
「シングルハートの裏側」より
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エンジンオーバーホールでお預かり中のシルバー32
オイルポンプは中身のローターを交換して使います。
機能部品ですが、出来れば綺麗な方が嬉しいですよね。
裏側のオイルスラッジなどは洗浄剤で綺麗になりましたが
表面の腐食部分や
多分ウォーターポンプから漏れたであろう
錆び水の跡が見た目を悪くしています。
そこで、パウダーブラストを試してみました。
重曹の粉を強く吹き付けて表面を綺麗にするものです。
エンジン部品ではブラストの後のメディアの残留が問題になりますが
重曹は万一残っていても水に溶けますし燃焼もします。
ブラストの力は弱いですが
不安の無いパウダーブラストです。
(タイトル画像)
測定作業に移ってしまっていますが
外観はどうでしょうか・・・。
錆びの跡は綺麗に無くなっています。
さて、レイマックスのローターキットを使います。
その為ハウジングの測定をしていきます。
インナーローターとケースのインロー部分の
クリアランスを計測します。
参考値を若干上回りましたが
新品のケースではないので仕方のないところです。
ちなみにクリアランスは0.097mmでした。
裏側に回って各クリアランスを測定します。
ハウジングとアウターローターのクリアランス
インナーローター、アウターローターのチップクリアランス
リアカバーと各ローターとのサイドクリアランスを測定です。
これらは参考値に当てはまり、問題無しです。
画像の様に曲面部分のクリアランス測定では
厚いシクネスゲージでは上手く測定出来ません。
0.09mmのゲージを2枚使い
0.18mmと測定しています。
加工から戻ってきたシリンダーヘッドです。
久しぶりに看板娘が出社しましたので
バルブスプリング周りの測定をしてもらいました。
まずは、バルブスプリングのセット長を計測します。
もちろん全数です。
まずは、ヘッド上面から
スプリングがはまり込むボトムまでの距離。
そして、バルブを入れヘッド上面から
ステムエンドまでの距離。
を測定します。
そして、
ステムエンドからリテーナー下面までの距離を測ると
スプリングセット長が計算できます。
インテークは
37.62~37.85mm。
エギゾーストは
37.86~38.35mmでした。
このセット長でのスプリング荷重を測定し
必要があればシム調整で更に
セット長を改善する事も出来ます。
作業が前後しましたが
交換してもらった排気のバルブガイドの
仕上げ具合を測定します。
6.980mmの指定に対し
実測6.978~6.983mmで
良い仕上げです。
排気側のバルブガイドクリアランスは
0.063~0.074mmとなりました。
バルブガイドの内径仕上げは良かったのですが
ステム径に若干のバラつきがあり
この様な結果となりました。
仕上げが大変だったと言っていましたが
次回もこのクオリティでお願いします。
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エンジンブロック・ヘッドの加工も見てみたいな。。。
楽しみ×2。。。
Posted at 2018/02/19 18:43:16 | |
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G子 | 日記