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2015年11月29日 イイね!

安倍降ろしが本格化(11月30日午前0時14分追記)

安倍降ろしが本格化(11月30日午前0時14分追記)












【安倍政権の危機】

さる方から安倍降ろしの本格化が始まったと聞いた。
シナリオを描いているのは、外務省チャイナ・スクール(※1)と、中宏池会(※2)のエセ保守共か。

いま安倍政権が倒れたら、外交・安全保障から経済まで、ダメージも大きすぎる。絶対に保守政権を守らないと。

もうご存知と思うが、自民は一枚岩ではない。そして清和会(※3)と神道議連(※4)、創生「日本」(※5)に対峙する連中の暗躍が激化している。やはりGDP成長マイナスが効いているか。

日本の危機、新たな局面へ。

(※1)チャイナ・スクール→角栄以来の外務省シナ研修を受けた連中。たぶん殆ど中華思想に洗脳されてる。
(※2)中宏池会→宏池会は、池田勇人が発足させた自民保守派の老舗。でも現在は麻生先生の為公会除いて真っ赤。丹羽とか、古河とか、野田とかが主要メンバー。票が欲しくて自民の旗の下にいる連中の巣窟。二階なんかは宏池会ではないが、ここにすごく近い。
(※3)清和会→清和政策研究会のこと。岸信介や鳩山一朗を祖とする。角栄とチャイナスクールのカウンターパートである、福田赳夫の系列。(自民内という限定付)保守の王道。下村博文、細田博之、西村康稔、故 町村信孝などが有名。
(※4)神政連→神道政治連盟のこと。党派を超えた愛国議員さんの集まり。『 神政連は、日本らしさ、日本人らしさが 忘れられつつある今の時代に、 戦後おろそかにされてきた精神的な価値の大切さを訴え、 私たちが生まれたこの国に自信と誇りを取り戻すために、 さまざまな国民運動に取り組んでいます。(神政連)
(※5)創生「日本」→リベラルのもつ危険性に対応する為に結成された、愛国議員と関係者のグループ。現在は(暗殺された)中川昭一先生の後を継ぎ、安倍先生が会長。最高顧問は平沼赳夫大先生。高市早苗さんや世耕弘成さん、西田昌司さん、新藤義孝さん、山谷えり子さん、稲田朋美さんなど、錚々たるメンバー。器《Utsuwa》も応援している。


【追記】
 さらに続報が入った。未確認情報だが、どうも野田政権時代の財務官僚の大物が後ろで手を引いているとかいないとか。詳報は不明。

【わかりやすい参考】2014年5月18日産経新聞より

加藤、古賀、野中氏…
元自民幹部 宿敵「赤旗」に続々登場で首相批判

加藤紘一氏ら元自民党幹事長の共産党機関紙「しんぶん赤旗」への登場が相次いでいる。自民党とあらゆる面で正反対の「宿敵の土俵」のはずだが、いず れも安倍晋三首相への批判を展開。かつての政権・与党中枢の“反乱”は、共産党による「保守派でさえ反対することを推し進める首相」というイメージの拡散 作戦に活用されている。
 加藤氏は18日付赤旗日曜版の1面で、安倍政権が目指す集団的自衛権の行使容認について「徴兵制まで行き着きかねない」と反対を訴えた。加藤氏は昨年1月にも紙面に登場。慰安婦募集の強制性を認めた河野洋平官房長官談話の見直しを進めようとしていた首相を批判した。
 政界引退後も自民党岸田派(宏池会)名誉会長を務める古賀誠氏は昨年6月、憲法改正の手続きを定めた96条改正に意欲を示す首相に対し「絶対にやるべきではない」と主張。昨年11月には野中広務氏が特定秘密保護法案反対を訴えた講演内容が紹介された。
 関係者によると、赤旗側は最近、集団的自衛権の行使容認に反対する現職衆院議員の村上誠一郎元行政改革担当相にも取材を打診したが、断られたという。
  ハト派と呼ばれた加藤氏らは現職当時から首相と政治理念などで対極にあり、平成24年の第2次安倍政権発足後に赤旗への登場が増えた。志位和夫委員長は 15日の記者会見で、加藤、古賀、野中3氏の名を挙げ、行使容認について「保守政治を屋台骨で支えてきた人々がこぞって反対している」と強調。その上で 「真面目な保守の方々と協力関係を強めたい」と、連携まで呼びかけた。
 元執行部による首相批判は自民党自体のマイナスイメージになりかねないが、現執行部は静観の構え。「しょせん過去の人たち。無視するのが一番だ」(幹部)との声も漏れている。(引用終わり)



次の参院選、自民党というだけで安易に投票すると、足元をすくわれる。
政党だけでなく、
所属派閥もしっかりチェック
のこと!

以上
Posted at 2015/11/29 23:51:12 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2015年11月28日 イイね!

【Mad Social Scientist】公僕とは何か知っているか!?(発動編)

【Mad Social Scientist】公僕とは何か知っているか!?(発動編) 【序】
さて、最終章である。
接触編(前)編、逆襲(中)編と、纏めもせずにダラダラ綴ってきたが、これで終わりだ。

竹中平蔵なる者、いまの日本にとって、有益な人材であるかどうか?

ここまでの修辞でもう、お解かりいただけたと思う。

【公僕と為政者】

保守の火を燈し続けるためならば、大前提としてまず、経済成長を止めてはならない。国民に寛容さを求めるならば、経済指標数値の輝きを失ってはならない。
それは保守だろうがリベラルだろうが、自由主義経済を標榜する民主政治国家共通の大義である。

大義を標榜(政治学では権威の正統性という)するためには、日本には産業構造の転換が必要である―それはいい。
限られた時間と資源という条件下でこれを実現するに、即ち大を活かす為に小を見捨てる―マキャベリズムとしては、これは正しい。
新自由主義、グローバル化、そしてコーポレートランド(※1)…これも時代の流れだろう。

しかし、それだけでいいのだろうか?

