2017年10月02日
最近つくづく思うことがある。
何年もかけて作り上げたネタが、意図も簡単にパクられる。
これはかなり私的には困った話だ。
基本的に「お堅い」といわれる仕事をしているが、お堅いことばかりじゃ誰も興味が湧かないし、自分自身の達成感も低い。自分が「できるようになる」なら、必死こいて修行をすればなんとかなるが、誰かに「できるようになってもらう」仕事だから「伝え方」が重要だ(勿論、基礎基本や理論はしっかり理解してもらった上で)。
難しい話を難しくなんて誰でもできる。難しい話をいとも簡単に誰にでもできるかのように伝えることが重要だ。
若手に私の仕事風景をよく見せる。いや、「見に行っていいですか?」と聞かれるから「断りは要らないから、見たいときに見に来い」とは言っている。しかし、「マルパク」はいかん(笑)今はうまくいっても、ノウハウがないからいつか行き詰まる。
私の直系に私の仕事をしている者はいない。ましてや、大学進学した者すらいなくて私の大学進学やこの職に正式に採用されたときにはとても喜んでくれた。だから、1年目から即戦力になれるように大学時代から実戦経験をたくさん積んだ。今があるのも、あの時からのノウハウだ。
ロータリーっていう世界で唯一のエンジンを、インジェクションでターボを積んだSA22CからFC3Sへ…さらには、FD3Sへとなっていくのだが、SAとFCには「スロポジ調整」がついてくる。これも調整の幅があるのだが、「感覚」の世界で「ここがいい」っていうところが私にはある。抵抗値を測ってみたら「なるほどな」って自分なりには解釈している。
情報やノウハウは実は無料ではない。だから、工賃っていうのが発生する。これを仕事に置き換えたら…ねぇ(汗)
でも、どこも同じかもしれないが業界自体のクオリティーの低下が懸念される。だから、中堅といわれる私たちがクオリティー低下を食い止めなければならない。そのためには、ヒントとなることをたくさん伝授する。時には手取り足取り教えることもある。聞いたこと・見たこと・感じたことをそのまま使ってちゃ「それまで」だ。そこから自分のノウハウにどうやって持っていくかが重要。
記憶は「インパクト」、「わかる」じゃなくて「できる」こと、目線を低く、キャッチーでポッピーな営業活動が私のやり方だ。しかし、新しいものを模索しなければ伝えたいことも伝わらない。
パクられてることを嘆くより、新しい風を取り入れなきゃ、単なる「口うるさいおっさん」になってしまう。
9割の基礎基本と1割の発想力。私が模索することなんて、その1割にも満たないことなんだから「やってやれないことはない」と言い聞かせて、パクったやつを見返してやろうじゃないの(笑)
さ、あしたも頑張ろう!
Posted at 2017/10/02 22:15:00 | |
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