【序】
さて、前回の接触編ではまず、マクロ経済政策を巡る私の立ち位置、そして竹中平蔵なる者の人為、そして(私が話を聞いたなかでの)マクロ経済観を紹介した。
加えて彼の者に対する安倍政権の対応、これに絡む彼の者の国家観に若干触れさせていただいた。
今回は中編として、私が彼の者の話を聞く中で
1.傾聴に値する、と感じたもの
2.ダメだろそれは、と感じたもの
の2部構成で綴らせていただく。
そのうえで、次回後編として『発動編』の名を以って、保守中道の観点から、竹中平蔵なる者が国益に沿う人物であるか否か、意見してみたく存じる。
今回も長いよ。
【よい話】
まずは、傾聴に値する話だ。ただし、私はこれらについて全て首肯することはできない。
総論賛成各論反対というニュアンスのものについも、若干の所感を交えつつ、ここには入れさせていただいた。この点については呉々も誤解無いようにいただきたい。
①コンセッション方式への転換
→最近流行ってるやつだ。つまり国であれ自治体であれ、公の資産(総じて固定資産やハードウェア)の運営管理を民間に委託する、というアレだ。
〔竹中〕
アベノミクス第三の矢、大規模な規制緩和の目玉として、各特区を皮切りに全国レベルにコンセッションを展開する。仙台空港運営を前田建設に委ね、関空はオリックスに任せた。愛知県でも近いうちに他分野でのコンセッションが展開されよう(※1)。
〔私の心の声〕
所謂コンヴァシオン経済学…この男、サミュエルソン(※2)に学んだ?
確かに、不採算な公的施設の採算化、財政負担の低下への効果は大きいだろうな。雇用の確保にもつながるし、民間への富の分配量が増え、市場への資金も増加するだろう。最終的には購買力を押し上げる効果を狙ってのことか。
しかしだな、民営化すると言ったって、その担い手は本当に信用できるのか?公企業論の初歩の初歩で、国益や安全を第一に利益は二の次にせねばならぬ分野は、専ら国や自治体が管理せねばならない、という鉄則がある。
だからこそ、公的施設の運営については、基本公的機関に任されてきたのだ。勿論これをドグマにしてはならないし、日本の場合はそれをドグマにしたおかげで、多くの利権が発生し、財政負担を大きくしたのも事実だ。それどころか、運営する公的機関には反社会的勢力・反日国家の息のかかった連中も多くいるから、却って日本人のための公的施設が、日本人じゃない連中の方を向いて運営されている例も少なくない↓。
だからこそ、一度このようなシステムを作り直す(コンセッション化)するというのは、解らんでもない話だが・・・だからといって、では新しい民間の担い手が、本当に日本人の公益のために働いてくれる、という保証は何処にあるのか?