そうではない。
経済指標の改善だけでは、この国は守れない。

だからこそ安倍政権下において、竹中平蔵は大臣として入閣できなかったのだ。

何故ならば、安部政権は保守政権であり、“美しい国”を取り戻すための政権だからだ。そこにおいて、安倍政権における公僕とは、経済指標のためにすべてを飲み込むことを是とする者であってはならないはずだ。小泉政権とは違うのだ。

前々エントリでも述べたが、『安倍先生(実務では甘利先生)は、この者の意見をすべて聞くわけでなく、国益に沿うものだけを聞き入れ、そうでないものは却下ないし適当にお茶を濁している観がある』

私は、そう信じたい。

(※1)コーポレートランド→『世界中の国をビジネスの舞台にする大企業が、あたかも他国を自分たちの領土(ランド)であるかのように振る舞う意識と業態を指す。(2011年9月30日付 JBPRESSより)』そこでは、進出先における文化風習経済制度よりも、所属する企業の価値や文化が優先される。


【国民国家と経済と】

竹中平蔵。
確かに彼の者は、マクロ経済“指標”を向上させるに異才をもち、有能であることはわかる。
だが、有能であることと有益であることは、違う。

竹中平蔵。
私にはこの者が、経済指標数値の向上を社会の豊かさと取り違えているように思えてならない。

言うまでもなく、国民国家の役割とは社会の豊かさを担保することではある。
しかしその豊かさとは、経済指標とイーブンな代物ではない。
少なくとも先進国においては社会の豊かさを語るに、単に富の偏在をならしたり、富全体の蓄積を示すことで可能と言えるほど、単純なものではなかろう。

そう、国の豊かさとは単に経済指標だけで語られるべきではないのだ。
或いは幸福度指数(※2)やジニ係数(※3)といった指標でさえ、(これらが社会学という経済学の産物を出自とするが故に)そこまでの蓋然性を持っているとは思えない。

“最大多数の最大幸福”を追求するに当たり“経済指標”にその帰着点を求める、という思考は、正しいのだろうか?
それはあまりに古典的な功利主義者(※4)のドグマであり、西欧キリスト教思想に囚われ過ぎの論法である。これに囚われた往年の為政者或いは歴史家、社会科学者たちは、結果としてマルクス・エンゲルス主義に辿り着き、レーニンや毛沢東のような怪物を産み出すに至った。

経済指標の原理主義を、我が国に適用することは是とすべきではない。

私は、国民国家の課題とは、その構成員たる国民が、その個々の富(※5)を追及しうる環境を整えること、と考える。
勿論ここで言う“富”とは、単に量的なものだけではなく、質的効用=満足そのものを示す。
量的効用とは即ち利潤の蓄積であり物質的な発展を示す。
質的効用とは教養や礼節、芸術、文化、社会貢献、レジャーや宗教活動など、精神的充足を示すのだ。
そして後者については、決して経済指標で表すことは出来ない。

“富”は、法、治安維持や安全保障、文化や伝統、教育道徳、といった要素を高次元にバランスさせることで実現される。
それは対外的にはユニバーサルな多様性を認め、対内的には“最大多数の最大幸福”を追求する、という原則で規定されるべきである。
これこそが、“美しい国”の雛形だ。

しかして彼の者の考え方はあまりにも功利主義的で、会話の端々には、これらに反するものが多く垣間見え過ぎるのだ。

繰り返すが、こと先進国たる日本にとって、その社会にとって有益であることと、経済指標を向上させることの意味は、必ずしもイーブンではない。
マクロ経済指標を追いかける、という行為は、社会の豊かさを追い求める行為の一端にしか過ぎないであろう。

寧ろこの日本においては、独自性という意味でのナショナリズムが、何処まで豊かに貫かれ、かつ国際社会と調和しているか、ということが重要ではないのか。
対内的には経済、伝統、文化…多神教国家ゆえの多様性…史観的かつ民族的要素をどこまで豊かにかつ発展させているか?
対外的には、自由主義経済・民主政治のルールを遵守しつつ、相互主義を以って国際社会と関わっているか?
このふたつの弁証法的矛盾を、いかに昇華させているか?
これが2675年という時間の流れのなかで、万世一系を保ってきた世界唯一の国が持つ、特有の課題であろう。

経済というものは、社会の豊かさを築く一便宜上の手段に過ぎない。
従って、経済という利潤追求活動が、その根底にある“富”を、それが息づく社会基盤やそれ担保するための国防や治安を脅かすものであってはならない。
特に、平和とは程遠い現代国際社会においてそれは尚更のことである。

故に、私は竹中平蔵という者を、
“有能ではあるが有益ではない”
と考える。
彼は、マクロ経済という象限から国家を語る学者、という一点において唯一有能であるが、しかし公僕として国家運営に携わるには、有益な人物ではない。

以上が、当人よりは遥かに矮小にして当人には遠く及ばぬ、経済畑出身ナショナリストとしての、私の意見だ。

(※2)幸福度指数→別名GNH。「幸福は持ち物で図れるものではないこと、いかに今もっているもので満足するかが幸福の鍵である(ブータン国王)」…ま、そういうことだ。

(※3)ジニ係数→経済的な富の偏在性を表す数値。数値が小さいほど所得格差画小さいことを示す。横軸を世帯数累積、縦軸を所得額面累積でグラフ化(ローレンツ曲線という)したとき、1対1の比例線と現実の近似曲線との間に生じる差を指していう。言葉では上手くいえない。ググれ。

(※4)功利主義→ベンサム、というえらい人が、アダム・スミス論の延長で語った考え方。社会は人間の集団である。その人間は幸福を追い求めるから、社会の幸福とは、人間個々人の幸福の合計である。従って、出来る限り沢山の人が幸福である社会が理想の社会である。これを“国家が”積極的に推進するのが功利主義であり、スミスやケネーの提唱した“自由放任”とはちょっと違う。ちな、ここでいう幸福とは、すなわち“経済上の富”である(←重要)。

(※5)個々の富→ベンサムの功利主義と違って“富ってカネだけじゃないだろう?”と言ったのが、J.S.ミルという人。富に対する価値観はモノだけでははかれない、という概念。例えば、時間を大切にする人にとっては最高の時計は20000円くらいのセイコーの大量生産品。でも、時計に経済的な価値を求める人にとっての最高の時計は、IWCの機械巻き税別350万円。経済的富としては後者のほうが上だけど、それイコール万人共通の価値ではない。つまり、富とはひとそれぞれ、ということ。
ちな、私は時計なんて持ってない。携帯見れば時刻わかるじゃんw

【一片の光】

今回のこと、実はある人物のとりなしで実現した。
どのような方とは申し上げられないが、彼は国際経済研究を現場にて行う職に就いておられる方、とだけ言っておこう。ここでは仮に彼を、Aと呼ぶことにする。

晩秋の雨が、吐く息を白くする。
深夜のとば口、人影もまばらなコンコースを、私とAは帰路についていた。

タイル張りの床面に、革靴が規則正しく木霊を叩く。
コートの一枚でも用意すべきだったことを後悔するなか、私の足取りは重かった。

結局、何の解決策も見えなかった。
この先、この国はどうなってしまうのか―

A「確かに…」

まるで私の心を見透かすかのように突然、Aが呟いた。

A「確かに、現在の日本の少子化を考えると、移民という考え方は一見正しいように見えますね」

私「…」

A「しかしね、器さん。」

―まるで独白のように、Aは続けた。

A「私思うんですが、日本っていう国は、移民より前にまだできること、あると思うんですよ」

私「?」

A「日本にはまだ、団塊世代以前の個人資産が800兆円ほどある。これと第三次、第四次産業のイノベーションを結びつければ、外資や移民の力を借りなくても、もう一花咲かせられるんじゃないか、と私は思ってるんですよ

私「それは…」

A「移民を考えるのは、その後でもいい!

