
「シングルハートの裏側」より。。。
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エンジンオーバーホールでお預かり中のシルバー32
昨日ピストンの外径を測定したので
本日はピン穴径を測定しました。
加工精度がよく、全て21.009mmでした。
次はピストンピンの外径です。
20.993~20.997mm
以前はもう少し揃っていたような気がします。
よって、ピストンピンのクリアランスは
0.012~0.016mmです。
4輪エンジンではあまりトラブルを聞かない部位ですが
2輪エンジンではピストンピンの焼き付きが
たまに見られるそうです。
実際にお客さんの所有のバイクで
ピストンピンの焼き付きがあったそうです。
2輪エンジンは一度もばらした事がありませんし
詳しくもありません。
どういう理由で2輪エンジンにトラブルが起きやすいのか
分かりませんが
4輪エンジンであっても重要な摺動部分です。
測定をしておけば加工不良を見つけられるかも知れませんし
万が一、トラブルが起きた時にも
原因究明に役立つかもしれません。
画像のピストンピンに書いてある数字は
ピン径1000分の1の数値です。
正直、今まで部品の重量について
明解な答えが出せず
目をつぶっていた部分です。
ピストンコンロッドは回転している訳でも無く
重量合わせに意味があるのか
特に純正クランクの様に8カウンターでは
各気筒でクランク部分の重量も違います。
クランクから重量が違うのに
ピストンやコンロッドの重量を合わせる事が
必要なのでしょうか。
タイヤホイールは確かにバランス取りをしますが
個々の重量を合わせている訳ではありません。
ホイールセンターと重心を
合わせる為のバランス取りをしています。
ピストン、コンロッドで
重心と言われても、
重心を中心に動いてモノでもありません。
もし、ピストン、コンロッドの
重量合わせの意義が分かる方がいらしたら
教えて貰えるとありがたいです。
匿名でも構いません。
参考文献を教えて頂いてもありがたいです。
最小単位が0.5gと、大した秤を使っていませんので
参考重量です。
ピストン
368.0~368.5g
ピストンピンも測ってみました。
104.5~105.0g
でした。
ついでにコンロッド
523.5~524.0g
重量合わせの加工をしませんので
最悪の組み合わせで1.5gの重量差が出ます。
これを、0gにするべきか...
もし、重量合わせで削りを入れたら
重心変わるよなぁ~~。
ピストンもコンロッドも
ピン周りのモーメントを考えた方が良いのか...
モヤモヤしてしまいます。
気を取り直して
コンロッド小端部内径の測定です。
個々の精度も割とよく
21.011~21.012mm
先に測定したピストンピン外径から
クリアランスを出しますが
クリアランスのバラつきが
大きくなるように組み合わせると
0.014~0.019mmとなり
東名の参考値から外れる組み合わせもあります。
限度値の0.025mmまでには余裕がありますが
組み付け時はここのクリアランスを気にして
組み合わせを決めたいと思います。
やはりピストンピンの外径にバラつきがあるために
クリアランスが大きくなっている様に思われます。
測定で分かる事が、この様に出てきます。
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この情報公開。。。
(部品+考え+気持ちも。。。)
信頼に。。。
Posted at 2018/02/01 18:59:24 | |
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G子 | 日記