
ユーノス500のKLエンジン+AT移植作業と、テストが終わり、
ようやく引き取りに鈴鹿まで行ってきました。
で、降ろしてしまった、もともとのKFエンジンは
このまま捨ててしまうのももったいないので、
どうせなら、というコトでバラしてみることに。
Mメカさんもバラすコト自体、さすがにはじめてらしく、
興味津々であります。
さて、まずはヘッドカバーを外したワケですが、
びっしりとオイルが貼り付き、とってもひどい状態でした。
つまり、前オーナーのオイル管理が最悪だってコト。
これじゃあ、エンジンも回るワケがありません。
お次はフロント回りのタイベルやカムを取り外し、
いよいよヘッドを取り外しました。
すると、ようやくピストンが姿をあらわしました。
バラしはじめて、はじめて分かったこと。
Kシリーズは「ウェットライナー」だったってこと。
一般的にはブロックのシリンダーの回りには、
冷却水用の細い通路がたくさん通っている方式なんですね。
ところがKシリーズの場合、スリーブの回りは
冷却水を満たして冷却する方式でした。
それだけ冷却性能には優れるというワケです。
さて、Kシリーズはエンジンブロックもアルミ製なんですが、
シリンダーのスリーブ部分だけは鋳鉄が圧入されていました。
つまり、このスリーブの厚さを換えることによって、
同じアルミブロックを使いながら、
1.8Lの「K8」、2.0Lの「KF」、2.5Lの「KL」の3種類のエンジンを作り分けていたってワケです。
ですから、前後、高さ方向で大きさが変わらないので、
ポン付けができるコトが判明しました。
いや、バラしてみて大変勉強になりました。
ちなみに画像は、シリンダーに水が入っていますが、
冷却水が完全に抜けていなかったので、
バラしている段階で中に入ってしまいました。
決して冷却水が漏れていたワケではありません。
と、ココまでバラしたところで時間切れ。
今度、Mメカさんに時間の余裕ができた時には、
腰下までバラしてみるそうなので、
報告を待つことにしました。
バラしたヘッドなどのパーツを積み込み一路、自宅へ。
いや、これまでより、やはり若干ながら、
トルクに余裕がでるようになりましたね。
まあ、でも、現代のよくできたトルクのあるエンジンには、
かなわないんですけどね(^^;
さて、エンジンミッションの問題がクリアできたところで、
さらに深刻な問題が発覚。
ずっと抱えているドライブシャフトの振動が
ここへきてかなり酷くなりはじめました。
う~ん、困りましたねぇ。
まだまだ前途多難であります。。。
Posted at 2003/07/01 14:02:50 | |
ユーノス500関連 | クルマ