彼は私の問いかけには答えず、少しばかり自信を秘めた笑顔を最後に、Aはタクシーに乗り込んだ。

走り去った車の後を追うように、季節の変わり目を知らせる木枯らしが一陣、吹き抜けていく。

私はその時、淀んだ夜気が一気に拭い取られるのを、確かに感じた。

(おしまい)
Posted at 2015/11/28 04:17:09 | コメント(3) | トラックバック(0) | 任務 | 暮らし/家族
2015年11月26日 イイね!

【Mad Social Scientist】公僕とは何か知っているか!?(逆襲編)

【序】

さて、前回の接触編ではまず、マクロ経済政策を巡る私の立ち位置、そして竹中平蔵なる者の人為、そして(私が話を聞いたなかでの)マクロ経済観を紹介した。
加えて彼の者に対する安倍政権の対応、これに絡む彼の者の国家観に若干触れさせていただいた。

今回は中編として、私が彼の者の話を聞く中で

1.傾聴に値する、と感じたもの
2.ダメだろそれは、と感じたもの

の2部構成で綴らせていただく。

そのうえで、次回後編として『発動編』の名を以って、保守中道の観点から、竹中平蔵なる者が国益に沿う人物であるか否か、意見してみたく存じる。

今回も長いよ。


【よい話】

まずは、傾聴に値する話だ。ただし、私はこれらについて全て首肯することはできない。
総論賛成各論反対というニュアンスのものについも、若干の所感を交えつつ、ここには入れさせていただいた。この点については呉々も誤解無いようにいただきたい。

①コンセッション方式への転換
 →最近流行ってるやつだ。つまり国であれ自治体であれ、公の資産(総じて固定資産やハードウェア)の運営管理を民間に委託する、というアレだ。

〔竹中〕
 アベノミクス第三の矢、大規模な規制緩和の目玉として、各特区を皮切りに全国レベルにコンセッションを展開する。仙台空港運営を前田建設に委ね、関空はオリックスに任せた。愛知県でも近いうちに他分野でのコンセッションが展開されよう(※1)。

〔私の心の声〕
 所謂コンヴァシオン経済学…この男、サミュエルソン(※2)に学んだ?
 確かに、不採算な公的施設の採算化、財政負担の低下への効果は大きいだろうな。雇用の確保にもつながるし、民間への富の分配量が増え、市場への資金も増加するだろう。最終的には購買力を押し上げる効果を狙ってのことか。
しかしだな、民営化すると言ったって、その担い手は本当に信用できるのか?公企業論の初歩の初歩で、国益や安全を第一に利益は二の次にせねばならぬ分野は、専ら国や自治体が管理せねばならない、という鉄則がある。
 だからこそ、公的施設の運営については、基本公的機関に任されてきたのだ。勿論これをドグマにしてはならないし、日本の場合はそれをドグマにしたおかげで、多くの利権が発生し、財政負担を大きくしたのも事実だ。それどころか、運営する公的機関には反社会的勢力・反日国家の息のかかった連中も多くいるから、却って日本人のための公的施設が、日本人じゃない連中の方を向いて運営されている例も少なくない↓。


 だからこそ、一度このようなシステムを作り直す(コンセッション化)するというのは、解らんでもない話だが・・・だからといって、では新しい民間の担い手が、本当に日本人の公益のために働いてくれる、という保証は何処にあるのか?
 民営化するというなら、少なくとも議決権を持つ株主の過半数以上が日本人で、かつその監査法人も日本国内資本で、民営化契約の条文には、必ず“日本人のための公益”を担保する文面を入れ、加えてこれに反した場合の厳格な罰則規定を入れて欲しい(※3)。

(※1)愛知県のコンセッション…これを書いている今日、愛知県立愛知総合工科高等学校の一部学科運営が民営化された。電子回路設計や自動車部品の製造につき、プロのメーカー技術者が講師になるらしい。なるほど、トヨタの利権がまたひとつ(ry
(※2)サミュエルソン…P.A.サミュエルソン。MITの偉い教授。最近亡くなった。ケインズ的なマクロ経済政策を以って民間の経済活動を昇華させる、という近代経済政策を打ち立てた。後述シュンペーターのイノベーション経済は、この発展型である。解りやすい実例としては、ヴェトナムの原発とか、タイやアメリカの新幹線とか。
(※3)これも以前ブログで書いた。『国富論の欠陥』https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/31900073/参照。

②リニア計画

 〔竹中〕
 リニア計画を前倒しして、東京⇔大阪間を2027年までに開通させよ。JRが名古屋⇔大阪間を2045年としているのは、自分の都合だ。東京⇔大阪間を一気に開通させないのは、B/S上の固定資産が一気に上昇して自己資本比率が低下するのを恐れるためだ。それであれば、土地と線路や駅舎などの固定資産を国が買収し、JRはコンセッションでこれを運営するだけにすればいい。
 
 〔私の心の声〕
 確かにこれで、各企業の支店負担コストは減るだろう。間違いないのは、名古屋や京都といった地方大都市の支店や営業所は不要になり、このような拠点をもつ法人の運営コストは大幅に削減できよう。
 しかし、だ。これは却って東京への一極集中を助長し、同時に地方の更なる困窮化を進めるだろう。加えて名古屋や三河のホテル業などは壊滅的な打撃を受けることになるだろう。若い人材はどんどん東京大阪に流出し、特に東海道エリアの工場地帯は慢性的な人材不足になる。このエリアの商業・サービス業は連鎖的に疲弊するだろうし、金融業も同様だ。
残るのは観光や水産加工、農業、第4次産業の一部、といった、とても絶対的な雇用数の少ない業界ばかりとなる。これでは税収も賄えず、本当に真空地帯が生成されてしまう。
 これは地方創生、という安倍政権の目標にとって、明らかな阻害要件となるだろう。
 東京・神奈川や大阪に本社をもつ法人のメリットは大きいが、それにも増して地方の疲弊は進むことになる。あ、それでパソナ移民(察し)。
 
③2050年まではイノベーションの時代
 →所謂、シュンペーター政策。これについては私も拙文にて以前書かせていただいた(※4)。既に研究開発費や教育費への減税適用や補助、TLO(産学合同)は始まっている。

 〔竹中〕
 イノベーションを工業レベルから、金融サービス業などの第三次産業にまで国を挙げて拡大せよ。
 
 〔私の心の声〕
 これは確かに行うべきだ。同時に、作り手やサービス提供者と販売を直結させるインフラの促進をもっと推進すべきだ。伝票を右から左へ流すだけでマージンを取るような業種は、粛清されるべき運命なのだ。わかるか!!


