書くネタはあれども、このところゆっくりブログの更新や
気力も時間もすっかりない状態ではあります。
3rdやユーノス500は? といえば大きな変化もなく平穏に過ごしております。
(厳密にはなくはないんですが、それはいずれ…)
さて、そんなこんなではありますが、つい最近、用事があってお台場へ行く機会があり、
せっかくなので、ひさびさに「
メガウェブ」に寄ってきました。
パレットタウン内にあるヴィーナスフォート含めてこのメガウェブにも
今まで何度も行ったことはあるのに、この施設の一つの目玉でもある「
ライドワン」
つまりはトヨタ車の試乗をしたことがなく、初めて乗ってきました。
クルマに興味がないやら、普通運転免許証すらない若者が多いとか
言われている昨今ではありますが、それでも休日ともなれば試乗枠の定員がすぐ一杯!!
この日は平日昼間ということもあって空いていたので、やっと試乗できました。
さて、今回試乗できたのは滞在時間の関係で2台のみ。
(1時間に1台しか予約ができないので…)
普段乗れない変わり種!? のみに的をしぼり、選んだ車種はというと…
まず1台目はトヨタの発明と言っていいくらい、陰の傑作車「
iQ」。
発売当初に自由に試乗できるチャンスがあったにも関わらず、
私の都合がつかず“乗り逃し”て以来ずっと乗ってみたかった1台。
外見からすれば寸詰まりでアンバランスにすら見える成り立ちだけれど、
思ったほど前後にピッチングはなく、このごろやたら見かけるアクアやパッソ
なんかと比べても室内の作り込みが数段良く、小さな高級車と言ってもいいくらい。
室内から見える景色も車幅が広いおかげで、
これほど短い全長のクルマに乗っているとは思えず
この手の“ミニカー”にありがちな腰高な不安がないところも◎。
これだけの意欲作ではあるけれど、半分忘れかけられたように
街中でもまったく見かけないけれど、
使い勝手がよくもっと売れてもいいクルマなのに…と思える1台。
贅沢を言えば、iQのEV版も出してくれたら良いなぁ〜と思えるのでありました。
お次はガラッと趣向を変えて、トヨタのフラッグシップカー「
センチュリー」です(笑)。
フツーは86やらクラウンやら選ぶんでしょうけど、
ここでなくてもディーラーでも試乗できますからねぇ…。。。
センチュリーなんてクルマ、なかなか試乗できないし、
今後ハンドルを握る機会も二度とないかもしれない!? と思ってチョイスしました。
この日同行した人曰く、センチュリーを見るなり
「このクルマって古くない? 今も売ってるの???」
なるほど、よくよく考えてみれば天皇の御料車のベースになることを見据えて
30年ぶりにフルモデルチェンジしたのが1997年のこと。
私自身は先代から比べてまだ新しいとすら錯覚してしまっていたけれど、
あれから16年も経ってりゃすっかり「クラシック」の部類に入るわけで、
あながちその指摘も間違いじゃないかと(^^;
今でも都内では時おり個人タクシー仕様を見かけることがあるけれど、
ダウンサイジングが定着しつつある今では、
最大のお得意先であろうハイヤーやら官公庁などお上の方々の需要が減っているようで、
これまた忘れられた存在になりつつあるから、まだ売っていたの!?
なんて言われてしまうのも仕方がないことかもしれません。
少なくともクルマに求められる要件が、
このセンチュリーが発売された16年前とはスッカリ変わってしまったワケで、
実際にハンドルを握っていると浦島太郎がカメに乗せられて、
竜宮城を後にしたような感覚!? とでも言ったら良いのでしょうか(^^;
比較するべき物ではないけれど、1台目に乗ったiQと比べたら
エンジンの気筒数は国産唯一のV12だから実に4倍、排気量も約4倍!!
画像ではボディのサイズ感が分かり難いかもしれないけれど、
参考までに身近なところで比較すると、かなり大きくなった現行アテンザ(セダン)と比べても
全長で+410mm、全幅で+50mm、全高で+20mmさらに大きく、
一般的な日本車よりまさに巨大と言っていいでしょう。
にも関わらず、実際ハンドルを握ってみると大きいという印象がないのが不思議。
思っていたよりも意外と乗りやすいんだなぁ〜と。
1周1.3kmの試乗コースは直線以外にも切り返しがキツいコーナーが
連続している箇所があるけれど、ウエストラインが低く、
スクエアなボディが四隅を掴みやすいというのと、
久々に乗ったフェンダーミラー車ってのも車幅を狭く感じるところなのかもしれません。
足踏み式のサイドブレーキと間違えそうなくらい!? ナゼか小さいアクセルペダルを
ソロりと踏むと、V12はほとんど音もなくスルスルと加速するけれど、
さすがに最新のレクサスLS辺りにはかなわないか…。年月を感じるところです。
とはいえ、初代三菱デボネアのように、走るシーラカンスと言われるくらい!?
続く限り生き残ってほしいクルマでもあります。
おそらくこんな贅沢なV12エンジンの日本車はきっと、今後も唯一無二なんでしょうから。
さて、本当はもう1台、豊田市でパーク&ライドの実証を行っている
トヨタ車体のEV「
コムス」なんてのも乗ってみたかった!!
一人乗りなものだから、同行者を置き去りにして自分ばっかりが楽しむのも悪いしなぁ…
てなワケでこちらはまた今度ということで。
ところでこのメガウェブ、お盆休み開けからしばらく改修工事に入るのだとか。
ちょっと話がズレるけれども、このメガウェブがあるパレットタウン、
もともと10年間の期間限定で東京都が企業に貸し出していた土地でした。
もっと言ってしまえば、当時の青島都知事が中止にした
幻の“東京都市博”の会場になるハズだったイワクツキの土地でもあります。
契約上、閉館が近かった数年前頃は観覧車の照明がずっと切れたまま営業していて、
取り壊しもそう遠くないんだろうなぁ……なんて
夜間、湾岸線を通るたびに横目で見つつ思っていたけれど、
いつの間にかその照明全てが直され、ヴィーナスフォートもリニューアル!?
なんでだろ? と思っていたら、どーやら期間延長をして
パレットタウン自体はしばらく存続が決まったのだとか。
それを受けてメガウェブも一旦リニューアルをしようということのようです。
とはいっても万博パビリオンのように、もともと耐用年数が長くない前提の建物なので、
現在の姿があるのもあと数年くらいかもしれません。
パレットタウン全体が全面リニューアルがされる計画があるらしく、
当然メガウェブもいずれ取り壊される運命にあります。
ただ、その後もトヨタ自動車は“自動車のテーマパーク”を存続させていくようです。
いずれ立て替えがされる時になっても試乗コースを作って欲しいし、
その時にはレクサスなども入れて充実させてくれると嬉しいんだけどなぁ…
なんて期待しております。