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画像は関係ありませんw

さて、不具合診断で、預かってからもうすぐ１年になる車があります。
自身の能力不足といえば、それまでなのですが、

気温が下がった冬の時期に症状が出て、昨年の春から11月になるまで
一度も症状が出なかったのです。

こればかりは難しく、
予測修理はしたものの、一向に症状が出ないので、

直ったのではないか！？
と、思い込んでいたのですが、

オーナーさんの希望で、ここまできたら、
この冬に症状が出るか、出ないか、
確認してから、納車を待ちます、ってことで、


寒くなった12月・・
１桁まで気温が下がり、始動チェック！！


えっ！！！！

まさかの始動せず・・・涙


クランキングするのに、エンジンかからず。
でもね、


イグニッションをオフにしたら、
２回目のクランキングでは一発始動。



困り果てた車です。


しかししかし、なんとなく、怪しいところを発見！！
これで、症状が出なければ、完治！！


旧車の修理は、本当に大変なんです。
預かっている間も車が傷まないように屋内に保管したり、

修理費用いただいたとしても、完全赤字です💧


それでも、ながーく常連さんで居てくれるので、
できる限りのことはして、

修理というっより、トライですね。
経験値鍛えると思って、割り切ってます・・


ハチロクにながーく、ながーく乗ってほしいですしね。


こんな感じで、旧車のメンテって、車屋はみんな苦労していると思います。
修理費用が高い、安い、言う人は、自分で修理したら良いのですよ。

心の声が出てしまったw笑

インパルス☆旧車の修理は大変なのだ倶楽部

うちは、時々、特殊なことをやってまして、

以前から４ＡＧ５バルブのハイエンド仕様は、専用設計のフル削り出しピストンを使用しています。しかし、在庫が完売してしまったり、素材の入手が非常に困難になったりで、今回、最後のロットとして、鍛造ビレットピストンを製作しました。

新規製作のエンジン用、リペアOHエンジン用に、完全な数量限定品です。

４ＡＧ５バルブ用ピストンは、４バルブ用を改造したピストンが多く、裏から見るとバルブリセス形状が４バルブのままだったりします。

これは、ピストン用の鍛造素材を削り出しているので、肉厚、形状、全てにおいて、専用設計品なんです。

１００００回転以上のドライサンプＮ２エンジンから、ストリートユースのウエットサンプエンジンまで、対応した日本製のインパルススペシャルピストン。

種類は、エンジン製作用とOH用に、ボア径を２種用意しました。

ここに書いておきながら、一般販売は行っていないのですが💧
ちょっぴりこだわったチューニングショップのお話でした。


インパルス☆裏メニューのスペシャルピストン

自動車修理やチューニングをしているとエンジンをＯＨすることが日常的にあります。ＯＨしたエンジンをセッティングもします。

エンジンの三大要素として、良い圧縮、良い混合気、良い点火と言われますが、それはエンジンの基本性能があってこそ。

OHに重要な作業の中で、ピストンクリアランス、メタルクリアランス、バルブクリアランスというように、クリアランスという言葉が頻繁に出てきます。
ここでのクリアランスは、隙間を意味します。
隙間が適正でなければ、焼きつきを起こしたり、ガタつきを起こしたりします。

限りなくフリクションや振動を減らし、油膜を適度に形成し、気密を保つことを目標にエンジンを組み立てるのですが、冷間、温間など熱変形から、組み立ての変形まで、考えることや経験から学ぶことは盛りだくさんです。

精密加工を経験すると、切削に対する精度が必要不可欠になるので、
精度を管理するための道具も必要になります。

それ以上に、気になる部分は切削してしまう、
作ってしまう、
なんてことも可能になったりします。

設計に起因する部分まで踏み込んだり、出来るのです。

ピストンも、カムも、加工されて、製品になったものを使用しますよね。
エンジンのために、設計し、加工し、組み上げて、使う。

そんな車屋さんがあっても面白いですよね。
まだまだ達成出来ていないですが、

夢のある車屋ライフかなって思ってます。

使いたいものを作れる環境づくり、
それを使いたいって思ってくれる人に届けることも
仕事であり、人生の楽しみなんですね。

やりたい放題ですが、今年もあと少し、
まだまだ暴走中です♪

いろいろお楽しみに！

インパルス☆ものづくりの車屋さん
https://www.e-impulse.co.jp