(※4)『中小企業円滑化法について書く時間が無くなってしまった。 』https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/28875478/

④( `ハ´)と<`∀´ *>_
  →AAでわかるな?

 〔竹中〕
 ( `ハ´)は2030年までにゼロ成長となり、<`∀´ *>_はTPPに参加するだろう。
 ( `ハ´)が自由なき国である限り、イノベーションの活力は生まれず、世界から置いていかれる。

 〔私の心の声〕
 その前に( `ハ´)は賄賂禁止で停滞した経済とバブル崩壊、そして為替信認大下落で超インフレ、生活に困った民衆反乱で瓦解するだろう?
 そして基礎技術も無く、資本は外資に頼り、技術はパクリに頼り、内需を育てる土壌も無い<`∀´ *>は、TPPのなかの負け犬になるだろう。なぜ<`∀´ *>_がダメなのかは、拙文(※5)を参照してくれ。あ、不正競争防止法(※6)もできたしね。



(※5)『【経済】えっと・・・今度はサムスンですか?』 https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/31698037/
(※6)来年元旦から施行。会社が独自に開発した技術や自社の顧客リストなどの企業秘密を、不正な手段で取得した個人や会社に対する罰則を大幅に強化。とくに外国企業への漏洩(ろうえい)について厳罰化し、最大で10億円の罰金を科すほか、盗んだ企業秘密で得た不正利益を政府が没収することも可能にした。さらに被害企業からは損害賠償も請求されることになり、外国企業による「盗み得」を許さない仕組みとした。(以上産経新聞より)
 
⑤ブロック経済の限界とTPP

〔竹中〕
 2011年以降、EU、NAFTA、MERCOSUR(※7)などの既存ブロック経済の成長は頭打ちになりつつある。自然利子率(※8)も頭打ちにある。先頃のダボス会議でも、世界経済は長期停滞傾向にあることが確認された。これを突破できる最大のチカラは、TPPである。しかし、TPPはいまだ批准には至っていない(合意はした)。民主党オバマのアメリカは、雇用問題中心に全米労組から突き上げを食っており、嘗ての国際連盟のときのように、TPPをドタキャンするかもしれない。
 
〔私の心の声〕
 TPPやASEAN経済共同体との連携は、相互依存経済体制をつくることで、安全保障上の担保を担うことができる。前エントリで述べた、日本は供給力を外に向けるしかない、という国内事情とともに、これは安保法案並みに重要なテーマだ。絶対に成功させなくてはいけない。
 また、現代の日本は既に経済の第5発展段階(※9)にあり、しかも前エントリで言ったように、供給力は中長期的に見て、対国内では過剰傾向になる。それを昇華するのがTPPだ。
 日本はどうやってもこうやっても、生産性をキープしつつ安全保障を確立するには、より広大な経済ブロックに参入するしかない。

(※7)南米6カ国の関税同盟。域内の非関税障壁を撤廃し、対外的な共通関税をもつ。2億9000万人、3.4兆ドルの大市場である。
(※8)人為的な期待インフレや金融政策を加味しない、あくまで需給バランスにのっとった金利率のこと。これが高いと経済は伸長傾向、低いとリセッション傾向であることを示す。
(※9)ドイツの偉い経済学者、F.リストが提唱。国家の経済には5つの発展段階があり、未開→牧畜→農業→農・工→農・工・商、という5つのステップがある。自由貿易を行うには、相手が自分より→の側にいたらダメ、自分以下ないし左側にいたらOK、という考え方。現代はこれに金融・情報というステップを一番右に加える。日本は農・工・商から金融・情報のステップへの移行段階にあり、アメリカでさえこれは同じである。


⑥消費税
 
 〔竹中〕
 消費税は、インフレターゲット2.2パーセントを達成してからでないとやってはいけない。
 
 〔私の心の声〕
 財政再建の要。異論なし。


以上が話を聞くなかで、色々と思うところはあれど、まあ賛成できる話だった。
次は、「だめだこりゃ」な話な。


【ダメだろ、それは】

事前に言っとくが、この章を読むと、本編のタイトルの意味が見えてくると思う。

①インバウンド観光

 〔竹中〕
 ビザなし渡航を( `ハ´)まで拡大せよ。10年前、日本への渡航客は500万人だった。それが円安で2015年には1500万人が日本にやってくることになる。これはインバウンドの大幅な拡大につながり、1.5兆円の経済押し上げ効果を成し遂げることになる。さらにビザなし渡航を拡大すれば、莫大な経済効果が出るだろう。

 〔私の心の声〕
 それって、円安であること、そして連中の購買力が依然現状をキープし続けたら、という条件付だろ?その前に既に、連中はバブル投資の借金が利上げで返済不能になったばっかだし、続いての利下げで今度は対ドルがキツくなってるじゃんw最早風前の灯状態の( `ハ´)に、何を期待するの?
 そして何より、法整備もいい加減なままインバウンドやってきて、どうなった?日本の自然インフラは買い取られ、安保上重要な地域の土地も随分買い取られただろ?
安全保障考えたら、( `ハ´)へのビザ免除なんて考えられない。奴等には国防動員法ってのが既に施行されてるんだぞ?有事の際には、日本に渡航した( `ハ´)が一気に便衣兵になるリスクもあるんだぞ!?

②法人の農地取得を可能にせよ
 
 〔竹中〕
 日本は特区以外、農家でないと農地が買えない。これでは大規模営農ができず、低コストで品質基準の高い農作物はできない。安定した生産性も期待できず、競争力は落ちる一方だ。農協の解体のみならず、特区で展開している農地委員会も解散すべきだ。兵庫の養父市、愛知県常滑市は既にこれを撤廃、大規模営農への一歩を進み始めた。

