 2012/07/27 22:24:00 | コメント(2) | トラックバック(0) | 写真・カメラ | 日記

プロフィール

「カーライフのサイドキック(相棒) http://cvw.jp/b/648918/48143065/
何シテル?   12/15 15:45
「好きなもの」の項目に「東方プロジェクト」「艦これ」が含まれていることからも察せられると思いますが 当方には「萌え系」の趣味があります。 場合によっては不快...
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