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ロバのEeyore(イーヨー)のブログ一覧

2018年03月21日 イイね!

AZ-1の開発・製造に関する講演 A25編 ③

AZ-1の開発・製造に関する講演 A25編  ③











KEYLEXCORPORATION







皆さん、こんにちは。ロバのイーヨーです( ⸗‵ ᴗ ‵⸗)



前回のAZ-1開発製造レポートからもう3ヶ月も経ってたのか(^^;

話がつながらないといけないので過去レポはリンクしておきますね。





レポート① → クリック

レポート② → クリック






と言う訳で、レポート③は『車両組み立てライン』となります。

今回も社員の方の説明を文章に起こしたものを記載していくので、基本的に口語調です。

補足説明は( カッコ内 )に記載しますね。それではどうぞ。














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では続きまして車輛( 組み立てライン )の方になります。







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( 二階の車体溶接ラインで作りました ) 車両を二階から降ろして ( トラックの荷台へ造られたモノコックを2台分載せて )トラックで( 道を挟んだ向かいの工場である )紀陽さんへ運んでカチオン( 電着 )塗装をして戻って来てここから( 上記写真の1F受け入れ参照 )受け入れをしていました。







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( 上写真中央の赤いレーザーポインター部 )ここから受け入れた( 電着塗装後のモノコックボディをトラックから )ボディを降ろして車両の( 組み立て )ラインに載せる( と言うか写真上部イラストの様にモノコックを吊り下げる『ハンガーライン』 へ導入)

そしてずーっと行って( 写真中央から左の方へラインを流れて )タイヤの取り付けをして( 写真左 )ここから自走して( 写真中央やや右下 )テストラインを通っていくと言う所です。






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( 生産 )能力としてはですね、当時は生産タクト( モノコックボディから完成まで )10分で( AZ-1が )1台出来ると言う事です。

ですので1日大体50台造る事で月に1000台の( 50台×20日造る )能力を持っていました。これは車体( モノコック )も車両( AZ-1完成車 )も一緒でございます。

作業者自体は47名て書いてありますけど各ステーション( ライン上の担当作業所 )に1人だったり2人だったり、後は( 作業者の配置は )サブ工程( の方 )であったりとか( 組み立て用 )部品( の補充 )の方であったりとか、検査の方であるとかいろんなのを合わせて47名の構成でした。








で、詳しく車輛工程のラインを見て行くとですね、もうあまり写真とか残っていないので絵( イラスト )が貼ってあります
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ここではこの様にハンガーラインがあって( 写真右上部のAZ-1モノコックが吊り下げられているイラスト )ボディがこの様にハンガーに載せられて作業していました。

最初は( モノコックが )低い所を通って室内のハーネスやらトリムとかを組み立てていました。

そして( モノコックが )斜めになって上がって行って今度は下回りの仕事ですね。パイピングなどをやって




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ここでエンジンの取り付けをします。
丁度ここではスズキの浜松工場からエンジンが入って来てましてここでサブフレームとかサスペンションをアセンブルして、イメージとしてはですね




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( 左上イラスト )こんな感じで( エンジン搭載サブフレームと )ハンガーと同期して( ラインを流しながら )リフターでエンジンをガサっと搭載する。ていうようなやり方をしていました。続いてマフラーを取り付けたりして





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最後にこの辺で( 写真下部 )タイヤとホイールをアセンブルしていましたので、ここからタイヤを供給してここのステーションで( 写真中央レーザーポインタあたり ) タイヤを( 車体に )付けてここで車体を地上へ降ろすと言う事をしていました。





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で、この辺で各ガラスに接着剤を塗ったり、となりでドアのサブアッセンブリしたのをこんな感じで( 下写真参照 )ラインへ持って行って( ガルウィングドアを )車に搭載する。という様な事をやっていました。




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で、最後ですねこの辺でまだ真っ黒のスケルトンのモノコックのボディなんですけれども、ここで外板をボルトアップしてこんなカラフルな車になって行く、ていう所でございます。

最後にブレーキであるとかクーラントやガソリンとかを注いで自走が出来る様な状態にして、車両を押してテストラインに行くと言う流れでございます。






それで( 車輛の組み立てには )どこで苦労したかと言いますと

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ここに色々と書いてありますけどやはり難しかった工程と言うのはエンジンの搭載、後ガラスの接着剤がはみ出すとかですね。結構いびつな形をしたガラスなので難しかったのを覚えています。
あとやっぱり一番はガルウィングドアの位置調整ですね。そして外板の位置調整、折り合いですね。


