ロスト・チルドレン。

『ロスト・チルドレン』

（仏語:La Cité des enfans perdus,英語:The City of Lost Children）は、

1995年にフランスで製作されたファンタジー映画です。

そして、ぼくのお気に入りの映画でもあります。

監督はジャン＝ピエール・ジュネさんとマルク・キャロさん。

長編映画『デリカテッセン』の監督さんで、核戦争後のパリの肉屋を舞台とした騒動を

ドミニク・ピノン主演でブラックユーモアたっぷりに描き、大ヒットさせた方の作品です。



そして、この『ロスト・チルドレン』は近未来を舞台に、見せ物小屋の怪力男と気丈な少女が

繰り広げる冒険を描いた異色映像絵巻なのです。

鉄サビ色の工場のような未来世界の中に産業革命時代のような近代初期の

ノスタルジックな雰囲気を漂わせ一種独自の世界観を描き出ています。

物語は一つ目族と呼ばれる半盲人の集団に弟を誘拐された知恵足らずの怪力男が

弟救出のため奔走すると言う話を、子供窃盗団のリーダー的存在にある、姐御肌の少女との

恋愛を絡め描いています。外見は大人と子供の二人の交流が、

精神年齢を一緒（もしくは少女の方が上）にすることで違和感として描かれ、

それが荒廃した世界と対比していっそう純粋な清らかさを醸し出しているのです。

特に少女役のジュディット・ヴィッテの熟女と少女の混在した魅力が作品により深みを与えて

とても印象的です。





日本版のも貼っておこう。(笑)






最近、こういうカルトでしかも美しい映画って少なくなってきたような気がします。





子供窃盗団のリーダー、ミエット役のジュディエット・ビッテさんはエリザベス・テイラーの

再来と言われるほど品格を持ち合わせ、しかも奇跡のような存在だと当時は騒がれたそうです。

確かに・・・。



とりあえず、見る機会があれば騙されたと思って見てみて下さい。

損はさせないと思います。(笑)