 〔私の心の声〕
 日本の農作物はマス・プロダクツか?そうであれば、ついこの間までの樹脂業界や安物アパレルと同じ道を歩むことになるぞ?
 基本大量生産を行うのであれば、土地が広大でしかも地代が安く、労働コストが安いところが勝つ。こんなの経済学史でいくらでも証明されてきたではないか!?こんな方法を採っていたら、絶対に日本の農業は差別化できず、付加価値なんて生み出せない。
 拙宅は農家ではないから、正直農業のことはわからない。しかし、日本の農作物が何を以って購入されているか、くらいは知っている。日本の採るべき道は、ブランド化だ。価格が高くても、マス・プロダクションでは出来ない農作物作りだ。
 投下労働量と地代(※10)だけで価格が決定され、それが国内で世界で売れるというなら、農作物は大陸の途上国だけが作ればいい。
 しかし、ごはんというのは安全保障・・・国民国家にとっては、国民を守る大切な課題なのだ。だから、絶対に食料自給率は向上させなきゃならない。そのためには農家が復活しなきゃならない。
 それには、収益性のある農業が確立されなきゃいけない。他の国では作りえない、イノベーションに満ちた、美味しい、そして安全な、プレミアムなごはんを作ればいいのだ。多少の生産性の低さは、価格転嫁でカバーすればいい。日本の農業は、ポルシェみたいになればいいのだ。それで儲かってから、はじめてマス・プロダクツを展開すればいい。

(※10)自由貿易の権威、デビッド・リカードが提唱。ポルシェになれ、という喩えも、彼の提唱する比較優位論に基づく。自由貿易は、得意なところを最前面に出せるようなモノづくりを確立してからやれ、ということ。

③オリンピックはイノベーションの華

 〔竹中〕
 オリンピックで日本の技術的イノベーションを諸外国に発信せよ。
 選手村から海上へは自動運転のバスで移動、、途中の信号はシークエンス制御で常に青信号だ。
 そして世界に冠たる日本のトイレについても、最新技術で披露しろ。
 会場の案内は、すべてロボットにやらせろ。
 宿泊には民泊(※11)を最大限に活用しろ。

 〔私の心の声〕
 評価できたのはトイレだけwww
 自動運転w私がV37スカイラインでどんな目に遭ったかwwwそしてアメリカでも確か、あったな。まあいいや。
 ロボットwwww自動人形の何処が“おもてなし”かwwwwww 日本人が、日本人のままに持ち続けている“やまとごころ”を以って接するのが、人としての“おねてなし”だろう?
 民泊・・・高級マンションや若い娘のいるアパートは、絶対にやめときな。もう、ゲリラや過激派、テロリストの拠点にされるのが見え見え。

コイツ、バカぁ?

(※11)旅館法に縛られず、空いている部屋や空き家を自由に宿泊施設として提供すること。先頃来年4月解禁で施行された。
 
④難民・移民の受け入れ
 
 〔竹中〕
 2014年、日本における難民申請件数は5000人。うち認定されたのは11人である。
 これからの日本は、購買市場・労働市場共に移民なくしては、現状の経済大国の地位は保持できない。早急に移民法をつくり、移民の受け入れを始めるべきだ。
 
 〔私の心の声〕
(奇しくも、コイツの話を聞いた翌日、パリで同時多発テロが起こった。)
 確かに、移民は必要だ。百歩譲ってそれは認める。しかし、無制限な移民が何を起こしたか、解らん訳でもあるまい!
 日本が移民を認めれば、真っ先に来るのはどんな連中だ?想像に難くはないだろう?

<2015年11月19日付 千葉日報より引用>
成田市南敷の国道51号で17日午後9時40分ごろ、
成田市伊能に住む中国籍の職業不詳男性(36)が対向車線を逆走し、野田市の会社員男性(54)の3トントラックと正面衝突した。
中国人男性は首の骨を折るなど重傷、トラックの男性も首に軽いけがを負った。
成田署によると、中国人男性はこの事故の直前、信号待ちの乗用車に追突する事故を起こし、対向車線から逃走しようとしたとみられる。
同署は中国人男性の回復を待って、道交法違反(ひき逃げ)などの容疑を視野に捜査を進める。
現場は片側一車線の直線道路。


<2014年1月31日付け Malmö Omali suffer integration ‘black hole’より引用>
世界を見回しても、スウェーデンは南アフリカに次いで二番目に強姦犠牲者が多い国となってしまった。10万人当たり53.2人が強姦されていて、米国の被害者と比べれば6倍高いことになる。統計によれば、四人に一人がレイプされていることになるらしい。強姦魔にはイスラム教徒移民が多いとみられ、強姦件数の77パーセントを占めるという。イスラム教徒移民の増加と強姦件数の増加とが比例しているのだ。特に有色人移民が集まる都市部で多発しており、ストックホルムでは平均1日で5人が強姦されているらしい。この首都では人口の3分1くらいがムスリスム系住民だという。

<2015年11月22日付 産経WESTより引用>
72歳タクシー運転手ひき逃げで逮捕…「当たっていない」容疑否認
運転するタクシーで自転車に乗った男性をはねてけがをさせ、逃走したとして、兵庫県警兵庫署は21日、自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の両容疑で、韓国籍で、神戸市須磨区のタクシー運転手、洪栄作容疑者(72)を逮捕した。「当たっていない」と容疑を否認している。
 逮捕容疑は、19日午後11時40分ごろ、神戸市兵庫区の信号機のない交差点で、自転車に乗った近くの会社員男性(42)をはねて頭部に軽傷を負わせ、そのまま走り去ったとしている。

(以上、引用終わり)

その他、枚挙に暇がない。もっと知りたい方は、『在日犯罪速報http://koreancrime.com/』を見てくれ。

 私は、この男に問いたい。

GDPのために政治や法があるのか?
 違うだろう?
国民国家における政治や法は、社会秩序を保持するための便宜であり、それは経済も同様だ。そしてGDP或いは収支とは、そのための指標に過ぎない。
 竹中平蔵よ、オマエは一体、何のために大臣職を務め、産業競争力会議に参画しているのだ!?

 そもそも、女性が結婚し子供を産む、という文化をぶっ壊してきたのは、お前らじゃないか?その点についての贖罪が移民だとしたら、キサマはクズだ!

 それでも、日本が食べていくには、移民くらいしか私には思いつかない。
 エネルギー源から食料に至るまで、我々が現在の文化水準をキープするには、まず日本円の通貨価値を保持せねばならせない。
 然るに現在の人口動態が続けば、前エントリで述べたように、日本という市場はどんどん小さくなっていく。それは同時に、日本という市場の価値、換言すれば“円”という通貨の価値が、どんどん落ちていくことを意味する。
 「市場価値は落ちたが、依然通貨価値が高いイギリスもあるではないか?」という声もあろう。 だが、違うのだ。この国はもう、地方債も合わせたら公的部門の借金は1035兆、それはGDP比200%を超えている。対してイギリスは1兆6500億£、90%弱。
 一次産品に乏しいこの国の将来性を切り開くのは、まず購買力だ、生産力だ。
 ためには、ものすごく厳格な審査を通じた移民しか、私は思いつかない。