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工程図から抜き出した漫画( イラスト )がありますのでコレで説明します。
エンジン搭載をここでやっていたのですけどやはりこう狙いが決まらず結構右往左往しながら苦労して搭載していました。
やっぱりハンガーと電車のスピードが合わないていう所で限られた時間の中でガサっと上げないといけないので苦労されていたのかなと思います。

それとガラスの接着剤はさっき言った様にびつな形なのでうまく塗れない。ばらつくところがあって結構はみ出したりしたところがあって後で修正していたという記憶があります。



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一番はガルウィングドアですけれど、ガルウィングドアは寸法公差って結構いろんなところで段差とか隙とか厳しい条件があって、ここに合わせようとすると結構大変だったりします。

多分皆さんも一回分解した事がある人は、また付けた時に同じ位置にこんと言う経験された事があるかと思いますけど、調整はこの上のヒンジのボルトであるとか、下のストップラバーの位置であるとかその辺をうまく調整しないと合わないですね。

最後はこのストライカーのロックの位置でここをいじらないと合わんていう所で、キーレックスと言うのは冶具を造ってやるのですけれども中々合わないので手直しが結構あったのを覚えています。



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続いて外板ですね、外板はもうご存知の通り全部ボルトアップをしているんですけれども、何が難しかったかと言うと特にフェンダーですね。
フロントフェンダーなんかで最後にこうグッとねじり込むとプラスチックが寄っちゃうんですね。
それが凄く難しくて最後は多分ボルトとかビスとかを切片が入って少し捩じりにくい様なものに替えたんじゃないかと思います。

最初の頃は合わなくて途中にワッシャーを噛ませたりして無理やり段差を付けて調整した車も何台かあるのでばらした時にワッシャーが出たらちょっと合わなかった車だなと思って勘弁してほしいと思います(笑)







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テスターラインはですね、こんな形になっていました。( 工場の )窓際がテストラインになっていたのですけど、まずダイナミックトーテスター( 写真右下 )がアライメント調整ていう所、出てシャワーテスターなんですけれども少し詳しく説明します。





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まずは何をやっていた所かと言いますと4輪ダイナミックトーテスターと言うのはタイヤを回転しながら実車状態のままアライメントを測定しながら調整すると言う設備です。ここは二人作業でピットの中に1人いて、運転席に1人いて作業していました。

まずはリアのトー角。車の直進性てリアのアライメントで決まってきます、まっすぐ走るかどうか。

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まずリアを合わせてその後フロントを合わせます。フロントを合わせた後に今度ハンドルが水平になる様な位置にタイヤの角度を持って行った時に上にランプが点いて上の作業者が真っ直ぐな位置にハンドルを止めてボルトアップするという様な作業をしていました。

日本の道路は水の( 排水の為 )勾配で5度位ついているので若干右向きに斜めに合わせていると思います。

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トー調整もここにあります様に( 写真下部に基準値 )リアのトー角っていうのは最終的にサイドスリップでスリップ量がこうなる様に決めるんですけれどもリアは若干トーイン気味ですね。その方が直進性が上がると言う事で最終的にこうなったと言う様に記憶しています。

ここでトー角の調整が終わるとその状態で今度ヘッドライトテスター( 写真左部 )と言うのが入って来て、そこでヘッドライトの角度の調整、ロービームとハイビームといったのを調整していました。

ここのボルトのネジを変えてですね調整してここに容量とか書いて 写真参照 )ありますけれども、大体どこに向けて合わせるとか工程図には書いてあるのですけれどもありました。


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次はですね中速ブレーキテスターと言うのがあってフロントとリア別々にブレーキテストをしていました。

ABS車の場合はですね、コネクターをつないでブレーキテスターとABSのECUのユニットを通じて片側ずつちゃんと制御できているかと言うチェックをしていました。

ブレーキの後はサイドスリップで測定をして、リアのブレーキの利き具合をテストしていました。

ドラムテスターと言うのがあって台上で120km位まで加速したと思うんですけども、スピードメーターのブレであるとかウィンカーとかブレーキランプなんかも鏡で見ながら全部の物が正常に機能するかと言う事を台上で試験してその後出荷と言う事で出ていました。



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( 組み立て工場の )外に出て水漏れのシャワーテストに入って行くという様な形で一通りの検査をしていました。
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以上車両組み立てラインのレポートでした。

まぁメーカーの組み立てラインだから当たり前なのでしょうが、AZ-1がモノコックからたった10分で完成車になるとは凄いですね!

