
あけましておめでとうございます。
さて、30日にミッションを下したところで中断、年越しとなっていた冬休みの課題に2日から取り掛かりました。
完成と言えるかどうか・・・。一応形だけは整いました。
まず、QUAIFEのLSDインストールです。

ミッションケースのボルトをすべて緩めてシール面を開きます。

ある程度開いたところで何かに引っ掛かってそれ以上開くことができません。
おかしいのでマニュアルを見直したところ、ベアリング溝に固定リングが嵌まっている事が判りました。

ミッションケース先端の大きなプラグを14㎜の六角で外すと

固定リングが見えますのでこれをラジペンで開きメインシャフトのベアリングが抜けるようにします。
これでようやくケースが外れます。

シフトガイドなどを慎重に外します。

今回の目的はデフの交換だけですので、ギア関係はできるだけばらさないようにして慎重に外します。

ファイナルギアをケースから抜きます。シャフト部分に適当なソケットを当てがって軽くたたき落とします。

QUAIFEのLSDを並べてみます。

ベアリングをプーリー抜きで抜きます。汎用のプーラーなので爪が外れないようちょっと工夫が必要です。

反対側は、スピードメーター用の樹脂ギア(使っていない)が挟まっているので爪の入り所が無く困りましたが、もろとも引っかけてうまくいきました。

リングギアの着脱ボルトが固いので苦労しましたがメガネレンチをシャコ万で挟んでおいてうまくいきました。

リングギアが外れました。

LSDにリングギアを組み付けます。

締め付けは既定のトルクで行います。

締め付け忘れがあると大変なことになるのでしっかりチェックしてマーキングして締め忘れの無いようにしました。

ベアリングをセットします。

後はばらした順に逆に組んでゆくだけですが・・・。
ここで面白いものを見つけました。
ミッションケースの底にマグネットが仕込まれていて、びっしりと鉄粉混じりのオイルが付いていました。

明らかに磁石です。

きれいにして元通りに装着しておきました。

これがあれば、マグネット付きのオイルドレンプラグをわざわざ購入しなくてもいいってことですが、
ミッションケースばらさないと清掃できないというのもどうなのか・・・。
ギアが組めたらケースを閉めますが、シールをしなければなりません。
古いシールをスクレーパーで削り取ってきれいにします。
こんなこともあろうかと買っておいたミニスクレーパーが活躍します。

LSD付きのファイナルギアを組み込みます。


その他ギアを復旧します。

シフトガイドのベースプレートの取り付けボルトが何故か1本だけ強度の弱いボルトが混じっており、所定のトルクを掛けるとねじ切れそうです。

こんなケース内のボルトが緩んで落ちたら想像しただけでぞっとするので、
強度の高いありあわせのソケットボルトにゆるみ止めを塗って組んでおくことにしました。

シール面に耐熱シールを均一に塗布します。

ケースを組み上げて、所定のトルクでボルトを均一に締め込み忘れの無いようにマーキングします。

これでLSD組み込みミッションの完成です。

ミッションをエンジンに取り付ける前にクラッチの摩耗状況を確認しておきます。
新しいクリーパーが活躍します。

今まで使っていたものは2分割の連結部分の強度が弱く、車輪も小さく抵抗が大きく、作業高さも高いのでここらで引退いただきます。
クラッチケースのボルトを緩めてクラッチ盤を取り出し厚みを測定します。

マニュアルによると新品のクラッチ盤の厚みは、6.9~7.4㎜ 摩耗限界は5.6㎜との事。
現物測定値は約7.3㎜でほとんど摩耗していない!!

リベット面までの寸法も新品時1.0㎜ 摩耗限界 0.2㎜ に対し、測定誤差もあるが、約1,2㎜??

過去、クラッチ変えたのいつだったっけ?異音調査の時に替えたんだったっけ??
とにかくまだまだ大丈夫そうなのでこのまま復旧することにした。
この後、ミッションをエンジンに組み付け、クラッチシリンダーやスターターモーター、マウントなどを復旧してミッション取り付け完了。ドライブシャフトを組み付け、足回りを復旧しミッション関係は一段落。
ミッションオイルを入れる。

今回のオイルは前々回と同様のグリーンのタイプ。

100㏄の添加剤も投入。

ここまでで、2日、1日の作業終了。
次の日3日
サイドスクープの取り付けを行う。
エキスパンドメタルの傷予防のゴムモールを調達し、被せてみる。


単体ではいい感じだが、実車に合わせてみるとエキスパンドの曲げ形状が全く合っていない。

上下端を大幅にカットして小さく折り曲げ直した。
エリパの加工精度は大は小を兼ねる的な考えで大きめに作っておいてあとは自分で合わせてくださいみたいな感じか?何とか調整してそれなりに見えるようになった。

取り付けボルトの頭にキャップを被せる。
被せる前。

被せた後。

ほぼ完璧に仕上がった(^^v


次はたこ足の仕上げ。
仮組の際に少々長いように感じていたが、エンジン位置が固まっても一度仮組してみるとやっぱりリアマフラーに干渉するし、触媒の長さとも合っていない。

しょうがないので、4本のエンド部分で約2㎝強カットすることにした。
これも大は小を兼ねる設計か?
何とか付くようになった。

O2センサーはこの位置になるが、ほとんどサブフレームに当たっている。

ケーブルのルートも変更した。

アンダーパネルに排気管の逃げを加工する。
ジグソーでカットした。

NACAダクトの一部も干渉するのでリューターで削り落とした。


収まりの状態は・・・。

プラグキャップの劣化したものも交換する。

最後に、エンジンフードのキャッチャーだがこれは、いいろ工夫して見たがどう見てもキャッチャー及びその受け部分がカーボンインテークチャンバーと干渉しそうだ。


やすおき氏情報のエアロキャッチャーも購入したもののこれも一筋縄では付けられそうにない。

これは今後の課題としてEmeraldのセッティングにかかるがここまでで冬休みは時間切れ。
以後の調整は週末の3連休となる。
ここまでの今回改造の走行距離、72919㎞。
