
今日は、ずいぶんと暫くぶりに
まる一日のお休み。
しかし、天候不順でやることもなし。
必然的に、整備手帳のネタだけが増えるばかりの一日でありました。
・・・さて、昨今外装のリニューアル等を経て
より美しい姿へと変身を遂げたSVXなのだが
困ったことが一つある。
ここ半年ばかり、毎日のように
左舷ミラーと、右舷フェンダーAピラー間に
真っ白な蜘蛛の巣が張ってしまうのだorz
除去しても除去しても、翌朝には復旧してしまう。
ミラーの中へ放水しても同じ。エアブロワーで吹いても同じ。
何事もなかったかのように、廃車置き場の片隅のクルマのような
うらぶれた光景が展開してしまうのだ。
巣を除去すれば、そのうちいなくなるだろうと思っていたが・・・
一体、この正体は何なのだろう?
そういえば、ウチの庭には生垣があるのだが、そこに張っている巣と酷似している。
その主は「クサグモ」だった。
棚状の巣を張り、そこへテントのような捕虫網を仕掛け、
自身は奥の方のロート状の洞窟に住居を構え、身を潜める。
何事かあったら、巻貝が身を守るが如く、即座にその巣穴へ退避してしまう。
したたかな奴だ。
どうりで何をしても除去できないわけだ・・・orz
ここで一般的には「アース製薬謹製・虫コロリ」を噴いて 終 了 と相成るところだろう。
(どうも蜘蛛には、アースジェットなどのような「普通のピレスロイド」系はあまり効果がないように見える。やるなら、ムカデだろうがオオスズメバチだろうが一撃で仕留める(が、人体にもあまり良くない?)虫コロリぐらいしかないだろう)
しかし、どうにもその気になれない。
別段、自分は蜘蛛が好きとか得意とかいうわけではない。
精々ハエトリグモぐらいなら、手に乗っても可愛いもんだとは思うが、それ以上は触れることも憚られる。
女郎蜘蛛あたりを見ようものなら背筋が凍るし、アシダカグモが部屋に登場した日にゃ
どうやって退去して頂いたものかと悩みに悩んでしまうことになる。
なのに・・・
これでも「殺処分」という選択肢が出てこない。
もっとヤバい害虫と拮抗する勢力である「益虫」という認識が、根底にあるからだ。
なので、邪魔なところにいればホウキで追い払ったりする程度に留めてしまうし、
いつぞや風呂場で、手のひらほどもある大型のアシダカ軍曹がバスタブに転落して脱出不能になっていたのを、手で触れることも出来ないもんだから、1時間も掛けてあの手この手の悪戦苦闘の末、ついに救援に成功・・・なんてことになったりもするのだ。
(なにしろアシダカ軍曹は、ものすごい勢いで我が天敵クロゴキ●●を駆逐してくれる、全自動害虫殺戮キラーマシーンなのだ!!w)
そして、殺処分を避けて強制退去を試みよう・・・と、その生態を調べるうち
彼らは巣作りに割くエネルギーの割合が他の種族のクモに比べても高く
おいそれと住居を変えるのはリスクが大きい、そんな種族であることも知った。
美観上このまま放置することは出来ないが、ここまで生き抜いてきた健気さを思うと
とても虫コロリの銃口を向けることなど出来ない・・・。
捕獲・放流するなら、おそらく夕方を過ぎて、網作りに出てくる一瞬しかないだろう。
そして夜。
整備手帳の「ウインカー総LED化」で、最後まで残っていた
サイドウインカー取り外しの模様の写真を撮りに、ワークランプを片手に庭へ向かう。
そして、ランプを右舷フェンダーに向けた、その光芒の先・・・
ゴゴゴゴゴゴ
ゴゴゴゴゴゴゴ
ドッギャァァァァンン!!
(画像はありませんw)
「これが・・・これが毎晩クモの巣を掛けていたスタンドの正体・・・!」(ぉ
ついに発見した。窓ガラスの上、せっせと捕虫網を仕掛けるクサグモの姿。
だが、ソロリと近寄っただけで、相手はすぐに察知し、フェンダーの中へ飛び込んだ。
「こいつ、何て用心深いヤツなんじゃ・・・!丈○郎、こりゃ持久戦になりそうだぞ」
「・・・やれやれだぜ・・・」
様子を見ること暫し。
・・・また現れた!
今度はフェンダーとドアの継ぎ目から身を乗り出し、何かを繕っている。
一応、透明なキャップと、フタをする厚紙を持っていたのだが
これではキャップを被せることができない。
そのうち、相手は少し大きく身を乗り出した。
一か八かだ。厚紙をドアとフェンダーの間に差し込み、すっと上に滑らせる。
相手は気付いた!そして、弾かれるように動いた!
・・・Aピラーへ向かって。
住居を放棄し、脱出を選んだのだ。
チャンスは今しかない!
プレクサスに足を滑らせる相手を厚紙に乗り上げさせ、そのまま生垣へリリース!
──救援、成功──!
相手は脱出に体力を消耗したのか、放心したように動かなかったが
そのうち、諦めたように、生垣の茂みへと消えて行った。
・・・宿無しには、しんどい夜になるのかもしれないな・・・。
けど、生かして返すことは出来た。
きっと生垣の何処かでまた新たな居城を据えて、庭のヤブ蚊やら何やらを駆逐してくれることだろう。
達者でな・・・大きなクルマに住み着いた、小さな小さな住人。
ps.
・・・さて、同じことをもう一度
左舷ドアミラーでしなければいけないという宿題が残っているわけだがorz
・・・やれやれだぜ・・・。