
最近、色々とドライサンプのお問い合わせを頂きますので、
4A-G やEJ、4G63、L型などドライサンプの勉強をしております。
昨年のPRI SHOW に行った際、
ドライサンプシステムを展示している会社があり、
色々と話を詳しく聞いたのですが、その昔、Formula Atlantic のエンジンが Toyota 4A-G だったころ、そのドライサンプシステムを供給していたのがこのARE /Armstrong Race Engineering と言う会社でした。
その会場でなかなか頑固な社長(エンジニア)と話が会いまして、ドライサンプ化のオーダーが来たときには宜しくねとお願いしておりましたところやっとチャンスが来ましたので、今回取引を始める事に致しました!
Armstrong Race Engineering、Inc.
弊社は主に量産エンジン(通常はウエットサンプ)をレース仕様等に改造する為の部品をデザイン・供給していますので、ドライサンプ化というのはひとつの目標です!
ところで、通常のウエットサンプを改造してドライサンプ化するメリットって何でしょう?
1. 別体のオイルタンクから直接オイルを供給するので、
長い時間横Gを受けても油圧が安定している。
⇒ 常に横向きで走る(笑)ドリフトには最適!
2. スカベンジポンプにより強制的にオイルを回収するので、
クランクケース内を負圧に保つ事ができ、
クランクシャフトがオイルを掻き回すフリクションや、
ピストンリングがシリンダーでオイルを掻き落とすフリクションを低減できる。
⇒ フリクション低減によりより高出力・高回転化を狙える!
3. オイルタンクが別体になるのでオイルの量を最適化できる。
4. オイルタンクの配置でモーメントイナーシャを減らせる。
⇒ ハンドリングの向上!
5. オイルパンの厚さを薄く出来るので、
エンジンをより低い位置に配置できる。
⇒ 重心を低くする事ができる。⇒ コーナリング性能の向上!
4. オイルクーラーの設置に自由度ができ、油温管理が容易になる。
⇒ 4A-Gの様な油温の厳しいエンジンには最適!
いい事ばかりですね!
ただ、通常のウェットサンプに比較して部品点数も増え、コストが掛かるのがネックです(汗)。
ちなみに LEXUS LF-A のエンジン 1LR-GUE もドライサンプです♪
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Posted at
2010/03/10 07:59:44