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セバスチャン・ヨッティーのブログ一覧

2011年09月14日 イイね!

2011~2012

2011~20122011~2012  J-AMBLE AUTUMN&WINTER COLLECTION 弐黒堂&RUMBLE 今年モデルの新しいバイクウェアー(秋冬物)がリリース開始されましたので、宜しくお願い申し上げます。

Posted at 2011/09/14 14:28:01 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2011年08月02日 イイね!

ド・根性花

ド・根性花ド・根性花

「‘カサカサカサッ・・’」

・・・

15歳の秋・・・ブラック・ベイルは、今は無き山○證券付近の高校へと編入が決まった。

なんとしてでも学年をダブることなく、自由奔放(ほんぽう)な青春を送りたかったのだ。

その“自由奔放な青春”にはリスクがつきものであることも十二分(じゅうにぶん)に理解していたつもりでいた・・・。


「“新しい高校の奴らにとって俺は、新しく途中から入ってくる新人だ。皆、全員お利口さんが揃っているとは限らない。肩で風を切って歩いている奴らの餌食になる位なら、餌食にしてやる。”・・・」


‘生意気だ’
と、因縁をつけられ、数名に囲まれて暴行を受けるようなシュチュエーション想定していた。

初登校日。初日は特に重要だと判断したのだ。

ブレザーの制服に革靴はリーガルのスリッポン、ではなく、スティール・トゥー(鉄板入り)のチペワのエンジニアブーツ。

バーバリーのマフラー、ラルフローレンのセーター、ダッフルコートはおあずけ。
自分の血、もしくは、返り血で汚したくはなかったからだ。

汚れても良いように、土方用のジャンパー、通称‘ドカジャン’を着込み、身動きが取りやすく両手が自由に使え、大変丈夫なグレゴリーの赤と青のツートンカラーのリュックサックをセレクト。


「‘ジーーーーッ・・・’」

一番外側に付いていて、一番出しやすい位置にある、小さなポケットの、大きなジッパーを開き、中をのぞき込んで、一呼吸。・・・


「‘カサカサカサ・・’」


先ずは金にギラギラと鈍く輝くメリケンサック(手にはめる鋼鉄製のナックルガード)を入れ、・・・

次に、ドラゴンの絵柄の下に‘440STAINLESS’と彫られた銀のバタフライナイフが入った黒いナイロンケースをそっと忍ばせた・・・・・。

‘正当防衛’という名の“大義名分”を胸に、歩き出したのだ。


「‘コッ、コッ、コッ、コッ、コッ、コッ、’」


「‘シャッ、シャッ、シャッ、シャッ、シャッ’」


ドカジャンが擦れる音。そして、若干すり減ったチペワブーツのかかとに打ち込まれた鉄のペグが顔を覗かせていたので、地下鉄の地面のタイルとホームに良く響き渡り、普段の2倍の力を授かったかのような自信と興奮をブラック・ベイルは感じていた。


予想通り、教室の左後方には5、6人、他のクラスから遊びに来た連中も含め、明らかに一般の生徒とは違った、同い年ではないようなオーラを放った生徒達がたむろしている。

担任の先生を“辻ちゃん”と呼んでいる所が、全てを‘ナメている’印象であった。

身長は180cmオーバー、黒髪のロングヘアーにスパイラルパーマをかけてウエット感を出した男と、身長が170cm強、サラサラのツーブロックヘアーで肌の真っ黒な2人は特に目立った印象だ。

“やり合うなら、きっとコイツらだな。”

向こうも、やはり、異色の雰囲気を醸し出すブラック・ベイルを若干意識している様子であった。

“何かが起こるのであれば下校時だ。”

色々なパターンを連想し、気を張った状態で過ごす時間は非常に長く感じ、精神的な疲労が少しずつ蓄積されていった。

その疲労感がピークに達しようとした時、追い打ちを掛けるかの如く簿記の授業が開始された。


先生「はい!静かにしよう!始めるぞ!なっ。簿記って言ったら、お金が絡む授業なんだから、重要なんだぞ。なっ。お金。便利だし、何でも買えるし、お金で買えないモノなんてないだろ?なぁ。」


小太りで身長は低く、刈り上げた頭がちょっと体育会系の先生が話し始めた。

あわよくば、帰りの予期せぬ戦いに備え、英気を養う為にも少し寝ようと企んでいたブラック・ベイルにとっては歓迎できないタイプの教師であった。

当然のことながら、そんなことは全くお構いなしにその教師は続けた。


先生「お金で買えないモノ。・・じゃあ、何かあるってヤツは手を挙げて言ってみろ。」


すると、ツーブロックヘアーの真っ黒肌の男が間髪入れず手を挙げた。

アナザー・TRだ。


先生「おお!TR!言ってみろ、言ってみろ!」


教師の発言が終わったその瞬間、一瞬にして教室の中が凍り付くかのように、‘シュッ!’と、0.5秒間位、時間が止まったかの錯覚を起こすような空気が流れた。


ア「人の心は買えません。」


教室がドッと笑いに包まれた。

ブラック・ベイルも皆と同様、おもわず吹いてしまった。

即答であった。テンポの良さ。頭の回転力。本質的にはその通りだ。皆、気付いていても、分かっていても、口に出来ないような言葉だ。あるいは、お金によって自分の心を売ったことがある経験を、隠そうと笑ってごまかしたのかも知れない。