民営化するというなら、少なくとも議決権を持つ株主の過半数以上が日本人で、かつその監査法人も日本国内資本で、民営化契約の条文には、必ず“日本人のための公益”を担保する文面を入れ、加えてこれに反した場合の厳格な罰則規定を入れて欲しい(※3)。
(※1)愛知県のコンセッション…これを書いている今日、愛知県立愛知総合工科高等学校の一部学科運営が民営化された。電子回路設計や自動車部品の製造につき、プロのメーカー技術者が講師になるらしい。なるほど、トヨタの利権がまたひとつ(ry
(※2)サミュエルソン…P.A.サミュエルソン。MITの偉い教授。最近亡くなった。ケインズ的なマクロ経済政策を以って民間の経済活動を昇華させる、という近代経済政策を打ち立てた。後述シュンペーターのイノベーション経済は、この発展型である。解りやすい実例としては、ヴェトナムの原発とか、タイやアメリカの新幹線とか。
(※3)これも以前ブログで書いた。『
国富論の欠陥』https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/31900073/参照。
②リニア計画
〔竹中〕
リニア計画を前倒しして、東京⇔大阪間を2027年までに開通させよ。JRが名古屋⇔大阪間を2045年としているのは、自分の都合だ。東京⇔大阪間を一気に開通させないのは、B/S上の固定資産が一気に上昇して自己資本比率が低下するのを恐れるためだ。それであれば、土地と線路や駅舎などの固定資産を国が買収し、JRはコンセッションでこれを運営するだけにすればいい。
〔私の心の声〕
確かにこれで、各企業の支店負担コストは減るだろう。間違いないのは、名古屋や京都といった地方大都市の支店や営業所は不要になり、このような拠点をもつ法人の運営コストは大幅に削減できよう。
しかし、だ。これは却って東京への一極集中を助長し、同時に地方の更なる困窮化を進めるだろう。加えて名古屋や三河のホテル業などは壊滅的な打撃を受けることになるだろう。若い人材はどんどん東京大阪に流出し、特に東海道エリアの工場地帯は慢性的な人材不足になる。このエリアの商業・サービス業は連鎖的に疲弊するだろうし、金融業も同様だ。
残るのは観光や水産加工、農業、第4次産業の一部、といった、とても絶対的な雇用数の少ない業界ばかりとなる。これでは税収も賄えず、本当に真空地帯が生成されてしまう。
これは地方創生、という安倍政権の目標にとって、明らかな阻害要件となるだろう。
東京・神奈川や大阪に本社をもつ法人のメリットは大きいが、それにも増して地方の疲弊は進むことになる。あ、それでパソナ移民(察し)。
③2050年まではイノベーションの時代
→所謂、シュンペーター政策。これについては私も拙文にて以前書かせていただいた(※4)。既に研究開発費や教育費への減税適用や補助、TLO(産学合同)は始まっている。
〔竹中〕
イノベーションを工業レベルから、金融サービス業などの第三次産業にまで国を挙げて拡大せよ。
〔私の心の声〕
これは確かに行うべきだ。同時に、作り手やサービス提供者と販売を直結させるインフラの促進をもっと推進すべきだ。伝票を右から左へ流すだけでマージンを取るような業種は、粛清されるべき運命なのだ。わかるか!!
(※4)『
中小企業円滑化法について書く時間が無くなってしまった。 』https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/28875478/
④( `ハ´)と<`∀´ *>_
→AAでわかるな?
〔竹中〕
( `ハ´)は2030年までにゼロ成長となり、<`∀´ *>_はTPPに参加するだろう。
( `ハ´)が自由なき国である限り、イノベーションの活力は生まれず、世界から置いていかれる。
〔私の心の声〕
その前に( `ハ´)は賄賂禁止で停滞した経済とバブル崩壊、そして為替信認大下落で超インフレ、生活に困った民衆反乱で瓦解するだろう?