エンジンの搭載はサブフレームがコンベアで動くのとモノコックがラインを流れるのと同期するのが難しかった為、搭載が大変だったと言うのも分かりますよね。説明ではサラッと『搭載』と言っていますが、エンジン積んだ後冷却ラインやエンジンエイルライン、フューエルラインも繋いで各種ハーネス繋いでマフラー付けてとエンジンルーム内の作業をたったの2-3分でやっていたって事ですよね?

凄いなぁ(^^;


そしてドアの取り付けが位置決めが難しかったと言うのを聞いて、以前幌ドアに交換した時メカさんに『ドアの取り付けものすごく大変だった』と言われたのを思い出して、そっと心の中で謝りました(笑)

アウターパネルの取り付けも中々一筋縄ではいかないみたいですね(^^;

でもお話によると改善で製造後期にはワッシャー使わなかったみたいなこと言っていたので、2-3000番台位はワッシャーなしなのかな?興味あるなぁ。


ダイナミックトーテスターの話や各種テストラインのお話も大変興味深かったです
(*^_^*)




また続きも上げて行きますのでのんびりとお待ちくださいね(^^;



Posted at 2018/03/21 18:23:18 | コメント(1) | トラックバック(0) | AZ-1生誕25周年ミーティング | クルマ
2018年02月25日 イイね!

AZ-1生誕25周年ミーティング Report.5⃣

AZ-1生誕25周年ミーティング Report.5⃣







AZ-1 25th Anniversary meeting group photo.








皆さん、こんにちは、最近は決算報告書作成と言うクエストに出て確定申告と戦っているロバのイーヨーです(*^_^*)

2018年ももう2月が終わろうとしていますがなんとか今年中にA25のレポート全部上げたいなぁ。






さて、それではA25の会場への入場写真紹介を続けて行きましょう。


42台目はコチラ!






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A25に参加の為にデミオの紺色と同色の『サテライトブルーマイカ』にオールペイントされた関西翼組のぼさぼさ号です!




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レーシングスパルコのホワイトアルミにマッドハウスのウィングがイカしますね♪

ラグビーワールドカップの白ナンバー、図柄入りの初めて見ましたが、紺色ボディに白ナンバーは綺麗ですね~


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ヒートシンクレスのリアビューです。

シングルタイプのスロッテッドウィングはやはり迫力ありますね♪

しかし綺麗なボディでした(^^


(30/03/02訂正 スロッテッドウィングは二枚ばねタイプの名称で、シングルウィングが正しいと元マッドハウス関係者様からのご指摘を頂きました(^^; ありがとうございました )



続いては43台目のシルバーストーン・メタリックのマツダスピード・バージョンのAZ-1です。


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倉敷市からお越しの茶太郎さんのMSVはご自身が1994年4月に新車購入された逸品です!

購入時にはマツダスピード製LSDと前後タワーバーを装着。

ナンバープレートの純正取り付けネジ(イエロー)は激レアな一品ですね~


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サイドシルのMAZDASPEEDステッカーとRSワタナベのアルミもイカします♪

リアのハイマウントストップランプの周りを見ると分かりますが、純正opのスクリーンが装着されているのも珍しいです。

これからも末永く乗ってあげてください(*^_^*)




44台目は旧車天国の暴れん坊。6483さんのM2 1015です!

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こちらもシルバーストーン・メタリックのカラーリングです。フロントバンパー下部のブラックアウトがM2 1015のポイントの一つですね。ここがペイントされていないのはバンパー交換歴ありです(^^;


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フォグランプはクリアーに、アルミはTE37、シートはレカロのフルバケとスポーティなカスタマイズですね♪

6483さん、メンテナンスちゃんとしてあげてくださいね。陰のフィクサー氏から聞きましたよ(笑)




そして、ここでブレークタイム。

来賓の方がお乗りになっているサバンナです♪


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広島57のナンバーがステキだなぁ。

Ray`sのアルミが意外と似合いますね~。

しかしボディ綺麗ですね!







さぁお次は45台目のAZ-1です!

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島根県からお越しのひーさんのAZ-1です。

2年前にリビルドエンジンがすぐにピストンの棚落ちになってしまったため、整備士の息子さんが格安でオーバーホールしてくれたと言うエンジンを搭載しています!




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やはりラグビー白ナンバーはボディカラーとのマッチングも良いですね♪
アウトジアノさんのサイドシルも素敵です!



