最近、世の中的には俗にいう「クルマ離れ」が言われて久しいけれど、それはマスコミ、特にテレビ局にとっても変わらないようです。
私は以前から割とテレビを見る機会が多い方なのだけれど、ここ数年、クルマ報道に関して間違いが増えてるなぁ…と感じ始めています。最近特にズバ抜けてヒドイのが汐留のタワーから放送している局。
ココ半年ばかり覚えている数々の醜態？ をあげてみると…
１ 東国原知事が公務で乗っていたという先代センチュリー。
リアシートが電動なのは「知事専用車だからだあぁ!!」と大喜びの報道…。
→あのね。知事車じゃなくてもセンチュリーはフツウなの。
つーか、しかもかなり昔からの装備なのに今ごろ大喜び…。
２ 数ヶ月後、宮城県知事が使用していた現行型センチュリーが
一般入札による競売にかけられ、
東国原知事のセンチュリーよりも大幅に高値で落札されたコトを
知事に嬉々としてインタビュー…。
→あのね、現行型のV12センチュリーと、先代のV8センチュリーに
値段の差がついて当たり前でしょ。
きっと同じクルマと思い込んでのトンチンカンなインタビュー…。
３ その競売にかけられた宮城県と宮崎県の
「センチュリー」の値段の比較に出した画像なのに、
宮崎県が同時に競売に出していた先代「プレジデント」
の公用車の画像を間違えて使用。
→同じ黒塗りのクルマだったから
「センチュリー」と「プレジデント」の見分けがつかなかったらしい…。
４ ランエボ盗難報道で「ランエボとはこんなクルマ!!」
というようなVTR中にランエボマガジンの記事を使用。
するとまだ発売していない(5月報道)ランエボXの写真を最初にデカデカと使用…。
→盗難に遭ったクルマはランエボMRなのに、
まだ売ってないクルマを紹介してどーすんねん…。記事くらい読みなさいて…。
５ 台風報道で「ガードレールを超えて軽自動車が転落」…。
→落ちてたのはハリアーだろうが!!
あの手のクルマで色が白いとスグ軽と思い込む。
６ 同じく台風報道で水没したラフェスタを「ワンボックス車の…」と紹介。
→そもそも今となってはもう「ワンボックス」という表現自体が古い…。
言うなれば「RV車」とか「ミニバン」でしょうに…。
７ ドラッグレースのクラッシュ映像にて
「スピードを競うドラッグレースでクラッシュ!! ドライバーは無事生還…」。
→スピードじゃねーって。結果的には早さではあるけど、
ドラッグレースは最高速が何km/hに達するかのレースではなく、
1/4マイルにどちらが先に辿り着くか、もしくは秒数を競うレース。
それにクラッシュが多いからドライバーが無傷だった以外は
それほど珍しいものでもないのに…。
しかもクラッシュした瞬間にドライバーは
パラシュートを開いて脱出し無事生還!! みたいに思い込んでるし…(汗)。
戦闘機や007じゃないんだから…。
そもそも高さが足りんからパラシュート開くヒマないって…。
あのパラシュートはゴールした後に開くエアブレーキが
クラッシュの衝撃でたまたま開いてしまっただけなのに…。
８ レクサス「IS-F」を「レクサス初のスポーツカー発売」と表現。
→ISはスポーツカーじゃないんですけど…。せいぜい「スポーツセダン」。
しかも「レクサス初の…」だなんてコトも言っちゃったりもして…。
いいのかな…そんなコト言っちゃって。
とまあ、この半年の間にちょっと見ていただけで、ザッとこれだけあります。
きっと他にもあるんでしょうが、ことクルマ報道に関しては間違いがない方が珍しい…
というくらいの醜態っぷりです。
もうすでにお分かりかと思いますが、すべての原因は取材する記者や制作者側も
クルマの知識がまったくないってコトに尽きるでしょう。
転落してたクルマが軽じゃなかったり、報道してるモノが
過去のクルマで間違えてるならまだ些細なモノだからイイです。
しかし、問題なのは知識がないが故に、
自動車メーカーが発表したコトをすべて鵜呑みにしてしまって、
右から左に～的にそのまま報道してしまうってコトでしょう。
世界中のメーカーや技術からして大したコトがないものでも、
何も吟味もせずに大げさに報道してしまうのが日本のマスコミの悪いところです。
その例が昨日放送したレクサスの「IS-F」の報道。
こう言ってはなんだけどIS程度だし、
環境面や最近のガソリン高騰の煽りをうけている中で、
大排気量、ハイパワーで反社会的なクルマを
報道番組がわざわざ取り上げるべきコトではないのです。
きっと大トヨタだから…と安易に思っての報道なんでしょうが、
無知であるが故にナニが必要で、ナニが必要でないかが吟味できない状況が
一番の問題であると思うのです。
その点、キチンとツボをついて報道しているのがテレビ東京系(TX)。
経済報道番組だから当たり前ではあるのだけれど、
ワールドビジネスサテライト(WBS)はクルマ報道が分かって作っているため、
クルマ好きが見ていても非常に納得のいくイイ番組です。
おそらく制作者側にクルマ好きがいるコトは確かだから、
要点よくなおかつ突っ込んだ内容になっているイイ例だと思います。
汐留の局についても、局内のどこかには
クルマが好きという人も中にはいるのだろうから、
怪しいとか思ったら聞くとかできないのかねぇ…
といつもながらに思って見ています。
もう、ココまで来ると、
間違い探しを楽しむために見ている…に近くなっています(^^;
またいくつかまとまったら、取り上げるとしましょうかネ。
今年も無事終わりました ～ 第18回清里ミーティング ～ 
秋になると陽気がイイせいか、イロイロとクルマのイベント真っ盛りの季節。今年は東京モーターショウまであった関係でさらに…といったトコロですが、私個人として一番のピークを迎えるのは、ERFC(ユーノス・マツダロードスター・ファンクラブ)が主催している清里ミーティングです。
どーも最近のクルマにときめかない、そんな話をちょくちょくするのだけれども、それは東京モーターショウに行ってみても、同じように感じます。
来週の日曜日に開催される清里ミーティングの準備が佳境に入っています。今年はビッグなゲストをお招きできることが確定しているので、特に気合いが入ります(＾＾ 
友人というには失礼に当たってしまうくらいのお方なのですが、同じユーノス500乗りというよりは「洗車仲間」「飲み仲間」そして最近もっとも活動している「フロ仲間」!? で親しくさせていただいてるのがKさんです。これまた同じ500乗りのYuckyさんも加わり、ここ数ヶ月オヤジ3人で何度もイクくらいハマりまくってます(＾＾
最近、世の中的には俗にいう「クルマ離れ」が言われて久しいけれど、それはマスコミ、特にテレビ局にとっても変わらないようです。
