
このところ、すっかり作業がストップというか、中断しているJ58Gのレストアですが、それと同時にまったく乗らなくなっていました。
おかげでこの数ヶ月で2度のバッテリー上がりを経験してしまったワケで、結果的にはそのバッテリーはお釈迦になってしまいました。
幸い、程度のイイ中古が安く手に入ったので交換できたからイイとして、これからは乗らないときくらいはバッテリーのターミナルを抜くことにしました。
あの当時のロードスターはセキュリティが付いているワケでもなく、
ナビなどの電装品などが付いているワケでもないので、
待機電力の放出は現代のクルマと比べたら格段に少ない方だから、
よほど放置していない限り、めったにバッテリー上がりをしないのだけれど、
それをイイことに放置してしまう悪循環もあります。
フェラーリなどはバッテリー上がりを防止するために、
乗らない時にはトランクルーム内のキルスイッチオフにしておけばイイ
という便利な機能があるのだけれど、
ターミナルを抜いておくというコトは基本的に同じ考えのコト!?
ただ、そんなセレブなクルマに乗る方々と違うのは、
イチイチ工具を持ってターミナルを固定しなくてはいけないところであって、
やっぱり車格や所得!? が違う「格差」のある悲しい側面なのかもしれませんね(^^;
けど、私の場合いくらお金があったとしても、
フェラーリは欲しくないんですけどネ(負け惜しみ!?)
それはさておき、クルマを放置しておくというコトは、
バッテリーばかりでなくクルマにとってもイイ状況ではないのは確だから、
充電がてら今日は久々に幌を開けて、深夜に箱根方面へと連れ出すことにました。
とはいっても、ご老体&たまにしか動かさないクルマにとっては
箱根の山頂を上るには負担が大きいから行かないとして、
あくまでも箱根の麓をかすめて、そこで引き返しつつの行程です。
これまでの自動車所有人生では、ずっとNAは手元にあったのだけれど、
やはりメインの足をNCにしていると、
変わってないようで変わってる「その差」に改めて気付くコトになります。
NCとNAでは物理的にも重さやサイズの違いがあるのだけれど、
それ以上の大きな違いは「風」と「空気」の感じ方でしょうか。
歴代のロードスターの歴史は、いかにオープンエアを快適に過ごせるか?
が課題だったのだけれど、その中に風の巻き込みがあります。
最新のNCでは、例え高速を走っていたとしても、ほとんど風を感じません。
ところがNAでは同じ速度で走っていたりすると、
突風が吹き付けるかのごとく、ずっと吹きっさらしの状況になり、
料金所の領収書など紙モノなどを無造作に置いておこうものならば、
すぐにどこかに飛んでいってしまいます。
ただ、NAでは巻き込みを和らげる手段としてポピュラーな自衛策? として、
運転席側だけの窓を下げて、風の流れを変えてあげる
という方法があるのだけれど、
そういえば、NCではそんなコトはしてなかったなぁ…ってコトに気付きます。
かくゆう私もNAが現役当時、巻き込みが気に入らなかったのだけれど、
今にして思えば、これも悪くなかったかな? と改めて思っています。
確かに、NCはオープンにしていても快適なのだけれど、
逆に「風」や「空気」を感じるられるコトが少なくなった気がします。
ある程度空気にさらされることで「今日は湿気た香りがするからこれから雨かな?」
とか「キンモクセイの香りがするから、もう秋だなぁ…」とか、
四季折々の空気やその香り、はてはその時々の天気の状況などを感じるコトができ、
ただ走るだけではない、オープンエアの醍醐味が
NAでは楽しめたし感じられたのでした。
久しぶりにそれなりの距離を走って、そんなコトを思ったのと同時に、
「ああ、梅雨の空気の香りがするから入梅するかもなぁ…」
だなんてことも感じつつ、帰路についたのでありました。