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右出しのシングルマフラーって意外と珍しいかも。


リアのMSエンブレムにチケットウィンドウのエアインテークが良いですね♪




46台目は埼玉県からお越しのまるおまるおさんのAZ-1です。

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ホイール・リムとサイド・モールディングのレッドカラーの差し色のオリジナリティが素晴らしいです!

CX-5と比べると小っちゃいなぁ(^^;






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ノーマルボティにオートザム・エンブレムって素敵だなぁ。

最近ノーマルボディのデザインの完成度の高さに気が付きました(^^;



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リアウィングレス・デザインも可愛くてチャーミングなんですよね~。

まぁ遠くに見えるワイドボディも良いんですが(^^;




さぁ、またしても団体さんがやって来ましたよ!


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9時半を過ぎて来たので交通量もだいぶ増えてきました。

3台揃ってお越しの滋賀県組の皆さんです(*^_^*)



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2台続くMSVは同じ滋賀ナンバーの『50』ですね!

AUTOZAMエンブレムも付いているし、滋賀県恐るべし(^^;



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47台目となる、のすけさんのAZ-1はスプリントハートのアルミもカッコいいなぁ。
エンジンはクラックスさんのCPUをハーフウェイでリセッティングを行いHiブーストでは1.3kg/m2。

もちろんタービンはRHB31に大容量インジェクターをEVC4で制御しています。

足回りはMSダンパー&スプリングにMSスタビ、LSDに各種ブッシュ&バーによる強化。

ボディはマッドハウスさんのタワーバーやロールバーを装着。


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車内はポルコ式チルトステアリングやマッドハウス・カーボンメーターカバー、ビートソニック等も装着されて、一見ノーマルMSVに見える外観からは分からない程、かなり手が入れられています!

マツダスピードの皮を被った狼ですね(^^;



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48台目。続いてのMSVは関西翼組の蚊飛創作さんです!




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ボディ同色のドアミラーはレッドカラーリングだと引き立ちますね~♪

蚊飛さんのMSVも見えない所に手が入れられています。

以前はシーケンシャル・シフトを使用されていたそうですが、現在はノーマルに戻しシフトフィールをクイックにするためにチェンジレバーの支点を23mmあげてロッドも20mm延長しています。



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そしてチラリと見えるロールバーですが、33mmの鉄パイプに砂を詰めてえいやっと曲げて造られたそうです(^^;

F6A insideのステッカーも良いですね♪





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49台目も滋賀県からお越しの関西翼組、ナンバー38さんです。

フロントバンパーのガンメタ×シルバーのツートーンカラーは珍しい塗り分けですが、コレ良いですね♪




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テイクオフさんのフロントスポイラー部がシルバーに塗装されているのかな?

ボンネットの配色と言いナイス・センスです♪

サイドのエアインテークもこうして見ると吸気量バッチリ増えて良そうですね!




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イケイケウィングにリアフォグランプ、センターマフラーと特徴的なリアビューに、チケットウィンドウからチラリと見えるピラーメーターがカッコいいですね♪バキュームと水温計でしょうか?

白ナンバーはやっぱり写真写り良いなぁ。






と言う訳で今回の参加車紹介はここまでです(^^;
A25に参加されたけどまだの方は気長にお待ちくださいね。
そのうち講演会の続きも上げる予定です♪
ではでは。

Posted at 2018/02/25 21:21:24 | コメント(4) | トラックバック(0) | AZ-1生誕25周年ミーティング | クルマ
2017年12月20日 イイね!

AZ-1の開発・製造に関する講演 A25編 ②

AZ-1の開発・製造に関する講演 A25編 ②











KEYLEXCORPORATION










皆さん、こんにちは♪忘年会シーズンもやっと終盤戦。

明日もザギンでシースーのロバのイーヨーです( ⸗‵ ᴗ ‵⸗)/


前回のレポートから約一ヶ月。チマチマ書き溜めて来たAZ-1生誕25周年ミーティングの講演紹介の2回目となります。


かなりマニアックな内容になってて需要があるかは分かりませんが(^^; 記録として残しておくのが大事かなと思って書き続けますよ!

それではどうぞ。









クラタでは1992年8月21日に社内でラインオフをしています。

(左写真のパネルに、『J57C』量産車ラインオフと書かれているのが良いですね!)

