
さて、きのうに引き続き、東京モーターショウのプレスデー2日目。
初日のてんやわんやの嵐のような取材合戦の慌ただしさに比べて、2日目は若干ゆとりが出来るので、ジックリゆっくり見ることができる休息日!? 的な日でもあります。
で、今日の最大の目的は一つ。事前に約束していた、とある方と会うためでもありました。
それが画像のマツダデザイン本部のアドバンスデザインスタジオ部長の中牟田さんです。
現在、彼はマツダデザイントップの前田育男さんと共に
マツダデザインを統括する立場にあり、この靭(シナリ)はその象徴であるようです。
「ユーノス500が好きな人はこのシナリのデザインは好きなんじゃないかなぁ〜」
かくゆう私もこのデザインにメロメロになっている一人です(^^;
が、マツダの内情を思うと逆にこのシナリ、
1年前に発表された段階から、ものすごくナゾだらけのクルマでもあるんですね。
その辺りの疑問をぶつけてみたのが以下の通り…
①駆動方式はどう見てもFRだけど、
今のマツダにはシナリの大きさのFRのプラットフォームを持ってないのでは?
②そもそも、メルセデスのCLSやアウディA8、ポルシェパナメーラ、レクサスGSなどの
Eセグメントのライバルを想定しているなら、それに匹敵するパワートレイン
(V6やV8エンジン、トランスミッション)が今のマツダにはないのでは?…。
③それ以上にこの低いボンネットならレシプロは収まらないし、
かといってロータリーではNAの2ローターでは完全に役不足では…???
…などなど。
これらの疑問をぶつけてみたところ、以下の回答がありました。
①イメージはFRとしてデザインしています…。
②その通り…。新たに作るにはゼロから始める必要が…。。。
売るとしたら車両価格は800万円くらいじゃないとね…。
③このシナリはデザインコンセプトモデルではあるけどモックアップではなく自走可能。
走ろうと思えば60km/hは出るんじゃないかな!?
ただし搭載しているエンジンについてはヒミツ(笑)。
ただ、ボンネット内は人が一人入れるくらいのスペースは空いてますヨ!?…(笑)。
というコトを勝手に踏まえた解釈をすると…
センティア以上クラスのEセグメントのFR、エンジンは3ローターってことになるけど、
どう考えても今のマツダでは実現不可能なモデル…って結論に。。。
かつてあったコンセプトモデル「
RX-01」のような象徴的な存在となってしまうかも…。
さて、では今回の東京モーターショウで発表された雄(TAKERI)、
一見するとデザインは同じように見えるけど位置関係はどうなのか?
すでに察しのイイ方はお分かりのようにタケリは次期アテンザであるから、
単純にDセグメント、つまりシナリと比較してボディサイズが1回りコンパクトであり、
搭載されるエンジンは当然、レシプロの直4スカイアクティブ。
駆動方式はFFないしAWDだろうし、将来的にはすでに報道でもあったように、
ハイブリッドが後々に追加されるのでは? といったところでしょう。
また、一見すると同じテイストのエクステリアデザインは
ひとつ大幅に違うところがあります。
それはシナリはよく見ると5ドアハッチバックであるのに対して、
タケリはノッチバックのクーペスタイルの4ドアセダンというのが決定的に異なります。
もちろんこのまんま出るというコトではなく、
フロントのノーズ周りは法規的な兼ね合いで突起が少々短く、丸くなり、
おそらくCX-5のようなデザインに落ち着きそうな感じですが、
いずれにしても、ほぼこのイメージのまま来年には登場しそうな感じです。
ということを踏まえるとタケリ=シナリではなく、タケリ=次期アテンザということ。
あくまでもデザインテイストはシナリを受け継いだもので、
現実的にマツダが実現可能なモデルとして、
そのエッセンスを次期アテンザに託した形になります。
それにしたって、シナリのデザインはエロすぎるじゃないですか!?(^^
特にこのフロントフェンダーのラインは素晴らし過ぎます。
クリニックの結果でも40代以上の男性の支持が厚く、
逆に草食系の若者には…という結果も出ているようです!?(失笑)。
なんだかバイタリティ溢れる中年以上と、近ごろの覇気のない若者、
好みの差はやはり“イマドキの男子”を象徴しているかのようです!?
このまんま出てくれたらユーノス500からの買い替えを考えてもいいくらい!? だけど、
つっても実際出たとしても800万円なんて大金どう考えても払えない懐事情ってのが
一番が哀しいんですけどね…(^^;
さて、中牟田さんと一緒に会場内を散策しつつ、イロイロと話した中で
もう一つ大事な打ち合わせというか、目的がありました。
来年2012年はユーノス500の誕生から丸20周年を迎え、
みんカラグループの「ユーノス500ファンクラブ」が主体となり、
記念イベントを考えている旨を伝えることもあったのでした。
すると、とても乗り気になってくれて実現に一歩前進した形です。
かくいう彼も元ユーノス500オーナーではあったのですが、
19年経った今でも乗り続けている方々に驚きすら感じていました。
20周年イベントは現役オーナーを対象にし横浜での開催を来年春前頃? 考えてますが、
いずれにしてもマツダを含めた良いイベントに出来たらイイなと思っています。