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2017年03月15日 イイね!

『本当の愛車』ということ



出来ることなら、時節柄あまり挙げたくなかったエントリではあるのですが…


やはりどうしても、一度燻ったものは、内に押し留めることができない性分のようです。


気分を害される方も存在するということを、重々承知のうえで。
気に入らないと思ったら、反応せずに読み流して頂ければ
(そもそもあまり読まれるようなブログでもないですがw)



-----

この前、こんなツイートが流れてきた。



参照;pic.twitter.com/SHoyKwXkwg


探偵ナイトスクープの一コマだという。

それはまさしく、いま自分が置かれている状況の写し絵そのもの。
画像を見ただけで、そのドライバーの気持ちが、心の痛みを伴って理解できた。

で、ニコには「即時うp」というものがあって
当然いまは消えてるんだけど

それを見てて、ドライバーさんの生の音声が聴けたのだ。

精一杯明るく振舞っても、やはり泣けてきてしまうところ。
自分のやってることが奇人変人の類とアタマで理解はしてても、やはり自分の心に嘘はつけないその様子。
愛車に想い出を語り掛けながら声を詰まらせる姿。

そして

プレス機に掛けられ、いよいよ形を失い
長年の相方が、鉄塊に姿を変える瞬間

大号泣。

刺さりました。

画面のこっちで、年甲斐もなくダダ泣きしながら
ただただ、画面の向こうで、ドライバーの愛情を受け続けたその使命を終える姿に。
そして、そこから目を逸らすことなく、別れのけじめを付けるドライバーさんに。

最敬礼するほかありませんでした。



──何も脚色なく、ここまで流してくれてるんなら
それとは別の奇妙な感情が、首をもたげ
今の今まで古傷のように疼くことはなかったんですけどね。



まず。
この依頼は、番組トップに放送されました。

概ね、ナイトスクープの構成は
まずはジャブでネタ枠先行、次第に感動ポルノ枠でシメ…という方向が多いと考えます。

え、これってネタ枠なん???

それを示すように、エージェントの何処かの誰か(なんかうざい人)が
まあ茶化すわ茶化すわ。

百歩譲って、まあそのドライバー本人自体
せめて笑い飛ばしてくれればと思えたなら、よしとしましょう。

問題は
「オーディエンスSEの入り場所」


おいおい、そこ笑うとこかよ…と
何度顔をしかめたやら。

それでも、最期の瞬間ぐらい
静かにやってくれれば、それはそれ~、で終わってたんですが

とうてい許しがたい場面で「どっと笑い」SEが差し込まれてましたねぇ。

ドライバーさんがね。
プレスされて、四角い鉄塊と化した、かつて愛車であったものに
そっと手を掛けたとき

笑いましたね?
そこで「笑い」を入れましたね??


それが家族なんかとの死別や、そこまで言わんにしても例えばペットとの死別の場面だったとしてもお前同じ事やれんの?
何処の制作会社の演出屋かは知らんが、お前マジでねや。


案件終了時の事務所内の反応を見てみても
西田さんですら、あまり感慨はないんですねぇ。
やはり全面的に「変わった人も居たもんだ…w」という空気。

ああ、これこそが
「最大多数を占める一般人の視点」なのだなと思いました。
一般的には、そこは笑うとこなんですね。はあ、そうなんですか。

なんともいえない諦観と不快感と、静かな怒りを禁じ得ませんでした。

普通の人って、「特定の趣味は殆どない」とか、「ものすごく大事なもの」という拘りがさほどない…という特徴を持つ人が多いです。
「本当の愛車」という感覚を根源的に持つ大多数の我々みんから住人は、むしろ世間的には「マイノリティ」に属します。
平たく言えば、彼らが侮蔑する「ヲタ」なんですよね。

そこを、明確に「嘲笑」をもって表現された気がするわけです。



あと、問題はもうひとつ

「大事にしてるのが普通に見ればボロくて取るに足らんような軽四ということが、そこまで卑下されることなのか。」

これがもし、旧いロールスロイスだとかベントレーだとか
そうでなくてもおフェラーリ様とかおベンツ様なら
多少はそういう拘りも理解しないことはない(というより許してやれるというぐらいの感覚か)ということでしょうか??

車種が軽四だからどうした?
「こんな貧乏ボロ軽を十何年も16万キロも乗るってどこの変人だよ」ってか??
ああ、そこでも笑いが入ってたよな??「16万キロってどんだけーw」と。
きちんと手を入れて乗ってりゃ16万なんて通過点だぞ。初代黒ゲート号は15万キロ走って絶好調だったしな。本気で20万目指してたんだ。事故らなければ楽勝だったよ。
数万キロで車を使い捨てるような奴には、大事に乗る人間の気持ちは解らんだろうな。

それに(言っては悪いが)ちょっとダサめのドレスアップ車には違いなくても、だから笑われるネタということにして、それでいいのかね??
個人の嗜好やセンスは個人の問題であっても
「愛情をもってカスタマイズすること」それ自体を笑えるものではないはずだ。
愛情の表現など、10人居れば10種類あるのだ。