(J57CはAZ-1の開発ナンバー)


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イベントとして当時の蔵田社長があいさつされて、今日もここにいる寺田本部長がシャンパンファイトをしました。


これは(クラタ)社内で社員だけで行われました。


その後約一ヶ月くらいして正式発表として1992年9月24日にマツダ(本社工場・A10会場)の中でパレードをさせて頂いた。


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その日に(マツダ本社の)ショールームに展示してもらいました。


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(当日のパレードでは)AZ-1のアドバルーンがあがったりした!(このアドバルーンすげぇ!)



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当時の(マツダの)山本社長があいさつをしてくれたり盛大に盛り上がった覚えがあります。


続いて1992年10月1日報道も交えて、テレビカメラとかも入って来て(クラタで)公式なラインオフ式をやりました。

(A25会場でその当時の模様がVTRで流されていた)


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当時の山本社長、会長でしたか?と寺山本部長が写っています。

(左上の写真の様に)テープカットを行い、テレビ局も3社位来られていたと思います。

その日の夕方テレビ(のニュースに)映って『良かったなー』と感動した覚えがあります。

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それとその日の事が記事になっておりまして、『クセになりますクルマづくり』とありますけど、当時のクラタ社長がですね(新聞の記事を)ココ読んでみますと『今日、こうして皆さんの前でわがAZ-1が止まらず、無事に走りだすのを見て内心"ホッ"としています・・・。と申しますのはまったくの冗談、あくまでもパーフェクトなクルマですからね』みたいな冗談も交えて答えられたのを覚えています。

と言う通り(公式ラインオフは)クラタの中ではかなり大きなイベントでした。

次は(AZ-1の)生産ライン。(AZ-1は)どんな作り方をしてどんな苦労をしたのかと言う事だけ少しご紹介したいと思います。


(下写真の左上、車体溶接アセンブリで完成したモノコックがシルバーで、写真下左のカチオン電着塗装後の完成モノコックが黒いのが、ちゃんと資料として残っているのが何気で凄いと思います)

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まずですね、工程がちょっと複雑なので(写真左上)2階で車体を溶接して、それを2階から降ろしてトラックの荷台に2台(分のモノコックボディを)乗せて(道を隔てた)お隣の『紀陽』さんにある電着ラインへ持っていって『どぶ付け』する、プールの中へすっと漬けて車全体を一気に電着塗装する(写真下左)



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で、(カチオン電着後にまたトラックでクラタへ)帰って来て(上写真赤いポインター部・1階入り口から)取り込んでここから車両の組み立てラインへ流して行く。


組み立て終わってテスターライン終わってここ(赤いポインター部)から出てこの中シャワーテスター(写真下右側)というのがあって、水を掛けて雨漏りしてないかチェックを行っていました。

(車内に水が)漏れたやつはリペアしていました。




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(シャワーテスト場の右側に)簡易走行テストラインて言うのがあるのとベルジャン路っていうヨーロッパの石畳の道をイメージして頂くと良いのですけども、広島の人でしたら広電(路面電車)の電車の石畳を想像してもらうといいのですけど、そこでゴトゴト走って異音がしないかとか、こうしたテストを一台ずつやっていました。



組みあがった車をここ(完成車プール場)へ並べてトレーラーが来るのを待ってここから直接ディーラーへ持って行くのをやっていました。



それでは2階の車体ラインです。




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我々はF-BACSと呼んでいましたが(Flexible Body Assembly Car System)冶具を替える事でどんな車でも造れるものです。

(軽自動車からルーチェの様な大型の車両まで造るキャパがあった)


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(AZ-1のスケルトンモノコックを造る)工程で言うとまず(上写真のサブASSY工程で)小物を造ります。



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小物と言っても(トップシーリングや)サイドシルとかであったりとかを造って次にサイドフレームと言って車の右左の横の所を造る。


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そしてここは(次は)プラットフォームのフロントボディの所(の工程)ですけれども下のフロア周りのサブ・アセンブルを行います。



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(アンダーボディ工程の説明はなかった)


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ここにドックと言う所がありますがここは何をするかと言うと下のプラットフォームに横のサイドフレームを横から合体して車にすると言う所であります。



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その後(スポット溶接の)増し打ちをして最後に(建付け工程として)ドアを建付けして(スケルトン・モノコック・ボディの)完成。
(ボディ)を2階から1階へ降ろしてトラックに(荷台に2台)載せて(道をまたいだ)隣の紀陽さんへ持って行くという工程でした。







以上今回のレポートはスケルトン・モノコックの完成工程までとなります。


しかし、このトラックの荷台にモノコック積んでお隣の工場へ運ぶの凄いですね(^^;


本当はAZ-1の工場を造る時にクラタの工場2階のボディ・アセンブル・ラインから道をまたいで紀陽さんの工場まで続く構造物を造って運ぶ予定だったが、公道をまたぐ建築許可が下りなかったと社員さんに聞きました。



そして、その2階の車体溶接ラインで造られたモノコックを1階へと降ろすクレーンがコチラ!


