
この1年以上、まったく不動車だった超初期型NA6。
やっぱり、クルマを含めた機械は、適度に動かしていないと、
どんどんコンディションが悪くなる一方です。
そんなコトもあって、放置していたバチが当たって
エンジン始動不能となり、燃料ポンプを交換したことは
先日の日記にも書きました。
前のオーナーさんから無料で引き取ってから早4年。
少しずつではありますが、車会復帰のために動きだしました。
先日燃料ポンプを交換した時に、燃料タンクの中を調べてみると、
意外に、というか、幸いにというか、
錆やゴミなどは見られず、非常にキレイな状態でした。
ただし、ずいぶん前に入れた古いガソリンが
腐った臭いだったうえに、かなり残っていたため、
新しいガソリンに入れる必要がありました。
というワケで、1年ぶり以上に
仮ナンバーをブラ下げて、公道を走ってみることにしたのです。
とりあえずクルマの負荷を考えて、
草木も眠る丑三つ時に首都高速を目指して出発しました。
走りはじめてスグに思うのは、これほど放置していたにも関わらず、
それほどコンディションが悪化していなかったことです。
腐っているガソリンですから、オクタン価もへったくれもなく、
高回転まで回すと、ノッキングが出ていましたが、
そっと走ればイイだけのことです。
しかもこの日は湿度が低くスッキリ晴れた夜で、
とても気持がよくオープンドライブ日和でした。
NA6に乗っていると、いつも思うことなのですが、
ひっちゃきに飛ばしていなくて、流して走っていても
とっても気持ちがいいし楽しいんですね。
確かにボロだし、遅いし、パワーはないし、
剛性だって低くてガタガタ。
だけどLWSにとって、そんなコトは関係ないよ、
そう思わせてくれるのがNA6なんですね。
マツダのエンジニアがよく口にする言葉
それが「走り感」なんですね。
まさにこれがNA6にはあることなんです。
ゆっくり走っていても、
スロットルペダルやステアリングから伝わる
フィーリングにはダイレクト感があって、
ほんとうにドライバーと一体となっている印象があるのです。
これは、後に続くNA8やNBになるにしたがって
どんどん希薄になっていっている部分です。
私もNB8のオーナーではありますが、
NA6のそんなところがあるからこそ、
どんなにボロくて古いNA6でも
手放せないところなのだと思います。
それに、ゆっくり走っていても気分がイイというのは、
イロイロなことを気が付かせてくれます。
オープンで走っていると、潮の香り、梅雨空の香り、
時には工業煤煙の臭い…。
その時々のその場面の空気を直に感じられるし、
ゆとりってとっても大事だと思います。
そんなところが初代は偉大であり、
素晴らしいところなんですね。
NA6に乗ると、忘れていたイロイロなコトを気付かせてくれたり、
思い出させてくれるのです。、
要するに自分自身のリハビリでもあったんですね。
結局この日走ったルートは、首都高速湾岸線(神奈川~東京)→向島線→環状線→台場線→湾岸線を巡り、
首都高速の南側を、ぐるっと1周して戻ってきた形です。
地元に帰ってきたら、本日のお題目、
新しいガソリンを給油。
するとノッキングも治まり、やれやれという感じです。
走った距離はおよそ120km。
早くナンバーをつけてあげて、自由に走り回りたいものです。
Posted at 2004/06/15 14:32:47 | |
J58Gレストア日記 | クルマ