フィットの実燃費予想にダウト!

気が向いた時にやります、レスポンスの記事にレスポンス。
自動車業界の記事って基本提灯記事と思っているので、斜め読みなのですが、これは看過できないと思ったのでブログに晒します。

今後のために記事を多めに引用します。
ホンダ フィット 次期型、実燃費はどうなる？

ホンダは9月に発売予定の次期型『フィットハイブリッド』のカタログ燃費が、36.4km/リットルと国内最高燃費になると発表したが、気になるのはやはり実燃費。燃費管理サービス『e燃費』に投稿されたデータから、次期型フィットの実燃費を予想する。

直近1ヶ月に『e燃費』に投稿された現行型フィットハイブリッドの実燃費とカタログ燃費に対する達成率は以下の通り。

■フィットハイブリッド（CVT 1.3リットル）
実燃費：20.1km/リットル
カタログ燃費：26km/リットル
カタログ燃費達成率：77％

カタログ燃費達成率に注目すると、現行フィットハイブリッドの達成率は77％。単純にこれを当てはめるならば、次期フィットハイブリッドの実燃費は約28km/リットルになる。

ホンダのハイブリッド車の平均カタログ燃費達成率は、78％と比較的高い水準にある（e燃費データ参照）。新開発のハイブリッドシステムは従来のものより35％の燃費性能向上が図られているということから、これ以上の実燃費も期待できる。

現在、実燃費トップのトヨタ『アクア』が24.3km/リットル。カタログ燃費だけでなく、実燃費でもフィットハイブリッドが王者になる日は近そうだ。


＜引用ここまで＞

ホンダのハイブリッドは実燃費が良い傾向があるそうです。ただ、それだけの統計データをもって、単純比例でモード燃費×実燃費の達成率で燃費を予想するのはちょっとどうかと思います。
モード燃費の良い車ほど、実燃費が悪くなる傾向があると、このブックレット(pdf file: 5.58MB)のp.8あたりで自動車工業会すら認めているわけです。そうでなくても、ハイブリッドの方式から今までのホンダ車全般とも丸っきり違うのに、単純に現行型フィットハイブリッドの燃費達成率をもって、新型の燃費を予想するレスポンスの記者さんの洞察力には呆れさせられます。
これに、上記資料の漸減率を考慮すれば、28km/Lはあり得ない。行ってもアクアと大差ない25km/L程度と予想できます。さて、どちらが正しいか、一段落したら見てやりましょう。