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工場見学の際に撮影した写真ですが掲載OKなので載せておきますね。


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クレーンの操作パネルには『AZ-1資産保管リスト』と書かれていて資産名称も『ボディ搬出装置』となっていますが、これを見た時はとても感慨深かったです(*^_^*)





工場見学時には当時の車体溶接ラインで撮られた写真が展示されていました。

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まだ電着塗装前なので金属色のモノコックが新鮮ですね!



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93年10月撮影なんですね。

このモノコックはお隣の紀陽さんの工場にいくつか転がっていたと言う未確認情報が過去にありましたが、今は無いっぽいです。


このピッカピカのモノコックはAZ-1乗りならだれでも欲しがる一品ですよね!


社員さんが7名写っていますが、車体溶接ラインの作業者数は7名なので、多分この方々が今我々が乗っているAZ-1&CARAのボディを造ってくれたんですね!

皆さんありがとう!

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写真左上に作業者数7名と書かれていますね。

そしてMAX生産能力:1.000台/月と書かれていますが、これは最大で月に1000台のモノコックを作る能力があると言う事ですが、もしAZ-1がバカ売れしたら昼夜二交代制にして最大月産2000台、即ち年産24000台も可能だったと言う事を社員さんとの雑談からお聞きしました!

AZ-1の発売当初、1992年の11月に千葉県柏市のオートザムへAZ-1の展示車があるのを突き止めて(発売当時はオートザムに展示車両がほとんどなかった)見に行った時に見積もりしてもらったら『受注が多くて1年待ちです!』と言われたのも懐かしい思い出です(T_T)

そして写真左上部に<特徴>としてボディのスポット溶接はすべてロボットが行いスポット溶接の機械化率は100%と、マツダ本社工場が約60%の機械化率だったことを考えるとまさに当時『最新の工場』でAZ-1・CARAは造られていたことが分かります!

(上記内容は質疑応答にて確認済)


という訳で、モノコックの製造過程のレポートはここまで、次回はいよいよAZ-1の完成までの工程となります。
のんびりお待ちください(^^)/


Posted at 2017/12/20 22:36:47 | コメント(5) | トラックバック(0) | AZ-1生誕25周年ミーティング | クルマ
2017年12月13日 イイね!

AZ-1生誕25周年ミーティング Report.4⃣

AZ-1生誕25周年ミーティング Report.4⃣











AZ-1 & CARA made by KURATA Corporation.








皆さん、こんにちは。年末も近づいて忙しい日々を送るロバのイーヨーです。

しばらくみんカラ放置していてコメント返信できずにすみませんm(__)m

来週位には返信したりみん友さんのブログ拝見できると良いなぁ。

来年1月末位まではあまり時間が取れないのですが、iZさんに『A30まで5年あるので大丈夫!』と言われたのでノロノロとゆっくりA25レポート書いていきますね(^^;



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モノカラーのAZ-1が3台連なって入場して来ましたが、先頭のAZ-1は随分大きく見えますね!







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それもそのはず、33台目の入場車両は静岡県からお越しのわかひでさんの普通車登録AZ-1です!

迫力の足回りを飾るのはワタナベの15inchにタイヤは F165/50R15 R195/50R15 TOYO PROXES R888で、それをクライムギア H150 バネが支えています。


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フロントフェンダーはTハウス、リアフェンダーはノーマル改のワイドボディにサイドシルとリアバンパーはライスロケット製をカスタマイズされたものだそうです。

ただでさえ大柄なボディをホワイトのカラーリングが更に大きく見せていますね!



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2016年1月にファイタータフエンジンに仕様変更。HT 07をeManageで御しています。

エンジン載せ替え歴3回、25年かけて改造されていたとA25の参加車両紹介に書かれていましたが新車から乗られていたのでしょうか?

リアエンドパネルに光るAUTOZAMエンブレムがイカしますね!





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続いて34台目の車両は愛知県名古屋市からお越しのY.DAMAさんです。バックミラーまでホワイトに塗装された外装はピカピカでした!