そして基礎技術も無く、資本は外資に頼り、技術はパクリに頼り、内需を育てる土壌も無い<`∀´ *>は、TPPのなかの負け犬になるだろう。なぜ<`∀´ *>_がダメなのかは、拙文(※5)を参照してくれ。あ、不正競争防止法(※6)もできたしね。
(※5)『
【経済】えっと・・・今度はサムスンですか?』 https://minkara.carview.co.jp/userid/712411/blog/31698037/
(※6)来年元旦から施行。会社が独自に開発した技術や自社の顧客リストなどの企業秘密を、不正な手段で取得した個人や会社に対する罰則を大幅に強化。とくに外国企業への漏洩(ろうえい)について厳罰化し、最大で10億円の罰金を科すほか、盗んだ企業秘密で得た不正利益を政府が没収することも可能にした。さらに被害企業からは損害賠償も請求されることになり、外国企業による「盗み得」を許さない仕組みとした。(以上産経新聞より)
⑤ブロック経済の限界とTPP
〔竹中〕
2011年以降、EU、NAFTA、MERCOSUR(※7)などの既存ブロック経済の成長は頭打ちになりつつある。自然利子率(※8)も頭打ちにある。先頃のダボス会議でも、世界経済は長期停滞傾向にあることが確認された。これを突破できる最大のチカラは、TPPである。しかし、TPPはいまだ批准には至っていない(合意はした)。民主党オバマのアメリカは、雇用問題中心に全米労組から突き上げを食っており、嘗ての国際連盟のときのように、TPPをドタキャンするかもしれない。
〔私の心の声〕
TPPやASEAN経済共同体との連携は、相互依存経済体制をつくることで、安全保障上の担保を担うことができる。前エントリで述べた、日本は供給力を外に向けるしかない、という国内事情とともに、これは安保法案並みに重要なテーマだ。絶対に成功させなくてはいけない。
また、現代の日本は既に経済の第5発展段階(※9)にあり、しかも前エントリで言ったように、供給力は中長期的に見て、対国内では過剰傾向になる。それを昇華するのがTPPだ。
日本はどうやってもこうやっても、生産性をキープしつつ安全保障を確立するには、より広大な経済ブロックに参入するしかない。
(※7)南米6カ国の関税同盟。域内の非関税障壁を撤廃し、対外的な共通関税をもつ。2億9000万人、3.4兆ドルの大市場である。
(※8)人為的な期待インフレや金融政策を加味しない、あくまで需給バランスにのっとった金利率のこと。これが高いと経済は伸長傾向、低いとリセッション傾向であることを示す。
(※9)ドイツの偉い経済学者、F.リストが提唱。国家の経済には5つの発展段階があり、未開→牧畜→農業→農・工→農・工・商、という5つのステップがある。自由貿易を行うには、相手が自分より→の側にいたらダメ、自分以下ないし左側にいたらOK、という考え方。現代はこれに金融・情報というステップを一番右に加える。日本は農・工・商から金融・情報のステップへの移行段階にあり、アメリカでさえこれは同じである。
⑥消費税
〔竹中〕
消費税は、インフレターゲット2.2パーセントを達成してからでないとやってはいけない。
〔私の心の声〕
財政再建の要。異論なし。
以上が話を聞くなかで、色々と思うところはあれど、まあ賛成できる話だった。
次は、「だめだこりゃ」な話な。
【ダメだろ、それは】
事前に言っとくが、この章を読むと、本編のタイトルの意味が見えてくると思う。
①インバウンド観光
〔竹中〕
ビザなし渡航を( `ハ´)まで拡大せよ。10年前、日本への渡航客は500万人だった。それが円安で2015年には1500万人が日本にやってくることになる。これはインバウンドの大幅な拡大につながり、1.5兆円の経済押し上げ効果を成し遂げることになる。さらにビザなし渡航を拡大すれば、莫大な経済効果が出るだろう。
〔私の心の声〕
それって、円安であること、そして連中の購買力が依然現状をキープし続けたら、という条件付だろ?その前に既に、連中はバブル投資の借金が利上げで返済不能になったばっかだし、続いての利下げで今度は対ドルがキツくなってるじゃんw最早風前の灯状態の( `ハ´)に、何を期待するの?
そして何より、法整備もいい加減なままインバウンドやってきて、どうなった?日本の自然インフラは買い取られ、安保上重要な地域の土地も随分買い取られただろ?
安全保障考えたら、( `ハ´)へのビザ免除なんて考えられない。奴等には国防動員法ってのが既に施行されてるんだぞ?有事の際には、日本に渡航した( `ハ´)が一気に便衣兵になるリスクもあるんだぞ!?
②法人の農地取得を可能にせよ
〔竹中〕
日本は特区以外、農家でないと農地が買えない。これでは大規模営農ができず、低コストで品質基準の高い農作物はできない。安定した生産性も期待できず、競争力は落ちる一方だ。農協の解体のみならず、特区で展開している農地委員会も解散すべきだ。兵庫の養父市、愛知県常滑市は既にこれを撤廃、大規模営農への一歩を進み始めた。
〔私の心の声〕
日本の農作物はマス・プロダクツか?そうであれば、ついこの間までの樹脂業界や安物アパレルと同じ道を歩むことになるぞ?
