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JJ.の愛車 [BMW M3 クーペ]

整備手帳

作業日:2020年7月26日

BMW M Performance ステアリングの取り付け

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目的 チューニング・カスタム
作業 DIY
難易度

中級

作業時間 6時間以内
1
参考にされる方は少ないと想像しますが、個人の備忘録として、M Performance ステアリングの取り付け要領をアップします。
取り付け成功の鍵はインストールに関する正確な情報です。したがって、まずはBMWの正規マニュアルを入手することにしました。私は、これに先人たちのブログをあわせて読み込み理解を深めたつもりでしたが、カプラーの欠品もあり、一発完成とはいかず、難解なトラブルシューティングにかなりの時間を費やしました。
2
まずは、パーツリストです。当然ですが、これが全て揃っていないとインストールは完成しません。前オーナーも未装着のまま手放したらしく、今回は機能確認と全部品の確認が取れていませんでした。入手後の確認の結果、ワイヤーハーネスのターミナル部の12ピンソケットが欠品していました。当該部品は、最終的にステアリングディスプレイに表示する信号を伝送するターミナルなので、その代用のための処置に大変苦労しました。
3
配線図と回線図はイラストのとおりで比較的シンプルです。A3とA4からCAN信号を取り込み(A5でループして車体側に信号返還)それをA6を介しコントロール・モジュールで入力処理して、必要な情報をステアリング・ディスプレイに表示するようになっています。この最終ターミナルがA7の12ピンソケットコネクターです。

回線図のC*(A7コネクター)のNo.1~6はエアバッグの配線で、No.7,9,12がステアリングに表示する情報の信号ラインです。
欠品していたのは、まさにこのA7(12pin socket casing)なので代用品を処置する必要があるのですが、これと同じ規格のカプラーが見つかりませんでした。

電源は、A1とA2(アース)から取り込みます。
4
かなり端折りましたが、取り付けの概要はイラストのとおりです。作業は大きく4つに区分され、① CAN信号の取り出し、② コントロール・モジュールとワイヤーハーネスの設置、③ ステアリング・コネクターへのハーネス接続、④ ステアリング装着と初期設定です。
以下、ポイントのみ、作業時の写真を添えてDIYの概要を記録しておきます。
5
① CAN信号の取り出し
助手席下面のパネルを外すと、X14271(54pinの青色ソケット)というコネクターにアクセスできます。マニュアルどおりに、車体側のこのコネクターの第1ピンと第2ピンを抜いて、Eソケットに挿入し、ワイヤーハーネスのA3、A4を車体側のコネクターに入れ替えて、CAN信号の割り込みをさせます。私はミスが多いので、配線接続を誤らないように識別用のタグをつけました。
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② コントロールモジュールの設置
・ワイヤーハーネスのA6にコントロールモジュールを接続(カプラーオン)して、センターコンソール付近の車体側ハーネスに結束しておきます。
・この後、ステアリングへ接続する端末を運転席側に這わせる作業を行いました。(配線用の誘導棒があると便利です。)
・マニュアルでは、電源を運転席下のOBDⅡから取るように記述されてますが、先人の情報によると、このラインに電源は来ていないようで、私はヒューズボックスから予め取ってあった電源ラインを活用しました。
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③ ステアリングへのハーネス接続
・まずステアリングを外す必要があります。4時と8時方向にある穴にマイナスドライバーを差し込み押圧するとバネが圧縮されてエアバッグの爪が外れる仕組みです。ステアリングを外したら、コラムカバーを外します。この際、上部カバーからゆっくりと破損に注意しながら外すのがコツです。
・その後、コイルスプリングをPSW用に交換して、ハーネス・カプラーを接続します。
・ワイヤーハーネスのターミナルとなるA7コネクターは、エアバッグの通常配線とPerformance ステアリング用の信号配線を合わせたものです。このカプラーがないと接続できないのですが、汎用品で代用できそうなものがすぐに見つからず往生しました。諦めずに手持ちの部品を徹底的に探したところ、以前、CICナビの換装時に使用した12pinソケットコネクターが奇跡的に見つかりました。ハウジングの形状が違うので、①ソケット部だけでを取り出して形状を整えました。これに既存のエアバッグ配線(②No.1~6)を入れ替え、PSWワイヤーハーネスからの(③No.7,9,12)を再接続してカプラーに挿入です。正規のカプラーではありませんので、カチッと固定されません。しかがって、結束ワイヤーで脱落防止(④)をしました。ここは、正規の部品が調達できれば、ソケットの入れ替えが必要な部分です。この接続端子が国内で調達可能なのか不明です。自動車用の配線カプラーの規格はヨーロッパと違うのでしょうか。
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④ ステアリングホイールの装着と初期設定
ステアリングの装着し、ステアリングのすべてのコネクターを接続して、エアバッグをはめ込んで完了です。

初日の作業では、エンジン始動時に、エアバッグ警告灯が点灯し、クラクションが鳴りっぱなし状態になりました。この際、ステアリングのディスプレイ表示が確認できないことから、A7コネクターの不良と推察し、代用の12pinソケット・コネクターを加工して使用することにしました。エラーは専用ツール(簡易スキャナー)で消去することができました。

最後に、ステアリングの左右ボタンで初期セッティングを行って完成です。これをやらないと、デフォルトでは油温が表示されません。
BMWのマニュアルには、作業時間が1.5時間とありますが、前述したトラブルシューティングに時間を費やし、私は2日かかりました。m(__)m
やはり、ディーラーのメカニックは凄腕ですね。

★当然ですが、作業間はバッテリーのマイナス・ターミナルを外しておかないと、エアバッグの脱着時に誤動作する可能性があり、さらに危険を伴いますので、作業は専門業者への依頼が良いと思います。

★ブログへのリンク
https://minkara.carview.co.jp/userid/719459/blog/44222250/

★パーツレビューへのリンク
https://minkara.carview.co.jp/userid/719459/car/1826821/10648207/parts.aspx

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