桜井眞一郎

お亡くなりになられました。　謹んでご冥福をお祈りを申し上げます。

私は54歳なので、この方は神様の様に崇めていたし、オーテックの創始者なので、感慨深い思いです。

プリンス時代から、スカイライン一筋で、採算を考えずに、あまりにも高価に作ったので、利益が出ず、日産に身売りと聞いて、本当の昔ながらのエンジニアだなー！と関心した記憶があります。

買収された立場なので、要職には就けず（就かずか？）、技術畑を歩んで来たのもこの方らしい人生だったと思います。

このお方の逸話（Wikipedia引用）で、「なぜ清水建設を辞めてウチのような貧乏会社を志望するのか」と質問され、「私は自動車をやるために志望しました。貧乏会社? 大いに結構」と啖呵を切ったという。
自然の摂理に則り、人間の血の通ったクルマ造りを信条とする。性能向上を優先するあまり実際に運転する人間のことを考えていないとしてロータス嫌いを公言しているのも、この信条ゆえである。

こういう話を聞くと、ますます好きになりますよね。

各メーカーで、その時代で一番に先にtop技術をつぎ込む車があり、例えば、スバルはレガシー、ホンダはシビック/アコード、マツダはRX-7（無くなりましたが）、三菱はランサー（これも無くなりましたが）、トヨタは???で、日産はスカイラインです。

特に、スカイラインは各時代の日本全体を見渡しても一番いい足回りを授かって来たと聞いています。　ここには桜井さんの血が流れていると感じます。

リアセミトレーリングアームも、マルチリンクも最初はスカイラインからだったと記憶します。

日産の中では、スカイライン（買収されたので）はローレルより車格は下だったのですが、足回りはよりいいものを授かって来た（例えば、R32は4輪マルチに対して、同じ時代のローレルはフロントストラット）のは、桜井さんの強い意志の表れと思いますね。