
ここんところ休日を持て余してダラダラしています。そして今日は歯医者から帰宅し、FOXのオーバーホールをしてみましたヨ。先日のマルゾッキショックも何のその、これで3日連続MTBのサスフォークを触っています・・要するに暇なんですね(笑)
自分のFOXサスフォークは34float160ってモデル。これがふじてん行っても、パノラマ行っても、裏山走っても硬いというかしなやかさに欠けるというかちょっと不満なんですよね。いい加減FOXのライバルのロックショックス・パイク(160mmのエンディユーロモデル評価高し)に変えちゃうかなと思ってたのですが、ネット上で13年モデルの34floatをオーバーホールしたら良くなった快調!と言うブログを見たので、騙されたと思ってオーバーホールすることにしましたヨ。
とりあえず行うメニューは
1・ダストシールの取り換え

新型16年モデル採用ツバ無しタイプのダストシール(SKF社製)
2・スポンジフォームの取り換え(オイルシール的なモノ)

ダストシール&クラッシャブルワッシャーとセットです。
3・エアチャンバー&両レグの下から入れる潤滑&冷却用オイルの交換。

低フリクションオイル FOX20wtGOLDを投入です。以上の3点は相互効果でかなりのパフォーマンスを発揮するらしいですヨ。
4・あわよくばダンパーカートリッジオイルの交換。
まだ未知数なFITカートリッジの初見というとこですね。
以上4つのメニューです。
それでは、さっそく作業開始。
1.エア抜き、エアサスでは当たり前の作業

エア側のバルブから抜きます。エアと一緒にオイルも噴き出します・・これはマルゾッキも同じでした。

ダンパー側のCTDレバーを外しますが、これが後々トラブルに(何時もの事です)

CTDレバー&ダイヤルの裏側に小さなベアリング球が見えます。けして無くさないよう気を付けなければ。
2.ロアナット外し

まずはリバウンドダイヤル外し。ダンパーのリバウンドは全開にしておきます(ダンパーのオイルを交換しなければ関係無いですが・・)その先は15mmのナットがあるのでBOXレンチで緩めます。

こちらはエア側10mmサイズのナットです。二つのロアナットは結構締めトルクが弱いですね。

エア&ダンパーのナット。クラッシャブルワッシャーというプラ系のパッキンが付いていて、できれば交換がベターですがとりあえず今回は再利用ですね。(新品はダストシールキットに入ってましたが・・)
3.オイル排出

アウターとインナーチューブを緩めます。エアサスだからでしょうか、インナーとアウターは固渋しているようです。マルゾッキと同じように、衝撃を与えて緩めます。

ロアナットを外すと下から潤滑用オイルが排出されます。

オイルパンに垂れた緑色したオイル。10wtグリーンと言われるFOX純正オイルですね。
4.アウター&インナーチューブ分離

エアのトップキャップは28mmでした(ダンパー側は26mm)。そのサイズは持ってないので、ホームセンターに行き調達しましたよ。そして下ごしらえとして、薄いボルトにしっかり当たるようにボックスの面をフラットにしておきます。

一度インナーチューブから緩めると、あっさりと外れますヨ。
5.ダストシール&スポンジフォーム交換

純正シールは取り外し用のスリットが何ヶ所か有ったのですが、マイナスドライバーでこじらないでスパナでダイナミックに外してしまいます。マイナスドライバーではチマチマと時間が掛るのですがスパナだと一瞬です!
この方法は、FOXのメンテページに紹介されてたので参考にしました。

古いスポンジフォームが見えますが、程良く脂が抜け気味です(笑)今までノーメンテナンスでしたからね(苦笑)

スポンジフォームは指で簡単に撤去できます。そして、中のブッシングはとても綺麗な状態ですね。

新品のスポンジフォームをFOX20wtオイルに浸します。すると、あっという間にオイルを含んで美味しそうな感じになります(笑)

濡れ濡れのスポンジフォームをセットイン。オイルはひたひたにしてみましたヨ。

ダストシールは最新式の16年モデル。圧入は先人達と同じように、内径が合う塩ビパイプを当てプラハンで打ちつけます。そして、ツバが無いので圧入の目安はケースと面イチまで圧入ですヨ。
6.アウター&インナーチューブ合体
ここは非常に慎重に作業します。マルゾッキの失敗が教訓になってます(苦笑)
でもそこはFOXクオリティちゃんとインナーチューブの先端は面取りされていて引っ掛かりはなかったです。というか、マルゾッキが雑すぎるのかな?
7.オイル充填

エアシャンバーからは
10cc以上の緑?ブルー? のオイルが出てきましたヨ。これは、フロートフルードというオイルかな?マニュアルによると
5ccを入れると言う事ですが・・これが原因でストローク後半のエア圧が高まり、ストロークが伸びなかったのかな?

エアチャンバー内に青いオイルが残っています。これは洗浄しないで、乾いたペーパーで拭き取りますヨ。
そしてエアチャンバーにもFOX20wtGOLDを5cc入れちゃいます。
※追記
どうやらエアチャンバーにはFOX20WTは入れては
駄目!みたいです。・・・相変わらずやらかしてますね(苦笑)
後でエアチャンバーには専用のグリスを入れるようにします。

これがFox正規のフロートフルード5ccアンプル 粘度は不明です。
※追記 12月3日、フロートフルード
5ccを1本注入。純正は15cc注入だが、後日走ってみてフロートフルードを追加調整するつもり。

ダンパーユニット・・今回は手が回らないですね(苦笑)ホント全然訳分かんなかったです。触らぬ神に祟りなし!

この部分を分解するのですが、勉強不足でイマイチ理解度が低かったです。機会があれば挑戦したいですね。
※追記
ここは小さなベアリング球が二つバネが大小2個円柱のピンが1本と細かいパーツで構成されています。雑に扱うと取り返しがつかなくなりますね(苦笑)

トップキャップを締めたら、サスフォークを逆立ちさせオイルを充填です。
今書いていて思いだしたのですが、両方に30cc入れるはずが勘違いして片側に15ccしか入れなかった・・どちらかは30cc入れたんだけどね。メモを取ったので後日15cc入れてみます。
8.最終組み立て。
ロアナットを締めてリバウンドダイヤルを付ければ終了ですね。と言ってもCTDのレバーにノッチ感が無い・・やってもうた!ベアリングが外れてるみたいです・・でも、今日は暗くなり疲れたので後日直しますヨ。焦って作業すると取り返しのつかない事にも成りかねませんから(マルゾッキの教訓)。

エア圧6barほどで最大トラベル160mmに!
今まで悩んでいた低圧でトラベルが伸びないというのが解消された瞬間です!
※追記
6barはけして低圧では無いですよね(汗)どうやら勘違いしてました。psi換算なら90psi位かな?後日確認ですね。

ツバ無しダストシールはこんな感じです。ツバ有りだとケース上部は隠れます。実はマルゾッキもツバ無しだったですヨ。

フレームにも付いたのですが後日また外さなければなりません(泣)。
そしたら、全てがリセットされたので、サグ出しを一からやらなければ成らないですね。
でも軽く跨ってサスフォークを押すと、確かに動きが軽くなった気がします。そしてサグ出しの要領でフォームを作ると、サスがスッと沈み込んで直ぐにサグが出せられそうですヨ。これは今までのストック状態では無かった事です。今までは初期の動きが渋くてサグ出しを延々やらなければ成らなかったですから。