辰野金吾　　ツーリング第5弾

天井のドームが八角形。その一辺一辺に「干支」（えと）の彫刻がある。ご存じ東京駅。

ところが干支は12個。12-8＝4　つまり四つの干支を描く場所がない。長らくなぞとされていたが、やがてそのなぞは佐賀県で解明された。




辰野金吾は日本を代表する建築家である。彼が残した建築。それは日本国の骨格をなすものばかり。東京駅、日本銀行、朝鮮銀行、大阪中央公会堂、・・・

東京駅は上に書いたので画像は省略。

日本銀行。


空から見るとわかるが、これどう見ても屋根が「円」。



僕はこの遊び心が大好きだ。

で、干支の話。辰野は地元武雄温泉の楼門に残りの四つの干支を描いた。

武雄温泉楼門。




ちょっと話は横道にそれるが。僕がソウルに住んでいたころ、韓国銀行も取り壊そうという話が持ち上がった。この建物、元朝鮮銀行。これ辰野の作。

朝鮮には短絡的な人が多い。近代建築遺産は政治を超えて残すべきだといったが、相手にされなかった。からけんは日本人だからそういうんだ、と。

その勢いで朝鮮総督府は壊してしまった。僕は毎日、総督府（当時は国立博物館）を眺めながらバス通学していた。ものの価値が分からん人は乱暴だ。

親の遺産を食いつぶす放蕩息子レベルだ。

朝鮮総督府の話を出した理由。この建物にも遊び心がある。空から見ると、日本の「日」の形をしていた。韓国はこれを長い間政府庁舎として使っていながら思い出したように植民地支配の象徴だと言い出し壊した。


左下の緑屋根。「日」の字の形がわかる。もちろん日本の日。ヒステリーどもは日本帝国主義の残滓だという。

思い出したように60年もたってから騒ぐな。



横道はこれくらいにして。



大阪市中央公会堂、西日本工業倶楽部会館（旧松本邸）、旧唐津銀行本店・・・

最後の旧唐津銀行本店は辰野金吾記念館になっている。彼は唐津に生まれた。百姓からも哀れに思われた極貧の下級武士の子供。刻苦勉励に励み現在の東大に進む。


おまいら、ぼーっと読んだらいかんぞ。


旧唐津銀行本店に行った。


東京駅もそうだが、なんといっても堅牢な作り。粋な人は彼を辰野堅固と言った。


内部はmini日銀。その金庫室。金のインゴット。持って帰っていいですかと言ったらどうぞと言われた。


頭取の部屋。



日本近代建築の父、辰野金吾。日本最大のNGO、日本赤十字社を作った佐野常民。法治国家の土台をつくる江藤新平。どうせ興味ないだろうからこれ以上書かないが、佐賀県は今と違いまさに雄藩、日本の輝く星を量産する。


今佐賀にあるのは福岡への劣等感、ひがみ、いじけ。もっと視野をひろげろよ。

熱気球だけでなくもっと民度を上げろ。郷土の偉人たちを誇れ。


GSRは佐賀を走り続ける。