基本大量生産を行うのであれば、土地が広大でしかも地代が安く、労働コストが安いところが勝つ。こんなの経済学史でいくらでも証明されてきたではないか!?こんな方法を採っていたら、絶対に日本の農業は差別化できず、付加価値なんて生み出せない。
拙宅は農家ではないから、正直農業のことはわからない。しかし、日本の農作物が何を以って購入されているか、くらいは知っている。日本の採るべき道は、ブランド化だ。価格が高くても、マス・プロダクションでは出来ない農作物作りだ。
投下労働量と地代(※10)だけで価格が決定され、それが国内で世界で売れるというなら、農作物は大陸の途上国だけが作ればいい。
しかし、ごはんというのは安全保障・・・国民国家にとっては、国民を守る大切な課題なのだ。だから、絶対に食料自給率は向上させなきゃならない。そのためには農家が復活しなきゃならない。
それには、収益性のある農業が確立されなきゃいけない。他の国では作りえない、イノベーションに満ちた、美味しい、そして安全な、プレミアムなごはんを作ればいいのだ。多少の生産性の低さは、価格転嫁でカバーすればいい。日本の農業は、ポルシェみたいになればいいのだ。それで儲かってから、はじめてマス・プロダクツを展開すればいい。
(※10)自由貿易の権威、デビッド・リカードが提唱。ポルシェになれ、という喩えも、彼の提唱する比較優位論に基づく。自由貿易は、得意なところを最前面に出せるようなモノづくりを確立してからやれ、ということ。
③オリンピックはイノベーションの華
〔竹中〕
オリンピックで日本の技術的イノベーションを諸外国に発信せよ。
選手村から海上へは自動運転のバスで移動、、途中の信号はシークエンス制御で常に青信号だ。
そして世界に冠たる日本のトイレについても、最新技術で披露しろ。
会場の案内は、すべてロボットにやらせろ。
宿泊には民泊(※11)を最大限に活用しろ。
〔私の心の声〕
評価できたのはトイレだけwww
自動運転w私がV37スカイラインでどんな目に遭ったかwwwそしてアメリカでも確か、あったな。まあいいや。
ロボットwwww自動人形の何処が“おもてなし”かwwwwww 日本人が、日本人のままに持ち続けている“やまとごころ”を以って接するのが、人としての“おねてなし”だろう?
民泊・・・高級マンションや若い娘のいるアパートは、絶対にやめときな。もう、ゲリラや過激派、テロリストの拠点にされるのが見え見え。
コイツ、バカぁ?
(※11)旅館法に縛られず、空いている部屋や空き家を自由に宿泊施設として提供すること。先頃来年4月解禁で施行された。
④難民・移民の受け入れ
〔竹中〕
2014年、日本における難民申請件数は5000人。うち認定されたのは11人である。
これからの日本は、購買市場・労働市場共に移民なくしては、現状の経済大国の地位は保持できない。早急に移民法をつくり、移民の受け入れを始めるべきだ。
〔私の心の声〕
(奇しくも、コイツの話を聞いた翌日、パリで同時多発テロが起こった。)
確かに、移民は必要だ。百歩譲ってそれは認める。しかし、無制限な移民が何を起こしたか、解らん訳でもあるまい!
日本が移民を認めれば、真っ先に来るのはどんな連中だ?想像に難くはないだろう?