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こんなにピカピカなのに、もともとは友人宅に数年放置してあった車輛を修理チューニングの真っただ中でさらに進化させる予定だそうです。

AZ-1と出会って一年弱だそうですが広島までの往復約1100キロ、ノントラブルで走破するべく事前点検を行ってトラブル出しを行い、その時に冷却水廻りの修理を行い事なきを得たそうです。


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キラリと光るマツスピマフラーがイイですね♪

現在はエアコンレスで乗っているそうですが、A25当日は意外と気温が上がった為、昼間は汗をかき、夜間は冷えた為、ガラスが曇りチケットウインドを開けたり閉めたりと苦労なさっていたそうです。

エアコンはAZ-1・CARAでは『生命維持装置』と言われるほどの(ドライバーにとっての)重要保安部品なので(^^;是非修理も視野に入れて頂ければと思いますが、全とっかえするとなると結構な費用が掛かるのが悩みどころかもしれません。



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35台目は名古屋在住のよっしーさんのサイベリアブルーのMSVです!

ラグビー白ナンバーがイイですね~♪


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ボンネットに付けられたMSエンブレムに前と横のクリアウィンカーレンズがイイですね♪

下げられた車高にタイプLアルミが映えてます!

サイドシルにMAZDASPEEDステッカーと言う事はバージョンⅡのMSVですね。珍しいなぁ。


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超ショートアンテナに小型ミラー、マフラーは風神でしょうか?

ヒートシンクが無いリアビューも新鮮ですね♪




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さて、続々と入場して来るAZ-1ですが先頭を走るのは『不死身の男』の異名を持つHAMMERさんです!




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千葉県在住のオーナー様はつい先日までご自宅にAZ-1が5台もありました(笑)

丁度この写真を撮影した時は会場からの退出ラッシュで凄い事に(^^;



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オーナー様同士のアツい絆が伺えるワンシーン、良いですね!
A25最高でした(遠い目)




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36台目はみんな大好きAZ-1ストラトスです!

何度見ても素晴らしい完成度です。

ナローボティ(軽登録ボディ)サイズのAZ-1カスタマイズ車両としては最高のデザインバランスと思います(個人的感想)
詳細は→コチラ


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A20からの変更点はリア・コンビネーションランプのカバーです!

アウトジアノ製のテールランプカバーはポーターテールにも着くんですね。

個人的にはサイドエアインテーク部のアリタリア・カラーリングの仕上げが凄すぎて戦慄します(^^;





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37台目にご紹介するのは埼玉県からお越しのかるふぃすさんです!

ラグビー白ナンバー2連続ですが、レッドやホワイトのボディカラーにはやはり白ナンバーが映えますね♪

そして、後ろのM2 1015と同じくフロントバンパーの中央下端をブラックに塗装されているのが渋いです。


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純正オプションのホイールも渋いなぁ。

フロントナンバーを上にオフセット装着している方はほぼ間違いなくスポーツ走行経験者さんですね(ラジエターへの導風に気を使っている)

かるふぃすさんはご家族でプレッソとロードスターのMTも所有している剛の者ですが、湿気対策でフロアカーペットをはずして自作センターコンソールカバーを付けられているそうです。



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GTウィングにヒートシンクレスのリトルフォーティがリアビューを引き立てていますね!

リアバンパーのスリット部ブラックペイントも締まっているなぁ。



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38台目の入場は姫路からお越しの寅さんのM2 1015です!

フォグランプがホワイト/イエローなのがチャーミングです♪

タイプLアルミも意外に装着率高いですね?



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M2 1015は特徴的なボンネットとリアウィングが見えるサイドビューがイイですね♪

クリアウィンカーもホワイトのボディカラーにマッチします。



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ファイタータフエンジンを積む寅さん号F6Aはエンジンヘッドはボディと同じ白にペイントされています♪
むむっ、風神マフラーも意外な装着率だ。

なかなか寅さんとはゆっくりお話しできないので、今度ツーリングでお会いした時にでも是非!




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39台目は50万キロを目指す(現在26万キロ超)石川県→大阪府→と拠点を変えて毎日乗り続ける京都市在住のiZさんです。

(26万キロでエンジンオーバーホール済)


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PIAAバルブを装着したフォグランプが特徴的なフロントフェイスを作り出していますね♪

アンテナはデミオのショートアンテナ。

マツダスピード製のボンネットに装着されるアバルトのエンブレムがピリッと来ます!




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GIVEインターナショナル製のリアウィングは独特のラウンド形状がイイですね!