⑤社会保障について

 〔竹中〕
 年金は、何も誰にでも等しく与える必要はない。年金が必要のない人には、払う必要はない。日本のGDP対年金額は世界一だ。
 特定額以上の資産を持つ高齢者層に対しては社会保障は与えず、サービスも民営化し、例えば移民でハウスメイドを受け入れるべきだ。そして女性は家を出て、社会に対して貢献すべきだ。

 〔私の心の声〕
 パソナ会長の本音か。わかりやすい利益誘導だな。年金の意味をわかっていないようだな。

 <美しい国へ 安倍晋三著 より>
 (一部は積み立てられるが)公的年金は、自分が積み立てたものを、将来自分が受け取る方式ではない。現役世代の払った保険料で、そのときの高齢者の給付をまかなうという、世代間の助け合い方式である(中略)(日本の年金制度は)自分の年金を積み立てているのではなく、いまのお年寄りの生活費のある部分を援助しているのだ。
(引用終わり)
 
 私たち、特にバブル崩壊後社会に出た者達は、先人のつくった資産のうえで、今の生活を享受している。それに対して報いるという、どちらかというと情緒的な性格をもっているのが、年金制度だ。
 そしてそれがあるからこそ、日本人は社会の構成単位である家族の結びつきが強く、その先にある公共心も高い。
 年金制度は、合理性で語られるべきではない。日本人が“やまとごころ”を持ち続けるための、非常に重要なメソッドなのだ。
 これを保持し、ひいては社会の結びつきをこれ以上壊さないためにも、人口の増加は必須条件だ。一人当たりの負担額はもう、増やしてはいけない。

⑥地方再生

 〔竹中〕
 地方再生の新型交付金20兆円は、そのほとんどが衰退産業の延命に使われている。時代の流れに乗れないで停滞している旧い産業には、新陳代謝をもって対応すべきだ。

 〔私の心の声〕
 その前に、イノベーションとか、職人技術の掘り起しが必要だろうが・・・なんか本末転倒していないか?

⑦女性の活用

 〔竹中〕
 日本の生産労働力と購買力を保持するには、先に述べた移民と、女性の社会進出が必要だ。

 〔私の心の声〕
 ハイハイ、そうやってまた出生率を低下させるんだね。
 まあね、財政負担なしに、女性に子供産んでもらいながら、社会に出てもらう方法、あるにはあるのよ。
 それはね、私が常々言ってるけど、ヴェトナムを見習えってこと。
 人間はね、他の動物と違って、生殖年齢を過ぎてからの寿命が長いでしょ!?それはね、年寄りになったら、孫の面倒を母親代わりにやれるように、って神様のご配慮なんだ。
 彼の国では、それを実践してる。だからヴェトナムでは、介護福祉の制度なんてロクに育たない。移民でメイドなんて入れなくても、爺ちゃん婆ちゃんがその役割を立派に果たしてくれてる。
 だから、お母さんは安心して社会に出て行ける。
 でもね、これ、現代の日本に出来ると思う?
欧米文化に毒され、ジェンダー教育に洗脳され、甘やかされて育った現代日本の女性たち…親と同居はイヤ、年寄りの介護はイヤ、これが昨今の核家族化を助長し続けた。 子供を産んでも、社会が面倒見てくれないなら、子供なんてイラナイ。
 こんな風になった日本、とてもヴェトナムの真似なんて、できないよね。

⑧地方再生
 
 〔竹中〕
 入国管理業務を、自治体へ委譲せよ。例えば博多港。ここには毎日、大陸や半島から500人の
( `ハ´)と<`∀´ *>_が船に乗ってやってくる。彼らの入国審査など、とても国の人員だけではさばききれない。これを自治体に移管し、港湾から博多駅までの移送を地元企業とタイアップさせて運営させる。
 これで地元の観光業者は潤うし、国の負担も軽減できる。

 〔私の心の声〕
 “修羅の国”、でか?面白いから沖縄でもやってみなw日本が崩壊するから。
 アンタさあ、安全保障って言葉、知ってる?
 

【本エントリの結論】

・・・とまあ、他にも話は尽きなかったのだが、ここでは印象深かったものをいくつか抜粋させていただいた。
で、まあ・・・この男についての総合的な私の所感は次エントリーで纏めるとして、もう、わかるよね?
良かった話2割、やっちゃいけない話8割。


竹中平蔵・・・この男の言うことすべて真に受けて実行したら、日本は確実に滅びます。
 
Posted at 2015/11/27 06:44:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 任務 | 暮らし/家族
2015年11月26日 イイね!

【Mad Social Scientist】公僕とは何か知っているか!?(接触編)

【Mad Social Scientist】公僕とは何か知っているか!?(接触編)【序】
連休、ZO6で蓼科に行った。
ごはん以外、ホテルから一歩も出なかった。
ZO6はただ、往復のアシに使われたに過ぎなかった。












朝起きる→カップめん→身支度→温泉→ラウンジでお仕事→おにぎりセット(外食)→帰る→部屋でお仕事→温泉→おそば(外食)→野良ぬこと遊ぶ→温泉→部屋でお仕事→温泉→ラウンジで飲酒→部屋でお仕事→寝る
このループで、気がついたら3日が過ぎていた。




今回はこの“お仕事”…つまり私が先日うかがった竹中平蔵氏の談話につき、その一部を紹介しようと思う。

言っとくけど、長いよ。


【前置き:人口動態推移と日本市場の未来、そして私の立ち位置】

日本の純然たる総人口は、現1億2700万人(2014年:総務省)から2040年で(出生率1.55人で)1億990万人。13.5%のダウン。
生産年齢人口の大いなる減少は、6600万人から5400万人へ、13%低下。
GDP成長率は、現状の2/3以下へ・・・

参考:総人口に対する高齢者人口割合の推移(総務省統計局レポート)


参考:生産年齢人口割合(総務省統計局レポート)


あの悪法“男女雇用機会均等法”は、此処にきて明確に“出生率低下の母体”となったことが伺える。更にそれは生産および購買市場の縮小トレンド、という鬼子を産み出し、今日に至っている。(※本節末)

これは一言で言えば、市場の縮小である。
それは今まさに労働力および購買の両市場において、急速に進行中だ。

最早、日本は世界に対してその供給を向け、或いは求めるしかなくなりつつある。

以上を受けることで私は、TPPについては賛成の立場であり、労働市場および購買市場においては“ものすっごく厳しい条件付で”移民やむなし、という考え方だ。
そしてそれは、以前のブログである『 【ヴェトナムによせて】バンドン会議で一番大切だったことは何だろう? 』のトンズー運動を現代に蘇らせる、という戦略によって実現すべきだ、と考える。