<2015年11月19日付 千葉日報より引用>
成田市南敷の国道51号で17日午後9時40分ごろ、
成田市伊能に住む中国籍の職業不詳男性(36)が対向車線を逆走し、野田市の会社員男性(54)の3トントラックと正面衝突した。
中国人男性は首の骨を折るなど重傷、トラックの男性も首に軽いけがを負った。
成田署によると、中国人男性はこの事故の直前、信号待ちの乗用車に追突する事故を起こし、対向車線から逃走しようとしたとみられる。
同署は中国人男性の回復を待って、道交法違反(ひき逃げ)などの容疑を視野に捜査を進める。
現場は片側一車線の直線道路。
<2014年1月31日付け Malmö Omali suffer integration ‘black hole’より引用>
世界を見回しても、スウェーデンは南アフリカに次いで二番目に強姦犠牲者が多い国となってしまった。10万人当たり53.2人が強姦されていて、米国の被害者と比べれば6倍高いことになる。統計によれば、四人に一人がレイプされていることになるらしい。強姦魔にはイスラム教徒移民が多いとみられ、強姦件数の77パーセントを占めるという。イスラム教徒移民の増加と強姦件数の増加とが比例しているのだ。特に有色人移民が集まる都市部で多発しており、ストックホルムでは平均1日で5人が強姦されているらしい。この首都では人口の3分1くらいがムスリスム系住民だという。
<2015年11月22日付 産経WESTより引用>
72歳タクシー運転手ひき逃げで逮捕…「当たっていない」容疑否認
運転するタクシーで自転車に乗った男性をはねてけがをさせ、逃走したとして、兵庫県警兵庫署は21日、自動車運転処罰法違反(過失致傷)と道交法違反(ひき逃げ)の両容疑で、韓国籍で、神戸市須磨区のタクシー運転手、洪栄作容疑者(72)を逮捕した。「当たっていない」と容疑を否認している。
逮捕容疑は、19日午後11時40分ごろ、神戸市兵庫区の信号機のない交差点で、自転車に乗った近くの会社員男性(42)をはねて頭部に軽傷を負わせ、そのまま走り去ったとしている。
(以上、引用終わり)
その他、枚挙に暇がない。もっと知りたい方は、『在日犯罪速報http://koreancrime.com/』を見てくれ。
私は、この男に問いたい。
GDPのために政治や法があるのか?
違うだろう?
国民国家における政治や法は、社会秩序を保持するための便宜であり、それは経済も同様だ。そしてGDP或いは収支とは、そのための指標に過ぎない。
竹中平蔵よ、オマエは一体、何のために大臣職を務め、産業競争力会議に参画しているのだ!?
そもそも、女性が結婚し子供を産む、という文化をぶっ壊してきたのは、お前らじゃないか?その点についての贖罪が移民だとしたら、キサマはクズだ!
それでも、日本が食べていくには、移民くらいしか私には思いつかない。
エネルギー源から食料に至るまで、我々が現在の文化水準をキープするには、まず日本円の通貨価値を保持せねばならせない。
然るに現在の人口動態が続けば、前エントリで述べたように、日本という市場はどんどん小さくなっていく。それは同時に、日本という市場の価値、換言すれば“円”という通貨の価値が、どんどん落ちていくことを意味する。
「市場価値は落ちたが、依然通貨価値が高いイギリスもあるではないか?」という声もあろう。 だが、違うのだ。この国はもう、地方債も合わせたら公的部門の借金は1035兆、それはGDP比200%を超えている。対してイギリスは1兆6500億£、90%弱。
一次産品に乏しいこの国の将来性を切り開くのは、まず購買力だ、生産力だ。
ためには、ものすごく厳格な審査を通じた移民しか、私は思いつかない。
⑤社会保障について
〔竹中〕
年金は、何も誰にでも等しく与える必要はない。年金が必要のない人には、払う必要はない。日本のGDP対年金額は世界一だ。
