あれから２５年

あの日の朝に、
何を食べたのかまでは、
流石に、もう覚えてはいません。


「牛丼」だったのか、「うどん」だったのか...。


覚えているのは、
自宅で、布団をかぶって、
揺れに耐え、北海道土産の、
木彫りのニポポ人形が落ちてきて、
台所のまな板が倒れてたという事。



あの日の朝は、
河原町五条にある、「なか卯」さんで、
朝食を食べながら、店内に流れる、
ラヂオ放送で、京阪電気鉄道が、
いち早く運行を再開した事を確認して、
当時の勤め先である大阪へ出掛けました。



今日は、四半世紀という事で、
朝食を食べた「なか卯」さんへ、
とっても久しぶりに行ってみました。



久しぶりに食べたけれど、
メニューも色々と変わって、
牛丼の味も、
随分と変わったように思う。
そもそも、「牛丼」ではなく、
「和風牛丼」というメニューになっているし。

当時は、
「牛丼大盛、生卵、みそ汁。」
が、お決まりのオーダーだったな。
あの日の朝に、
何を食べたのかまでは、覚えてはいないけれど。

カツ丼は、あれから、１０年で、

メニューに加わったようですが、
未だに、食べた事がないと思うので、
２２日までに一度たべてみようかな。

親子丼は、
何度か食べた記憶があるんだけれど...。


あれから２５年。

今、スマートフォンから、
このブログを投稿しているけれど、
当時の無線通信といえば、
ポケットベル が一般的で、
携帯電話の利用者は、
まだ少なかったので、
コンビニ前の公衆電話には長蛇の列。

そんな中、
当時、関西セルラーフォンの、
アナログ携帯電話を持っていた僕。

本体のサイズが、大きさも重さも、
現在で言えば、６００ml入りの、
ペットボトルくらいのサイズで、
バッテリー１個で使える時間が、
１２時間程度だったので、
予備のバッテリーと充電器を、
持ち歩くような感じで、
ネジ式のアンテナが付いていました。

それでいて、
出来る機能は、音声通話のみ。

それでも、当日は、
一般回線に繋がるのは、
１５分〜３０分に１度、
繋がれば良い方でした。

あれから、
「携帯電話の回線は繋がるらしいぞ。」
と、携帯電話が一気に普及したんだっけ。

それでも、まだまだ、
都会から少し離れれば、
DoCoMo 以外は、圏外だっし、
地下街は、ＰＨＳしか通じなかったし、
ひと頃は、携帯電話とＰＨＳの、
２台持ちなんてのも珍しくはなかった。

世の中は、果たして、
便利になったのか？
それとも不自由になったのか？

思う事は色々とあるけれど、
この２５年の間にも、
何人の友人知人の葬儀に出た事だろう。

そんな事を考えると、
「何はなくとも御命だけは。」
と、
とにかく、
今、生きている事に、改めて感謝です。