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ウラジミールのブログ一覧

2013年09月24日 イイね!

私的チューニング哲学・順序編

私的チューニング哲学・順序編前回に引き続き、私的チューニング哲学のお話です。


今回は順序編です。




さて、チューニングにも色々とありますね。

私のようにスポーツ系一辺倒から、VIP、オーディオ、etc…。




系統によってチューニングの内容はガラッと変わりますが、これらには共通点がひとつだけ、あります。




それは「ノーマルの状態では気に入らないから、手を加える(=チューニング)」という一点です。






ここで大事なことは、ノーマルはそれはそれで完成している物、という点ですよね。





だから、一箇所だけ部品替えたりすると、却ってバランスがおかしくなってしまったりする訳で。





例として、こんな粗末な図を作ってみました。



右の綺麗な三角形が、ノーマルのバランスを示しています。
左側が、バネを替えてローダウンだけしてみた状態です。

(注1:今回、焦点に当てているのは車の最も基本的な三原則、「止まる、曲がる、加速する」のみに当てています)
(注2:厳密には、ローダウンするとトラクションのかかり具合も僅かに異なってくるので、加速性能も変化するはずですが、今回は無視してます)



旋回性がちょっとだけ、アップしています。


でも、綺麗な正三角形からは形が崩れてしまいました。

綺麗な正三角形に戻そうとするのなら、加速性と制動力を強化するか、元に戻すしか方法はありません。




で、前回の「前置き編」で出てきた例のように、「パワーアップ(だけ)してみた」状態がコチラ。


こーなると、左側の図を見れば分かるとおり、綺麗な三角形から大きく崩れてしまいます。




まぁ~、ゼロヨンマシンとかドラッグマシンならこれでも全く問題ない、むしろ理想に近いのかも知れないけども(笑)




こうなると、理想は制動力と旋回性も、加速性並に強化して、「大きな正三角形」を目指すチューニングが必要になるのです。




無論、かかるお金は桁が1つ変わっても、何ら不思議はありません。





「いびつ」ではダメなんです。





それも一気に解決できれば理想なんですが、実際にそんなことが出来る人も、そう沢山はいません。



大抵の人、それも9割以上の人は、1つずつ手を付けていくことになります。



では、無数の選択肢の中から、まずはどこから手を付けるべきなのか?



それがブレーキです。




予め言っておきますが、分野は問いません。

スポーツだろうがVIPだろうがオーディオだろうが。





何故か。





まず、スポーツ。

必然的に、走行中のスピードレンジは高くなります。

自分の愛車は1t近い、あるいは1tを優に超える鉄の箱。

低い速度ならまだしも、高すぎる速度で止まることを、ノーマルのブレーキは考慮していません。

メーターを振り切った状態から床までブレーキを踏めば、ノーマルのブレーキフルードはたちまち沸騰し、パッドも加熱。


そうなれば止まることなど、夢のまた夢。


サーキットならグラベルかタイヤウォールに頭から突っ込み、一般道だったら道路を飛び出して大惨事です。


運良く惨事から逃れたとしても、恐怖の1つとして記憶に焼き付くことでしょう。





で、それ以外の分野の場合。

キャンバーを付ければ制動力は落ちます。

インチアップをすれば制動力は落ちます。

デッドニングやらなんやら、車重が増えればそれだけ、制動力は落ちます。





ノーマルのブレーキなんて「ノーマルの状態の車を止めるため」のもの。

チューニングした以上、メーカーの保証した「止まれます」という範囲からは逸脱してしまうんです。まして、過信なんて絶対にしてはいけません。





…ということで、まずはブレーキから。

6POTの対抗キャリパー付けろ、とまでは言いませんが、パッドとローターを替えてやるだけで制動力は段違いです。
また、車体を軽くするのも有効です。



その次は本人の運転技術と嗜好を加味して、予算内でじっくり手を加えていけばいいんです。






そして一番後回しにして問題ないのは、パワーなんです。






スポーツ走行をするなら当然、速く走りたいと思うのは自然な反応ですが、直線で踏むことなら、ちょっとの勇気があれば誰でも出来ます。

でも、速く曲がるとなると、そう簡単には出来ない。

速く曲がれる人は、コーナーの脱出速度が速いので、直線も速い。その先のブレーキングも上手い。





関係性としては、

直線が速い車は、曲がりも速いとは限らない。

だけど、

曲がりが速い車は、直線も速い。





この関係性は、頭文字Dの拓海のAE86にも当てはまる…って言えば、イメージできるでしょうか。


あの豆腐屋のせがれも、コーナーがメチャクチャ速いから関東最速・下り専門の走り屋になれた訳で。





高いコーナー速度を保つには、それに耐えられる足廻りが必要。だからパワーよりも、そっちを優先した方が速くなれる。


もちろん、パワーがあるに越したことはありませんが、そのパワーを活かした走りをするのなら、やっぱり足廻りやブレーキを煮詰めてやらないとダメ。

理想は「大きな正三角形」。









あと、


直線だけ速いって言われるのって、格好悪いじゃん?(笑)
Posted at 2013/09/24 14:07:31 | コメント(1) | トラックバック(0) | Fit | 日記

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「給油リッドが開かなくなった。やるね、SUBARU」
何シテル?   07/26 22:26
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