
基本的に私は早起きが大の苦手なんだけれども、今日は母親が早朝から仕事のため駅まで送っていったら、その時に思わず!! なコトが!!
「新しくないけど新しい」ロールスロイス(以下RR)の霊柩車の姿を、やっと写真に収めるコトができました。これぞ早起きは三文の徳!? か(^^;
以前にも地元の葬儀会社が所有するRRの霊柩車の話(詳しくは
コレと
コレ)をしたコトがありますが、これで3台めになります。
実はこいつを見かけたのは初めてではなく、1年以上前のコト。イギリスかどこからか分からないものの、輸入された直後にナンバーがない状態でローダーで運ばれている姿を偶然見かけており、この日を楽しみにしておりました。
相変わらず、この当時のクルマの見分けが全然つかないので
確実なコトは言えないのですが、手持ちのイロイロな資料を読んでみると、
1930年代のRRで、ボンネットの薄さを見ると
V型12気筒エンジン搭載のファンタム3ではなく「もっともRRらしいRR」
と言われる直6のファンタム2がベースではないか? と思われます。
この当時のクルマはRRに限らず、現在とは違ってボディはモノコックではなく、
フレームの上にボディを架装をする構造でした。
そのため、RRの場合はエンジンを含めたフレームのみで販売し、
富豪たちは数あるコーチビルダーを選びだしてボディを架装し、
思い思いのスタイルでその富を象徴させる道具として、
今以上にクルマそのものがステイタスを築いていた古き良き時代でした。
もちろん、この霊柩仕様も同様で、日本へきてからボディが架装されたワケではなく、
最初からイギリスのコーチビルダーの手によるもの。
柩室は全面ガラス張りで、棺の周りにはたくさんの花が敷き詰められているのですが、
これはキリスト教圏の文化では棺に故人のステイタスを表すため、
それがキチンと見せられるように、このようなスタイルになっているようです。
最近では日本独特の金華山張りの「宮型」霊柩車がかつてより減っているのは、
その火葬場周辺や通過ルートの住民からのクレームが多いという理由らしいので、
今後このような欧米式のスタイルの霊柩車が増えていくのでしょう。
時代とともに日本の葬儀に対する意識が変わっていることは
霊柩車を見ても分かるように思います。
なので、そのうち「赤い霊柩車シリーズ」のドラマも終わるでしょう!?(笑)。
ちょっとというか、かなり話が脱線しますが、
今後より自動車がハイブリッドや電気自動車化が進み、
霊柩車にも採用されるようになったとしたら…という場合、ふと思うこと。
無音ながらも気配を感じて振り向いたら霊柩車だった!?
しかもそれが夜だったら、どんなに不気味なことやら…(^^;
まぁ、そうなったときは、自分は乗ってる側かもしれないけれど、
できれば、私はこのRRの霊柩車に乗せて欲しいなぁ…
なんて思ったりしますです。ハイ。
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Posted at
2009/01/12 07:10:01