間違っても、この問題を解決するに地方分権を用いて場当たりするなんて

「大っ嫌いだ」




と、ここまで書くと・・・少なくともTPPのことや移民のことについて、「売国奴!」とお叱りを受けるのは御尤もな話であり、その面に限って言えば、うーむ・・・否定はできない。
そう、“その面に限って”であるが。

※詳細は
大和総研レポート『日本経済 経済・社会構造分析レポート
http://www.dir.co.jp/research/report/japan/mlothers/20130514_007162.html
が面白いと思う。


【たけなかへいぞう】

さて、前章を受けたうえで、本題に入ろう。

過日、ある方の執成しで、竹中平蔵なる者と会う機会があった。
今回は彼の者の話のなか、気になる点から同意できる点まで出来る限り網羅し、そのうえで彼の者の人為につき、私の意見を綴らせていただく。
いつもにも増しての長文であるが、ご容赦いただけたら幸いである。

竹中平蔵…最早知らぬ者などいない、現代日本の方向性を占うキーマンのひとり、である。
昭和26年、和歌山市生まれ。
日本開発銀行(現日本政策投資銀行)に入社後、アメリカに飛び、帰国後経済学博士号取得。
小泉内閣にて経済財政政策担当大臣。経済財政諮問会創設。
慶応大学総合政策学部教授。
参院比例区にて当選後は、郵政民営化担当大臣。

そして・・・第二次安倍政権では、産業競争力会議のメンバーである。

ネット上の評判では・・・
曰く「ユダヤ金融資本の手先」
曰く「日本資産を売り払う悪魔」
曰く「国益を自社(パソナ)にスワップ誘導」
曰く「少子化の旗手」
曰く「半島と結託してパチンコからカジノへ権益基盤拡大」
曰く「北海道、売ります!」
などなど、凄まじいものがある。

そして、この者を産業競争力会議に迎え入れた安倍先生についても、それなりに手厳しい意見が見受けられる。

しかし、である。
この者については兎も角、安倍先生については、私の率直な意見として「この者を上手く使いこなしているな」という感がある。
そう、この者の話を聞く中で私が感じたのは、安倍先生はこの者の意見につき、
きちんと取捨選択をしているように見えたのだ。この者の話を伺うなかで気がついたのは、この者の意見の実現性が政策に転嫁された例が、それほど多くはない、ということだ。
そう、安倍先生(実務では甘利先生)は、この者の意見をすべて聞くわけでなく、国益に沿うものだけを聞き入れ、そうでないものは却下ないし適当にお茶を濁している観があるのだ。
この点については後述するが話中、竹中氏は安倍先生について都度、否定的な表現を呈することも少なからずあった。

安倍先生は、きちんと取捨選択している。(民社党系)白川のデフレ政策にホイホイ乗って行ったミンスの連中とは、まったく違う。
この点については、諸氏は心に留めておいてほしい。


【竹中談話1 最初のうちは・・・】

まあ、最初のうちはフンフン、だった。

①新アベノミクス

〔竹中〕
 …GDP600兆については、このペースで行けば可能。
〔私の心の声〕
…大胆な金融緩和(第一の矢)により、海外資産をあわせた内部留保は設備投資へ。これに国土強靭化を中心とした財政政策が将来的な投資意欲を掻き立てる、という解釈か。
〔竹中〕
…“名目”成長率を、現状以降3パーセントで続けられれば、2013年より6年でこれは可能になる。これは決して夢物語ではない。
〔私の心の声〕
…実質は?ねえ、実質は?それとGDPデフレータは?GDP上がっても、デフレータ上がらないと、国内設備投資という帰結にはならないよね?

<この点についての感想>
…まあ、マクロネタから入るのは、政府の立場からは仕方ないよね。

②第一の矢

 〔竹中〕
 …ハイパワーマネーの倍増(対2011年)で、株価は5割増になった。これはバブル期を凌駕するペースであり、QE後のアメリカの2倍の上昇率である(得意気)。
 そしてこれは旺盛な設備投資を喚起し、日本は完全雇用(=失業率3.5%切)を実現した(鼻高々)。そして有効求人倍率は1.3という売り手市場状態は、いまだ続いている(ドヤ顔)。
 〔私の心の声〕
 …それ、浜田先生の功績だし。しかも雇用統計については、東京と地方の格差についてはどんどん開く一方なんだが。
 
 <この点についての感想>
 …コイツ、マネタリズム賛美するはいいけど、肝心の実体経済については何も言わんのかな?


【竹中談話2 少し疑問がわいてきた】

やっぱりコイツ、変じゃないか?と思い始めた。

①消費税

 〔竹中〕
 …消費税は消費者物価指数0.8上昇程度でやったらアカン!デフレに戻る!!
〔私の心の声〕
 …それは解っている。やるのは早すぎた。でも、アレは泥鰌が悪いのであって、そもそも(政府としての)公約じゃんか!?いきなり世界(IMF)に対して手のひら返すわけにもいかんでしょ!?アンタ…ホントに大臣経験者?

 <この点についての感想> 
 …なんか風向き変わってきたな。

②1st.第三の矢実績について
 〔竹中〕
 …規制緩和特区といえば、まずは成田市だ。国際医療福祉大学での医学部新設は、日本では36年ぶりの快挙だ。これは医者の数を増やすことで医療の競争化を招くが、医者の数を増やしたくない族議員の抵抗にあって、大変だった。
 〔私の心の声〕
 …なるほど、医療の競争化で医療コストを下げ、ひいては社会保障コストを低減させて財政負担を減らす、か。よい政策だな。

しかし…ここからがまたおかしな流れになっていく。

③特区について

 〔竹中〕
 …本来規制緩和は全国でやるべきだった。しかしこれをやろうとすると、族議員共が猛反対する。彼等は既得権の利権誘導ができなくなると、票につながらなくなる。だから全国展開が出来ない。仕方ないから特区でやるしかない。だから大きな結果にはつながらなかった。
 〔私の心の声〕
 …アンタ、大店法改正でそれやって、地元の商店街ズタボロにしたろ!?そしてイオン岡田屋がこれを利用して地方の流通経路をどうしたか、覚えてるか?
 
 <この点についての感想>
 …確かに医学部の話はよい話だった。全国展開すべき話だ。しかし、何でもかんでも規制取っ払えばいいってものでもなかろうに。少なくとも政権与党の目指す理念に適うかどうか、くらいは考えてやるべきじゃないのか?この者、安倍先生の考える国家のあるべき姿、理解してるのか?


 

これ以後、良い話、或いは(先入観抜いて聞いていても)少しずつ首をかしげる話、そしてダメな話、といろいろと展開されていくのだが、次のエントリでは、これを3部に分けて紹介させていただく。

今日はとりあえずここまで。

Posted at 2015/11/26 02:51:39 | コメント(0) | トラックバック(0) | 任務 | 暮らし/家族
2015年11月24日 イイね!