特定額以上の資産を持つ高齢者層に対しては社会保障は与えず、サービスも民営化し、例えば移民でハウスメイドを受け入れるべきだ。そして女性は家を出て、社会に対して貢献すべきだ。
〔私の心の声〕
パソナ会長の本音か。わかりやすい利益誘導だな。年金の意味をわかっていないようだな。
<美しい国へ 安倍晋三著 より>
(一部は積み立てられるが)公的年金は、自分が積み立てたものを、将来自分が受け取る方式ではない。現役世代の払った保険料で、そのときの高齢者の給付をまかなうという、世代間の助け合い方式である(中略)(日本の年金制度は)自分の年金を積み立てているのではなく、いまのお年寄りの生活費のある部分を援助しているのだ。
(引用終わり)
私たち、特にバブル崩壊後社会に出た者達は、先人のつくった資産のうえで、今の生活を享受している。それに対して報いるという、どちらかというと情緒的な性格をもっているのが、年金制度だ。
そしてそれがあるからこそ、日本人は社会の構成単位である家族の結びつきが強く、その先にある公共心も高い。
年金制度は、合理性で語られるべきではない。日本人が“やまとごころ”を持ち続けるための、非常に重要なメソッドなのだ。
これを保持し、ひいては社会の結びつきをこれ以上壊さないためにも、人口の増加は必須条件だ。一人当たりの負担額はもう、増やしてはいけない。
⑥地方再生
〔竹中〕
地方再生の新型交付金20兆円は、そのほとんどが衰退産業の延命に使われている。時代の流れに乗れないで停滞している旧い産業には、新陳代謝をもって対応すべきだ。
〔私の心の声〕
その前に、イノベーションとか、職人技術の掘り起しが必要だろうが・・・なんか本末転倒していないか?
⑦女性の活用
〔竹中〕
日本の生産労働力と購買力を保持するには、先に述べた移民と、女性の社会進出が必要だ。
〔私の心の声〕
ハイハイ、そうやってまた出生率を低下させるんだね。
まあね、財政負担なしに、女性に子供産んでもらいながら、社会に出てもらう方法、あるにはあるのよ。
それはね、私が常々言ってるけど、ヴェトナムを見習えってこと。
人間はね、他の動物と違って、生殖年齢を過ぎてからの寿命が長いでしょ!?それはね、年寄りになったら、孫の面倒を母親代わりにやれるように、って神様のご配慮なんだ。
彼の国では、それを実践してる。だからヴェトナムでは、介護福祉の制度なんてロクに育たない。移民でメイドなんて入れなくても、爺ちゃん婆ちゃんがその役割を立派に果たしてくれてる。
だから、お母さんは安心して社会に出て行ける。
でもね、これ、現代の日本に出来ると思う?
欧米文化に毒され、ジェンダー教育に洗脳され、甘やかされて育った現代日本の女性たち…親と同居はイヤ、年寄りの介護はイヤ、これが昨今の核家族化を助長し続けた。 子供を産んでも、社会が面倒見てくれないなら、子供なんてイラナイ。
こんな風になった日本、とてもヴェトナムの真似なんて、できないよね。
⑧地方再生
〔竹中〕
入国管理業務を、自治体へ委譲せよ。例えば博多港。ここには毎日、大陸や半島から500人の( `ハ´)と<`∀´ *>_が船に乗ってやってくる。彼らの入国審査など、とても国の人員だけではさばききれない。これを自治体に移管し、港湾から博多駅までの移送を地元企業とタイアップさせて運営させる。
これで地元の観光業者は潤うし、国の負担も軽減できる。
〔私の心の声〕
“修羅の国”、でか?面白いから沖縄でもやってみなw日本が崩壊するから。
アンタさあ、安全保障って言葉、知ってる?
【本エントリの結論】
・・・とまあ、他にも話は尽きなかったのだが、ここでは印象深かったものをいくつか抜粋させていただいた。
で、まあ・・・この男についての総合的な私の所感は次エントリーで纏めるとして、もう、わかるよね?
良かった話2割、やっちゃいけない話8割。

竹中平蔵・・・この男の言うことすべて真に受けて実行したら、日本は確実に滅びます。