
重要文化財 公余探勝(こうよたんしょう)図巻 上巻 1巻 谷文晁筆 江戸時代・寛政5年(1793)
東京国立博物館本館2階第8室で公開中との事で伺って来ました。法然の時に知っていたら当然寄ったのですが。
寛政5年の春、幕命を受けた老中松平定信(まつだいらさだのぶ)(1758~1829)が海防警備のために、相模・伊豆の沿岸を巡視した際に、同行した谷文晁(1763~1840)に各地の風景を描かせ、自ら「公余探勝」と題したもの。
お抱え絵師はちょっと前で言う、報道カメラマンの役割だったわけですよね。
黄緑色がさわやかで、ルビが振ってあります。
吉田松陰はここからペリーの舟に乗って密出国しようとしたそうです。
目録
2階には他に浮世絵、国宝図等が展示されており、特に第10室の32点の浮世絵は有名絵師の優品がそろい、大変に素敵でしたね。
トーハクは客の半分は外国人で、知れ渡っているのですね。
花菖蒲に白鷺 歌川広重
広重は松の描き方が何とも言えず素晴らしいのですが、花々の描き方も繊細で美しいですね。
蛍狩り 喜多川歌麿
江戸名所・御茶之水圖 渓斎英泉
橋場乃夜の雨 一筆斎文調
美人東海道・金谷宿 廿五 渓斎英泉
審美眼のある方々には、大変にお薦めです。
Posted at 2024/06/12 15:46:05 | |
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