新型デリカにヒッチメンバーを装着した際の牽引可能な総重量問題。
要約版。
新型デリカD5は、駐車ブレーキが電動パーキングブレーキに変わっています。
旧型までは手動式、すなわち足踏み式でしたが、電動駐車ブレーキに変わると、何が変わるのか、変わったことで、950登録に弊害が出てしまう理由を簡単に解説します。
自動車メーカーは、駐車ブレーキの能力を、国土交通省が定める規定を満たさなければなりません。
この規定は、
https://www.naltec.go.jp/publication/regulation/fkoifn0000000ljx-att/fkoifn0000000qq2.pdf
最大力ではなく、規定の操作力において、能力を満たす基準のため、最大力が諸元値にはなりません。
このような基準は、手動式がベースになっていて、操作力は、力のある人、ない人によっても変わってしまうからです。
しかし、電動パーキングブレーキは、電気式のため、スイッチです。
人の操作力がありません。
老若男女、スイッチを操作すれば、作動します。
多くの自動車メーカーは、一回操作すれば、最大値で作動するようになっています。
子供でもスイッチを押せば、力自慢の強者と同じ力が発生します。
手動式の場合、男性がかけたサイドブレーキを女性が下ろせない、といったことがなくなります。
しかも、ブレーキペダルを踏んでいないと解除出来ない、安全装置も加わり、理想的な装備です。
三菱の新型デリカは、このスイッチ操作が2段階になっています。
一回引けば、弱で作動し、
もう一回引けば、強で作動します。
ここが、今回、問題になっている点です。
恐らく、国交省の規定を満たす、これまでの諸元値の操作力相当を発生させる弱、さらに強い操作力を想定したMAXを強と、したのだと思います。
950登録、牽引可能なキャンピングトレーラー等の車両総重量の計算では、
電気式駐車ブレーキの項目が増えているものの、
電気式、電動駐車ブレーキの能力は、諸元値のみです。
手動式の場合は、諸元値×操作力の規定値÷諸元表の操作力の式があり、諸元値に対する操作力と、操作力の規定値があり、場合によって、1.2倍、1.5倍になります。
新型デリカは、電動駐車ブレーキが2段階ですが、弱で基準を満たすため、強の数値を届け出る義務がないため、国土交通省に数値がない、となるようです。
ですが、実際に950登録の際は、駐車ブレーキの能力計算があるため、届け出る必要がない数値がなければ、計算が出来ない、、低い計算値になってしまうわけです。
メーカー側は、国の定めに従って車を作っているけれど、自分のようなユーザーは思わぬ落とし穴で、被害を被っています。
ワガママ意見ですが、面倒な?不便な2段階式なんて作らず、一回操作でMAXの方が、間違いないと思ってしまうんですが、どうでしょう。
要約すると、このような理由で、牽引能力が下がってしまっています。
国の基準と、国の計算式に、矛盾が生じている、
そんな電動駐車ブレーキ問題なのです。
被害者は、車を買ってしまった人なのは、事実です。
新車買う時は、事前に950計算した方が良いですね。
教訓😮💨
解決すれば、記載します。
デリカ問題も楽しんでいきましょう😭
Posted at 2023/03/26 10:37:11 | |
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