ついでに言おうか。
あの車は「稀代の名車」だ。



ヴィヴィオRX-R。

クルマを知り、走りを知るものなら
一発でそのクルマの価値と存在の孤高さ、侮りがたいポテンシャルの高さ…
すべてが理解できるはずの車です。
峠の国道ワインディングとかで、たかが軽四と調子くれてブヒブヒ煽ってきたVOXYやbBあたりが
いともたやすく蹴落とされて涙目になるような、そんな車です。

あれは軽四は軽四でも、ラリー・レーシングベース車だよ。
(これがRX-RAともなれば、まさに純血種だ)

今でも買おうとすれば、相応の出費とメンテナンスを強いられる。
それでも、好きな人にとって「これに代われるものがない」
宿命的に「速く、疾走ること」。モータースポーツを背負って生まれてきた車です。

知りもせんヤツに、晒し者にして笑われる筋合いはない。



査定員の人、まああれを一目見て「ありゃーw」って様子ではありましたが
エンジンの入念なチェック、ミッションを調べる手さばき…
そして「エンジンとミッションの状態に問題がありすぎて、そのままでは売り物にできない」と、少し残念そうに言いましたね。

【重要 追記3/26】
↓以下、ご本人様のブログがあったため、謹んで訂正いたします。


走行16万キロにしては、外装はともかく、機関系が状態が悪いことは確かに否めません。
あのEN07エンジンが、峠攻めとかを経てきたとしても、その走行距離で圧縮ヌケに至るというのは、やはり…
ドライバーさんに鞭打ちたくありませんが、物理的な整備は、よくて「人並み」だったと推察します。
そこは、残念なことです。
恐らく、その愛情は多分に、技術的な知識や技能よりも、ソフトウェア的な「思い入れ」「人情」の愛情に近かったであろうと思われます。
それは、明らかに車の寿命を縮めてしまったと思います。

でも、それはあのヴィヴィオ君にとって、必ずしも不幸なことではなかったと思います。

機械の維持管理という技術的な部分は、これまた「特殊な技能」のひとつでもあり
クルマを好きな人間の万人が、完璧に持ち合わせることは出来ません。
そこを責めるのは、聊か酷というものです。
↑訂正ここまで

ご本人様ブログ↓
この記事は、【ヴィヴィオくんの最期】依頼者よりについて書いています。

えーと…おみそれしました。
やはりガチでした。
ブッシュの打ち替えに至るまで完璧。
そりゃそうだろう、やはり只者がRX-Rに乗るわけがないw

あの、放映時の最後の状態に達するまで
自分で自分に決着をつけるために、敢えてそうしておられたのですね…。



でも、ダンナさまや、反抗期まっさかりの娘さんに突き上げ喰らいながらも
想い出を胸に、大号泣でお別れしてもらえるまで連れ添い、
鉄の塊に戻る瞬間まで看取って貰えて。

ヴィヴィオ君は、クルマという「運転者のパートナー」の使命を、全うしたのだと思います。


ダンナ様も、あれでなかなか寛容ですね。
一軒家をしっかり構え、奥様の変わった我が侭に呆れつつも「車検切れまでだよ」と赦してくれたりして。
ちょっと普通の旦那なら、そんなもん突っ撥ねてるかもしれませんよ?

文句タラタラ、一般人代表のような様子で出ていた、反抗期まっさかりの可愛い娘さんw
きっとこの一件、10年ほどもして、いわゆる適齢期になれば、それは「笑って話せる、変わった思い出話」になります。
そして、こういうのに限って、披露宴の新婦の手紙で、感極まって大号泣してしまって手紙が読み進められなくなるパターンですよw
もうそれは仕事上の統計からも確定的に明らかですwww

きっと、家庭にも恵まれているのだろうと思います。
今後も「正常な一般家庭の、変わり者の母」として、明るく楽しく暮らしてほしいものです。

それが、共に人生を走り抜けてくれたヴィヴィオ君への
最高の供養だと、信じて止みません。



-----

ひとしきり書き殴って、ようやっと少し溜飲が下がりましたw
せめてもの反咬ってやつですよ、はいw

本当の愛車ということの意味を知るものを愚弄したとも取れる番組内容
もうこれ以上は突っ込まないし、そもそも「そんなTV見てないよ」ですww
今後も見ませんしw
(いつからあのナイトスクープがこんな低俗になってしまったのかねぇ、とは思いますがね)



このお母さんがそうであるように、
私が今そうなってるように、
長い間親しんだ車との別れを惜しむ姿を
「変人・ヲタ」というのなら、

私は胸を張って、魂を掛けて、一生そうでありたい。


そういう気持ちで、私は今も車に、趣味に接しているのだから。



本気で別れを惜しめるその時まで、どうか、共に走ってくれ。蒼莱号。
Posted at 2017/03/15 21:43:07 | コメント(2) | トラックバック(0) | チラシの裏 | 日記

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