でもこのウィングiZさんのマシン以外で見た事ないんですよね。

骨折をおして参加されたiZさんお大事に♪




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40台目の参加車両は大阪府からお越しのかよっちさんです。

メタリックブルーのボディカラーとホワイトのTE37がイイですね!

薄型のフロントウィンカーもおしゃれだなぁ。


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13万キロでエンジンオーバーホールを行いサーキット、ツーリング、通勤、買い物とオーナー様はどこへ行くにもAZ-1に乗って行くという愛されAZ-1です。

オリジナルバンパーにマッドハウス製サイドシルと珍しい外装のコンビネーションですね。そこに合わせるマツダスピードボンネットも良いバランスです♪

51ナンバーが古参ドライバーさんを感じさせますね!



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迫力のリアビューはマッドハウス製バンパーにスロッテッドウィング(シングル)をリアエンジンフードにスムージング装着した逸品です!

リアエンドパネルのエア抜き加工にM2 1015タイプのブラックペイントとも相まって特徴的なリアビューですね♪
2017/12/17加筆訂正
『エンジンフードはウイングをスムージングしたもの、、、から型取りした新規製作の一体型(羽は別体)ですよ。

ボリュームのある見た目なのにノーマル羽なしエンジンフードより軽かったはずです|・ё・)ゝ』
kaede@T.H.Lさん、情報ありがとうございました(^^;



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41台目はルーフまで鮮やかなレッドカラーリングにペイントされた香川県からお越しのozakiさんのAZ-1です!

ドアミラーウィンカーもイイですね~


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特徴的なコンビネーション・ヘッドライトにビルトインされたLED・デイライトがイカしますね!
ボンネットに貼られたステッカーは毎年Tipoオーバーヒートミーティングへ参加されている証です。

サイド・エアインテークもスリットレスのデザインは迫力がありますね♪



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そしてGTウィングとディフューザーがリアビューの迫力を増していますね!
リアバンパーのスリットを廃しているのも特徴的です。

風神マフラーとディフューザーはデザインの相性いいですね♪







という訳で、今回のレポートはここまでとなります。

ではまたチマチマ書いて行きますね(*^_^*)




Posted at 2017/12/13 23:41:42 | コメント(7) | トラックバック(0) | AZ-1生誕25周年ミーティング | クルマ
2017年12月01日 イイね!

AZ-1生誕25周年記念マツ耐参戦記 Lap2

AZ-1生誕25周年記念マツ耐参戦記  Lap2皆さん、こんばんは!

食レポと言えば私にお任せ♪イーヨー先輩です(^^)

今夜は岡山国際サーキットの中にあるロッジに宿泊する為、レースの前日ミーティングがてら夕食を食べに行きました。

耐久レースを戦うには様々な準備が必要ですが、最低でも以下の2点が必要です。

往復、並びに当日のスケジュール管理
マシンメンテナンス


マシンメンテナンスはアニキのお店に一任しているので、チーム監督兼ドライバーのぶーちゃんはスケジュール管理が主な仕事です。


レース1週間前に事務局からピット割や予選、本戦、ミーティング等のタイムスケジュールが送られてくるので、うちのチームはレース1週間前にミーティングを行います。


大まかなタイスケと、各自の役割の再確認。

マシンの状態(特にタイヤコンディション)

サーキット情報の共有(ピットロードの速度やローカルルール)

燃費データからの戦略情報

ドライバーの順番やピットインタイミング


そして、前日ミーティングとして、レース当日の天候や気温を考慮して打ち合わせと各種注意の再確認を行います。←今ココ


今夜のミーティングは岡山国際サーキットから約30分、湯郷温泉にある居酒屋さん『珍竹林』さんへお邪魔しました!

ここは名物の女将さんが居るアットホームな雰囲気の居酒屋さんで、何より食べ物が美味しい!

まさにオッティモなお店でした♪

ぶーちゃん達は途中から隣の席に座る地元の尾根遺産達と盛り上がって声が枯れるまで笑ってました。

こんなんで明日のレースは大丈夫なのかしら?

まぁ耐久レースは準備が9割とぶーちゃん達はよく言ってますので、前日はこんな余裕があるくらいの方が良いのかもしれません。

それでは皆さん、また明日♪

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「@まるおまるお さん大変だったね!
無事に帰宅出来て良かったです、お疲れ様でした」
何シテル?   09/19 08:55
ロバのEeyore(イーヨー)といいます。 このブログはAZ-1&CARAの事をメインに書いていきたいと思います。 お見苦しい点も多々あるかと思いま...
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