私Kenbourのブログでは定番のシリーズになっている「くるま回顧」シリーズも今回でようやく、10回目という節目を迎えました。
各回取り上げてきたクルマについて、(前車だった第1回目のアルテッツァを除いて)あえて写真ではなく手描きのイラストとしてきたのは全て「回顧」→「懐古」という言葉に私自身がこだわっているため。そのクルマを描いているうちにいろんな思い出やエピソードが脳裏に出てくるのですが、実際、1枚描くだけでもなかなか大変なこともあって、このシリーズは思いついた時ぐらいにしか更新できませんでした。それでも、今後も引き続き手描きにこだわって更新し続けていきますので、どうかお付き合い頂ければと思います。
さて、節目となる10回目はホンダ・シビックの5代目モデル(EG型)。
シビックは2代目から6代目までの間に愛称がありました。順に行くと”スーパーシビック”、”ワンダーシビック”、”グランドシビック”、”スポーツシビック”、”ミラクルシビック”って感じですね。
で、このEGシビックはスポーツシビックと呼ばれていました。先代のグランドシビックから継続販売された5ドアワゴンのシビックシャトルを除けば、3ドアハッチバックと、"フェリオ"というサブネームがついた4ドアセダンはいずれもパッと見だけでもすぐに感じられる、スポーティな雰囲気がありましたね。中身にも気合が入っていて、SiRに搭載された170psのB16Aを筆頭に、3タイプの直4VTECエンジンが用意されていました。
後に追加された、アメリカから逆輸入の2ドアクーペもボディラインが美しかった。
ホンダのスポーツモデルの定番グレードといえば「Type.R」を想像してしまいますが、シビックにType.Rが登場したのはこの次世代であるミラクルシビックことEK型から。したがって、EGシビックはSiRが最上級グレードではあったものの、モータースポーツでは大暴れ。グループAやJTCCでは無限によってチューンされたマシンがカローラレビンなどのライバルと、熾烈な戦いを繰り広げたことも知られていますね。
当時のコマーシャルも、内容が実に濃かった・・・
3ドアの初期型では南佳孝さんの「スローなブギにしてくれ」をBGMにした、若々しさが溢れた内容。
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4ドアのフェリオにはジョディ・フォスターが出演。BGMとして使われたFine Young Cannibalsの「She Drives Me Crazy」も、活発的な大人の4ドアであることを感じさせるようなフェリオのイメージにマッチしていましたね。
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美しい2ドアクーペは、アメリカからやってきたというイメージが濃い内容。
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アメリカ本土を駆け抜けるシビッククーペ、ヘリによる追跡、BGMの内容からして、まるで映画の「ミッション・インポッシブル」を想像させられます。
そして、EGシビックのCMのなかでも一番のお気に入りがコレ。
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ジャズヒュージョンが好きなおいらにとっては、もうたまりませんでしたね。
サックス奏者であるキャンディー・ダルファーによるファンキーな曲「Sax A Go Go」と、スポーツシビックのイメージが見事に合っているかのような、キレの良さが溢れるCMの内容。このCMがきっかけでキャンディー・ダルファーのファンにもなったぐらいです。
このEGシビックが現役モデルだった91〜95年当時は、おいらはまだ小6〜高1。もちろん免許もクルマも持てない時代だったことや、免許取得後の最初のクルマがセリカだったりと、EGシビックを持つのは結局憧れで終わってしまいました。けれど、低めのドライブポジションやスポーツマインド溢れるスタイリング、VTECとホンダらしいアイコンがたくさんありながらも大衆車らしく、若者でも比較的手が届きやすい値段で買えるクルマだったのも事実。なので、ホンダ車の中で今でも欲しい!と思うクルマでもありますね。
Posted at 2014/11/30 22:14:27 | |
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