明けて大晦日。
いきなり弟の電話で叩き起こされる。
「出発時間来てるでw」
嗚呼、弟よ
まさか夕べ冗談で言ってたとおりになるとは。
「もし起きてなかったら叩き起こしてねw まあいけると思うけどww」
目覚ましが鳴ったとき、なんのために起きたのか理由がわからなかった…
7時間寝て、これである。
やはりそこは重症っぽいなぁ。最近、こういうのがしばしばある。
空は晴れ渡り、時折空模様程度の雲がたなびく程度。
そして地面は放射冷却により霜で真っ白
さむい。
さて、昨日のロケハンで目を付けていた
大多喜駅出てすぐの夷隅川橋りょうへ。
いきなり大俯瞰狙いの先客が遥か数百メートルも先の国道上に。
なるほど、この鉄橋は軽くカーブしており、超望遠で抜いたら面白い絵になると予想される。
なかなかやるな…と唸りつつ、こちらは接近戦を挑むことに。
もはや、こういった絵に対しては
息をするように撮ることができますww

なんと、一切飾り無しのスッキリ顔。すばらしい、これぞ「日常」よ。
後で気付いたのだが
ここで大広角でブチ抜きした、RX10の絵がピンボケ。
機材の特性を掴みきれていなかったゆえの失敗の第一弾となってしまった。
その問題とは「電源スリープ時、引っ込んだズームの位置は焦点距離がミリ単位できっかり復帰するが、どうもMF時のピント設定の復帰が怪しい」
まだ検証が進んでいませんが、カメラの仕様上の無限遠に復帰するのかな?(広角時の実際の無限遠をピン合わせで出すと距離0.6mぐらいを差しています。バリフォーカルレンズか。)
つまり、シャッター半押しでスリープ復帰したら、ピントは取り直してやったほうが安全なようだ。いや、それ以前にスリープさせないのが最も確実なんだが、この場合ものすごい勢いでバッテリ残量が減る。
置きピン・置き構図で延々待機させておく用途は「出来るけど苦手、不向き」という、いかにもソニーの電子依存デバイスらしい弱点を持っています。というか、これはRXの想定する用途として本筋ではないんですが。
救いは「バッテリが入ってればUSB給電でも稼動はする」ことですね。パワーセーブも自動的に無効となります。以後、待機型の撮影に対応する場合は、大型の外部電源を用意すれば問題は概ね解消しそうです。
この解像度の画像なら、まあ失敗には見えませんが

この2日間での大本命ともいうべきこの絵がコケたのは、まさに不覚中の不覚…来年やりなおしを要求する(またやるのか
【追記 この時間この構図での撮影の機会は、ダイヤ改正を以て失われました】
このあと、弟に無理言って
昨日の西大原・青曇り壊滅の敵討ちに出向くが
やはり到着後ものの数分で3台のカメラを昨日の状態に現状復帰するのは
無理ゲーだった、ということを再認識したw
まあ、二台までは撮れましたがw
弟も気楽に撮ってたみたいなので、それはそれでよしとしよう。
この列車は、上総中野で
早々に折り返してくることがわかっており
山の手まで乗り込むのはハイリスクと判断。
まずは返しを平地で撮って、そのあとで山へ向かうのが最も効率的という共通見解で、相談のすえ、さきの鉄橋へ再度向かう。
なにしろ自由度の高い撮影地、一度で撮りきれるものではない。
今度は側面から見上げる位置に陣取る。
三脚を杖にして、一部だけ刈り込みされた急斜面の谷を降り
3台のカメラで迎え撃つ。
日照、空模様、申し分なし。

重力アンカー固定、全艦波動砲にエネルギー注入
…波動砲、用意
「いよいよですね…!」
「いよいよだね」
やがて、朝と同じように、ゆっくりとキハは現れ
この瞬間を待っていた。
青空のもと、キハは静かに大原へと走り去っていった。
さて、戦線は大多喜を越えて山の手の方へ。
終点に程近いポイントに陣取る。
あとから知ったがここは超有名撮影地だったw
だが、あまり「月並みな」撮り方に終始しないのが我ら兄弟のひねくれたところw

みんな軒並み線路脇で大口径の望遠を向けてるんですよね。
広角をグランドレベルの低視点に構える私は、正直この場で浮いてましたw
弟の動画に至っては「魚眼」ですww
上総中野からの折り返しは、この絵にしようと決め
その前に昨夜確認した、横からの絵を。
これもまた少数派。
…それにしても空模様が一気に怪しくなってきた。
曇って、晴れて、曇って曇って一瞬晴れて…
まだら光線ならシャッターは切れんなぁ、ダメなら折り返しもここで粘るか…とか思ってるうちに、踏切が鳴り出した。
鳴るばかりで電車はなかなか来ない。
日が差した。また陰った、日が差した…
──いけるさ。
天祐を信じる。
「ようそろ。」

浅き夢 淡き恋

遠き道 青き空

「その先の、日本へ。」
頭の中でJR東日本のCMが流れてましたw 大好きですw
そして最後は、日没間際の新田野で。
移動するかどうか迷ったが、賭けに出ました。
結果、夕日はみごと車体にスポット。
5分後、そこは影に呑まれていました。
去年に引き続き
弟と廻った、いすみ鉄道
次回、訪れるのは
何時のことになるのでしょう。
今年度から
キハの運用は半減します。
寿命もさることながら、社長交代による方針の転換であることは想像に難くなく
その姿がいつまで見られるのか…
いよいよ、終焉の時が迫っている予感がします。
訪れる方は、お早めをお勧めします。
Posted at 2019/04/07 19:14:41 | |
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