
3Tのデータ満載したHDDが突然読めなくなりました_(┐「ε:)_
概ね10日前のことです。
年明け辺りから、どうも挙動のおかしかったメインPC
やれ何のDLLが壊れているだの、やれ何々はエラーを含んでいるだの
細々としたOSの「部品」に、意味不明なエラーを返し始めました。
いちおう動作はしているのですが、このまま不具合拡大していったのでは
起動できないソフトも発生しかねない。
そこで、まず修復を試み、それが不可能と判断するや
WindowsXの再インストール(今度はアップグレではなくクリーンとして)へと駒を進めるのですが
何処でどういう挙動があったのか
データをすべて格納したD:\が
挿し直してみたら認識しない。
ばかな。
サーバー用途特化の屈強なエンタープライズモデルが?
調べると
「
EFIシステムパーティション (EFI system partition; ESP)」
と「3TB全域が」認識され、OSからは「パーテーションの存在は見えるが弄ることは一切出来ない」
いわゆる「システムで保護された領域」とされてしまっている。
緊急救援用に、旧Xpを確保しており
そちらを起動して見てみても結果は同じだったのだが
管理上、これもGPTディスクを取り扱えないといけないので
Xp@32環境下でGPTディスクを認識・使用する「GPTローダー(所謂ドライバ)」を仕込んだ折
それに付随するかたちでユーティリティ的にインストールされている
「Paragon Partition Manager」
これで見てみると
『使用領域と空き領域は正確に表示される。
アクセスとパーティション操作は一切出来ない。』
この様子から
ファイルやフォルダなどの「内容」には、一切変更もダメージもないものと断定。
パーティション種別「だけが」何故か誤ったものに変更されている。
悪くしたことに、
3台3重のバックアップ全てがこの状態。
再インストールの折に抜き取り、最終状態を全コピでバックアップ…というか
「バイナリ単位で複製」にしたため、まさかの壊滅となったのである。
正しい対処法は
「まだ普通に読めている状況下で、一切の操作を停止し
全ての必要な内容を、OS経由で、外付けの媒体へソフトウェア的にコピーしてしまう」ことだった。
時間は倍近く掛かるが、仕掛けて寝ればいい話だ。功を焦ったか…不覚。
なお、ウイルス(マルウェア)の可能性はなし。ここは常時精査している。
結論
もはや、これ以上自分で手出しをすべきではない。
生兵法では、現在「誤った種別のパーティション内に」格納されている、すべてのデータが破損する可能性を否定できない。
このうえは、是非もなし。
専門業者の出番です。
数多い業者から選んだのは、トラブル内容に対し定額であることと
物理破損よりも論理破壊に強みを持つと定評あり、とされる
『DATA OK』データ復旧研究センター
「株式会社スーホ」運営するところのデータ復旧業者です。
相場的にも最悪10万以上を覚悟しただけに、助かりました。
むろん金に糸目をつけてる場合ではないのですが、財力も虚弱なので、無い袖は振れないのです。
かくして、論理破壊に強いとされた業者のパワーは遺憾なく発揮され
フォルダ構造のひとつに至るまで、完全復旧して帰ってきました。
業者、強し。
これで、10数年に渡って営々と積み上げてきた
写真・画像等を基幹とするすべてのデータ…生き甲斐の足跡は
過去最大の危機を脱し、救援されたのでした。
これを期に
システムSSDをサムスンEVO256Gから御大TOSHIBAの480G、エンタープライズ向けの屈強なものに換装。
データディスクは、3T超のGPTディスクを投入するのはこうした不測の事態における冗長性の観点から時期尚早と判断。汎用性が高く枯れた技術であるMBR-BIOS形式の限界である2Tのディスク2台に、項目を分離のうえで分乗することに。
システム(C:\)※WindowsX@64 基幹システム
データ1(D:\)※画像、音楽、動画、旧い写真
エマージェンシー(E:\)※WindowsXp@32
データ2(F:\)※写真専用
光学(O:\)※OとはOptical(光学)の略
データ1・2は従来と同じく2つの複製を持ち
うち一つは外付け2台挿しUSB3.0クレードルに装着し、リビングのPCでも運用・管理を可能とする。
このクレードルは以前より運用している「バイナリ複製」が高速度で可能なもの。
さあ、これでどうだ。月末度予算での完成を必須とする。
データロストはしない、過去も、これからも、絶対にだ。
ps.
なお、座礁したメインサーバが離礁復旧するまでの間
11月に、そのありえない安さからハドオフで拾い物的に衝動買いした
VAIO VPCZ13が大活躍。
Nvidiaの画像エンジンとintel内臓グラフィックをアクティブに切り替え、電源接続時ならデスクトップに比肩する描画性能を発揮、バッテリ駆動時はスタミナ重視で実測3時間半は優に駆動(任意切り替えも可)。
表示はフルHD、TN液晶ながらも「AdobeRGB再現率97%」という広域色域を誇る。
CPUはCore-i7の2コア4スレッド。爆速RAID・mSATAツインドライブSSDのシステムをストレージとして標準装備、空いたスペースに光学ドライブも完備。
ホンマにこれ3万でいいんですね?!やったぁぁ(普通ならこの構成モデルでは中古相場で5万超えもしばしば)
有事の予備機たる本分を、これ以上ないほどに存分に発揮してくれました。
大画面モニタと大容量データストレイジを外部装備とするならば、メインマシンで普通に通用するほどのマシンパワーでしたw
おかげで、修理待ちの間を、快適な環境で待つことが出来たのです。
恐らく、こんな「尖った性格を持つ」マシンも、今後出てくることはないのでしょう。
VAIOが「SONY]だった、最後の機種ですから。
いまの「株式会社ヴァイオ」とはまるで違います。かつてのIBMとレノボの違いですね…。
こちらも、向こう数年は現役を張れるでしょう。というかPCの世界におけるムーアの法則にも天井が見え始めていますからね。行けるところまで走ってほしいなと思います。
【こじんめも追記】
データ格納の構造を変更
データ1(D:\)※画像、音楽、動画、あたらしい写真
データ2(F:\)※古いものから順番に写真格納、ゲームなどの容量を食う不変データ
そして
くだんのVAIO Z
C:\ RAID-0 64G*2から RAID-0 120G*2(TOSHIBA製チップ MLC)
内蔵光学ドライブをとりやめ、代わりにHDDキャディを設置
D:\ 2.5インチ 2TのHDD メインサーバーのD:\のシャドウコピー
つまり、VAIOは名実ともに本当の意味での「予備機」となる。
ほぼ凡てのデータをバックアップしたまま可搬出来るなんて、いい時代が来たものだ。