
このところ、すっかり鬱陶しい夏が陰を潜めつつあり、日が暮れた夜ともなると、湿度が低くて空気が澄んだ気持ちイイ季節となってきました。
この日もオープンドライブには打ってつけの天候だったので、幌を開けて目的もなく、ひとっ走りに行くことにしました。けど、一人で行くのもナンだし…てなワケで、先日、千葉でのツーリングで同行していただいた、
ゆきぞうさんをお誘いしてみるコトに。
すると、貫徹が2日が続いて、やっと自宅に帰ってきたばかりという
過酷な状況だったにも関わらず、快く同行していただけることになったけれど、
なんだか強引に誘ってしまって、ちょっと申し訳無かったかなぁ…
という感じでした。
さて、お迎えに上がった時には、
もうとっくに夜も更けたどころではなく、すでに日付が変わらんとする時間帯。
こんな時間に走ることは若い時からの習慣? であり、
もとから極端に夜型人間だから自分としては決して珍しくないのだけれど、
あえてこの時間を選ぶ一番の理由としては、
やはり道が空いていて比較的気持ちよく走れるからに尽きます。
万が一やらかした場合、かな~り面倒なコトにはなるからリスキーではあるけれど、
その反面、峠を走る場合、対向車のヘッドライトが分かりやすいというのもあって、
好んでこの時間帯に走るというのが一番の理由だったりもします。
さて、千葉のツーリングに続いてまたしてもオトコ2人、
しかも中年真っ盛り!? のオヤジが真っ赤なオープンで漠然と走り始めたのは、
湘南界隈ではなく、走り屋の巣窟!? である箱根方面。
となれば昔ながらの走り屋?のお約束、西湘BPの国府津PAでお茶をすることに。
するとフトあることに気がつきました。
金曜日の夜なのに、走り屋連中のクルマが1台もいない…。
ここ数年、私もすっかり落ち着いてしまって、
週末の深夜に箱根を走る機会が激減したのだけれど、
ここまで何も居ない状況になっていたとは知りませんでした。
10年ちょっと前くらいだったら、
金曜の夜ともなれば、それこそ駐車場に入りきれないほどの、
走り屋達のクルマが埋め尽くされていて、0時頃をピークに箱根方面を目指し
サービスエリア内の直線を爆音をたてながら、
勢いよく走り去って行く姿が当たり前の光景だったけれど、
今では静かすぎるくらいの時間が過ぎていました。
これが正常? な姿なのかもしれないけれど、
これほどまでに「速く走ろう」、あるいは「クルマを操ること」自体に
喜びを求めない若者ばかりになってしまったコトに、
少々寂しさを感じずにはいられません。
危険なコトをしてまで速く走る、あるいはコントロールをしようというコトが
必ずしも正しいとは限らないけれど、
少なくともマジメに走ろうというコトだけは言えます。
ここまで運転に興味がないという現実を見る限り、
いい加減に走る輩が今後ますます増えることだけは確かなようです。
それはさておき、ちょっとダベった後に、西湘BPを抜けて、
そのまま海岸線沿いの135号線を南下して熱海を抜け、
伊東まで行ったところで亀石峠を目指しつつ、今度は箱根方面へと北上。
結局、国府津PAのガラガラぶりがそのまま反映されてか?
伊豆スカイラインでは全区間オールクリアで走り切るコトができ、
霧もなく気持ちよく自分のペースが保てたから、良かったといえば良かったかも。
それにしても、よくよく考えてみれば、
自分でNCを購入してから間もなく1年になろうというのに、
箱根をキチンと走ったのはこの日が初めてなコトに気づきました。
確実に言えるコトは以前乗っていたNB1は
箱根のようなワインディンを走っていても大人しいばかりか
軽快感が少々希薄になっていたのが少々つまらなかったのだけれど、
NCでは確実にボディが大きくなり、少々重くなっているにも関わらず、
実際走ってみれば、そんなコトを忘れてしまうくらい、
NAのようなヒラヒラとした軽い身のこなしが復活していたことを改めて感じます。
もちろんNAはNCとは比較にならないくらい
「速度域の差」や「スリリング度の差」があるのだけれど、
NAは速くなくても「使い切った感」や「ヒラヒラ感」が心底楽しめます。
いっぽうNCはとても速い速度でイージーに「走り感」が楽しめるので、
これはこれで十分納得といった感じです。
現代を生き抜くライトウェイトスポーツとしてみれば、
NCは十分軽快ではあるけれど、ドライバーとの一体感という点では、
やはりNAの方が一枚上手であり偉大だなぁ…というコトを改めて感じます。
とはいえ、17年を経た今でもマツダ(ユーノス)の「ロードスター」は、
ロードスターとしてのテイストが今のなおマジメに受け継がれているコトは、
やはり嬉しいコトではあり、この「走る歓び」は
今後も不変であり続けていて欲しいと思うのでありました。
てなワケで、夜中の中年暴走ドライブは朝方まで続き、
気がつけばトータルで200km近い距離を後にしていたのでした。
それだけ走っても疲れが少ないのは、
やはり現代のクルマとしての快適性を実感したのでありました。
この日は半ば強引に、ゆきぞうさんを誘ってしまったのに、
ご覧の1/43のオペルGT1900のミニチュアまでいただいてしまいホント恐縮です。
次回またタイミング合ったらお誘いしますね^^