那須戦争博物館を見学してきた。
全ての展示品を個人で集めた、日本で唯一の戦争博物館だ。
街道沿いに掲げられた案内板。
子供は無料だ。
さて、屋外から見て行こう。
「なつめの樹」
乃木大将、旅順水師営会見の折、庭先にあったとされる
有名ななつめの木。これはそこから分木されたものである。
パンフレットには「お分けします」と記載してある。
ゼロ戦三二型の栄エンジンと
隣は館長(乃木大将軍装)雄姿の等身大パネル。
そして、こちらは日本唯一、一式陸功のエンジン。
サイパン島より帰還せし九七式戦車。
旅順、二○三高地攻略に用いた。
28センチ攻城砲。これに関しては映画の撮影に用いたレプリカであるが
実に迫力がある。
受付のおばさんからチケット(1000円)を購入して館内へ入る。
撮影して良いか尋ねようとする前に「カメラは自由ですから」と言ってくれた。
指示通り、先ずは右へ進む。
本館へ向かう屋外通路には航空機のエンジンが並ぶ。
まずは此れは日本全土を空襲せしB-29のエンジン。
そして隣はゼロ戦のエンジンだ。B-29より大きい。
さらに屠龍エンジン。
昭和二○年、千葉上空で敵機に体当たりを敢行せし機体。
指示通り、先ずは本館に入る。
左右にはびっしりと貴重な品が並んでいる。
見上げると
艦船や航空機パネル展示のコーナー。
最初期であるゼロ戦一一型(オレンジ色の試作機カラー)
軽巡洋艦時期の「最上」やアーチャー・フィッシュの潜望鏡越しに見たであろう空母「信濃」
どれも珍しい。
恩師の煙草。
皇太子妃、雅子様が小学校二年生のときお書きになった作文。
乃木大将のコーナー。銅像の脇に掲げられたのは乃木大将直筆の書。館長曰く
東郷さんはよく書いてくれたが、乃木さんは頼まれても書かなかったと
いう。非常に希少な品だ。
軍刀、軍票、紙幣など。
「日本海海戦百周年ビール」博物館製作。
※フィンランドの東郷ビールとは別物。
東郷平八郎と旭日を背にした戦艦三笠が描かれ
Z旗とともにTSUSHIMA WARと記されている。
箱だけでも取ってみても実に洗練された二つとないデザインである。
入口で販売中。
旅順要塞のコンクリートの破片。
広告やパスター、新聞記事など所狭しと張り出されており、これらが
時空を超えて当時の時代背景を強く訴えかける。
一枚一枚、拝観しよう。
こちらは少年戦車兵募集の広告。
昭和十四年に刷られたものだ。
今度は「海軍館」に入る。入口前の
展示ケースには戦闘機の模型が並んでいる。
戦艦大和と
手前は連合艦隊最後の旗艦、軽巡洋艦「矢矧」
いずれも手作りの模型だ。
駆逐艦「冬月」の軍艦旗。
横井庄一さんのコーナー。
ご本人もこの博物館を訪れたことがある。
皇后陛下、美智子様の画。
こちらはウォーターラインシリーズ。各国の戦艦、空母から
巡洋艦、駆逐艦、輸送船まで揃っている。
以上、貴重な品ばかりで大満足であった。
見学者は自分だけで、ゆっくりと見学することができ
受付のおばさんも「けっこう見応えあったでしょ」
と誇らしげであった。
館長にもお目にかかり、貴重なお話しを聞くことができた。
それはまた後で記すとする。
Posted at 2011/12/22 19:08:34 | |
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