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昨年10月、E/GやT/M、足廻りをバラして、自分でパーツ洗浄した後、中断していましたポルシェ356Bのレストア計画ですが、

約半年ぶりに今回、レストアを再開することになりました。

まず、前SHOPから車両を引き上げ、ボディーを板金塗装屋さんの大将に託しました。この大将は、旧車を長く手掛けてきた経験もあり、手間がかかる塗装工程を頑なに守られる方です。
オリジナルの356は、ラッカー塗料のため、耐候性が弱く、特にRuby Red［Porsche Color Code: 6202］は退色しやすいものです。


宝石のルビーをイメージした赤色なんですね。

オリジナルを維持するのもいいですが、流石に1963年式のRuby Redでは、アメリカ CA、Costa Mesaで過ごしているならいいのでしょうが、

四季もあり、雨や湿度の高い日本の環境下で今後、いい状態で維持をするのが難しいため、

現状の塗装をすべて剥離し、下地から作り直し、オランダ、アクゾノーベル社の高級塗料［Sikkens］にて、再塗装することにしました。


McLaren MP-4 12C


McLaren P-1


McLaren Mercedes F-1 MP4-23

Sikkensは、マクラーレンと提携し、MP-4 12CやP-1、McLaren F-1などの指定塗料になっています。



やはり、今でも全く褪せない356の流麗なデザインは魅力的です。

また、独創的な基本レイアウトと機構には、感心しきりです。

車重がわずか860kgと軽量で、当時にしてはハイパワーなエンジンをリア駆動に搭載し、ハイウェーを颯爽と走る様は、50年前の当時から他車を抜きん出ていたといえます。





現状の塗装をすべて剥離し、下地を作り直し、何層も塗装し、クリアの上層塗装までしていきます。

下回りも防錆塗装をしていきます。

オリジナルのレッドの色情報から、色見本を作ってもらいます。

サッシも再メッキを施し、シールやパッキンも見直していきます。

また、E/GやT/Mや電気関係などは、別のSHOPにて、オーバーホール、チューニングに取り掛かる予定です。



この車には、放置して可哀想な想いをさせましたから、この際、キッチリと手をかけて、見違えるぐらいの流麗な356にして、いつでも乗ってあげれる状態にしたいと思います。





今後が楽しみです。