【自己防衛】マイナンバーのこと

【自己防衛】マイナンバーのこと次章の“竹中平蔵と言う男の異常性”をメインに書くつもりだから、今回は短く。














【マイナンバー、喪失!?】

さて、いよいよ拙宅にもマイナンバー交付通知がやってきた。
ちょうどこの数時間前、この通知書絡みで色々とあったのだが、それについては『何シテル?』で綴った。

↓の画像を見てくれ。



まあ端的に言うと

私のマイナンバー交付書が、どっかいっちゃって大騒ぎ

ってことだったのだけどw

もう少し解りやすくいうと、

①マイナンバー交付通知書が拙宅に届いた
②私は不在だったため問い合わせ先に電話、指定された時刻に郵便局へ、交付通知書を取りに行った



③が、当局はこれを一時紛失、延々1時間近く待たされ、結局入手できなかった
④私は頭にきて帰った
⑤帰宅後、事の重大性から私は急遽、友人の官僚宛メール
(この間1時間くらい)



⑥日付が変わって先刻、郵便局担当責任者から「見つかった」という電話
⑦明日、もう一度再配達してもらうことになった

ということだ。

アハハ。
これ、もしも見つからなかったら…新聞沙汰だったわな。




見つかって、よかったよかった。

まあ、極短期間にとんでもない量の簡易書留を送らなきゃならない日本郵便の大変さも解らんでもないが…逆に、

“何でここまで急ぐの?”

と。そう、この時勢に2000億円以上のコストをかけて…。

今回はこのマイナンバーにつき、ちょっと書いておこうと思う。


【ちょっとだけ書く】

実はこのマイナンバー、私も既に数年前から自身のルートを使って色々と調べていた。で、このことをブログに挙げようとしたのが、今年の春ごろ。
しかし折からタイミングよく、私の師匠が某保守系月刊雑誌に、同時期に同じようなネタを書いちゃった。

で、仕方なく書きかけのエントリーはお蔵入り。

でもまあ、今回は上記のようなこともあったし、一部だがその書きかけのやつもぶちまけておくか、と。
といっても、真面目に書いたらブログでも3篇くらいの量になっちゃうから、思わせぶりなヤツを二つだけのっけとく。

それが、コレな↓。
VISIOでつくったら、えらく細かくなっちゃったけど…見にくかったら、ごめん。




改めて、そして今更ながら、だけど。

マイナンバーとは、
基礎年金番号、健康保険被保険者番号、パスポート番号、 納税者番号、運転免許証番号、住民票コード、雇用保険被保険者番号…

などの個人情報を串刺し一本化した、国民ひとりにひとつ適用されたID番号のことだ。

マイナンバーは親番号であり、上記の各種IDはみなコレに紐付けて、総務省にて集約管理される。勿論子番号の運用などは、従来どおり所轄機関が管理する。

平たく言うとまあ、日本という国に“住んでいる”人すべてに対する、
“名寄せ”だ。

その目的…それを次節で綴ろう。
勿論そこでは、私なりの想像も入れてある。


【マイナンバーの目的】

1.建前

 ①医療コスト削減…同一病状で複数病院かかるとき、検査費用が重複しないようにする
 ②災害時の身元確認容易に
 ②役所手続きが便利だからw

しかし、たかだか上記のような理由だけのために、わざわざ270億円もかけて書留通知出すかねえ…大赤字の政府が?

で、いろいろ調べてみると、どう考えてもこっちがメインではないかとw

2.個人資産の名寄せ(国内)…国民資産でリスクヘッジw財政問題の解決ww

 ①脱税防止(所得ルート丸裸=フル・フロンタル)
 ②デフォルト時の資産差し押さえ(既に確定申告時に金融資産はリストで出さなきゃいけなくなった)
 ③キャピタルフライトの防止(既に去年の夏から5000万円超の海外資産は報告義務付け)

3.社会保障財源確保…企業に報告義務と経営側に罰則規定がある

 ①正社員労働パートタイマーの摘発
 ②労働保険未加入企業摘発
 ③ナマポ不正受給防止
 ④年金未払不正受給の防止(通名使って重複受給はできなくなる)
 ⑤補助金不正受給の防止(雇用促進助成金の悪用対策)

4.国内治安維持…内外の悪いヤツの資金源を丸裸に

 ①テロ特措3法の道具…資金ルートまる解り、時期的にほぼ同時に成立
A.テロ資金提供処罰法改正(テロ組織に資産貸与しても処罰)
B.犯罪収益移転防止法改正(マネーロンダリング対策)
C.テロ資産凍結法(資金そのものを断つ)
 ②入管法改正…例の7月6日のヤツ

5.韓国との連携…実はあっちも財政崖っぷち=日本の金融資産魅力
 →そうだ、名寄せしよう!(既にマル○ンはマレーシアへ、孫○義も実施したが、もう逃げられない)

 ①韓国→在日の資産が欲しい
 ②日本→在日にまわすカネはない
.
とりあえずここまで。

【それでもすごいぞ、マイナンバー】

そりゃあ、いろいろと害悪もあるかもしれないけど、マイナンバー…私は基本的に賛成。
というかコレ、“日本を守る”ための、本命の切り札だと思ってる。

何故かって、

“毒を以って毒を制する”

…日本は本当に、“内側から”危機にさらされてるんだからね。


【補足】

あ、もし会社なんかで、担当者が社員のマイナンバーを名簿屋に売り払ったりすると・・・

売っ払ったヤツには勿論、
その会社の社長さんにも、とんでもない額の罰金が適用されるから、お気をつけて!

師匠によれば、情報セキュリティ費用はイニシャルで100万円くらい、ランニングで月々30万円くらいかかるらしいw

ああ、大変だ!


【付記】
某氏より上記【マイナンバー、喪失!?】につき、電話の交信記録と官僚の友人宛メールをわざわざ公開する必要があるか?とのご指摘をいただいた。
これにつき申し上げると・・・

まあ、(修羅場やった経験のある方はわかるだろうが)、証拠だよ、証拠。

マイナンバーの一時的“行方不明”、というのは、これまた上記にあるように、ある意味新聞沙汰なのだ。だから、これで私が何か面倒事に巻き込まれることも無いとはいえない。
それ故、日付操作もできないSNSという公の場に、この記録を残しておくということは、イザというときの武器になる。
交信記録もメールも、そのためにわざわざ残したのだ。

少なくとも、おかしな連中とかと争い事やったことある方は、お解かりいただけると思う。
Posted at 2015/11/24 03:35:22 | コメント(1) | トラックバック(0) | 任務 | 暮らし/家族

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