体の中から、疲労が‘ポーン’っと抜けていくのが分かった。

その次の瞬間ブラック・ベイルは、とても自分が恥ずかしくなった。小さな人間に見えた。武装している事実も含め、いたたまれなくなるかのような。・・・

違いを見せつけられた。

勉強の出来る出来ないの頭脳ではない。人間としての格の違い、だ。

魅せられた。とてもミラクルな授業となった。

それはそれは温かい雰囲気の授業となったのだ。・・・

むしろ、少々の恐怖すら覚えた。
仮に、このまま下校途中にもめ事となり大暴れをすれば、学校中全ての人間を敵にまわすことになるのではないかという、目には見えない巨大な敵を作ってしまうのではないかという、哀れな自分が余計に哀れになっていくかのような・・。


時間はやってきた。

一瞬、弱気になった自分に苛立ちを感じていた。

‘ガラガラガラ!’
B「スーゥーーーーーッ!」


HR(ホームルーム)が終わり、立ち上がったと同時に大きく息を吸い込んだ。

そして、男子便所へと向かい、下っ腹に力が入るように、あるいは、失禁しないように最後の一滴まで小水を振り絞った。

決して新しいとは言えない作りの階段を降りてゆく。

B「‘ゴッ、ゴッ、ゴッ、ゴッ、’」・・・

ブーツの重みが鈍く響く。

出来る事なら何もない方が良い。今回はただの怪我ではすまない。事によっては人生をも大きく狂わしかねない。

最後の階段に差し掛かり、前方約15m先の校門の映像には、誰もいない、何もない事を期待した。

期待は外れた。アナザー・TRをはじめ、長身のスパイラル・ロングとそのとりまき約6名。こちらに体を向け待ち構えている。

最後の最後の階段で、何も無いことを期待した自分への怒りが頂点に達した!

つま先は大きく外へ向けがに股に歩き、ブーツのペグをオーバーに地面に打ち付けて歩き、両手は軽く拳を握り内側に向け、アゴを上げ、首を少し右に傾け、眉間に軽くシワをよせ、視線をブラさないように頭は一定の位置にして大きく歩いた。

その距離はどんどんと縮まってゆく・・・。


B「‘コッ、ゴッ、コッ、コッ’!」

6名の集団のど真ん中を突き抜る勢いで突進した。肩で風を切って歩いているのは、正に、ブラック・ベイル本人であった。

距離にして2m位の位置になった位か、突然、アナザー・TRが“スッ!”と何かを出した!


B「“!!!”」


ア「よろしく!」


握手を求める右手であった。・・・
ブラック・ベイルは完敗であった。・・・
何もかも。・・・

強く手を握り、握手を交わした。
外の冷たい風が、拳の中に握りしめていた汗をヒンヤリと冷やした。・・・・・・

アナザー・TRは、たった一人でも戦おうとするスタイルを崩さなかったブラック・ベイルに魅せられたのかもしれない。・・・

ブラック・ベイルは、このアナザー・TRという男に魅せられた。
素晴らしい男と友人になれたことが誇りに思えた。
この学校に来て、本当に良かったと。・・・


‘土’という自然の物の上に、‘アスファルト’という人工的な物を敷き詰め、我々の都合に見合った世界を作り上げてゆく社会。

その‘アスファルト’をブチ破る生命力と自然の力。

どんな環境にも負けず自分らしさを貫き、ライフスタイルを構築しているモノは必ず輝いている。

そして、輝いているモノは、輝いているモノ同士、互いに惹かれあう。
それはいつの時代も、これからも、変わらないであろう。・・・
Posted at 2011/08/02 15:17:08 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年07月15日 イイね!

木曜の夜の抑揚(よくよう)と、欲望の月光浴。

木曜の夜の抑揚(よくよう)と、欲望の月光浴。木曜の夜の抑揚と、欲望の月光浴。

ハート・バーグラとのメールのキャッチボールが終わったのは、こちらから投げたメールが最後だった。

もう一通前に、こちらから終わらせようと送ったメールに、ハテナ付きの返信が来たのだ。

言葉を選んだ文章にもかかわらず、返信が無いのには、いささか不満すら感じていた。

「・・・エンジン、ガソリン、KUREの添加剤。・・・油面OK。・・ブツブツ・・。」

その若干の苛立ちを紛らわせようと、久々に‘深夜0:00のスロープ’へ現実逃避をキメようと決めた。

ブラック・ベイルはFXD1646Rのキーに手を伸ばし、イグニッションキーをON方向へ右へと回した。‘ピーッ、ピーッ、’と鳴く、セキュリティー、スパイボールを解除。

PINGELのガソリンコックをOFFからONへと捻(ひね)った。

ハート・バーグラと偶然に出逢えるのではないかというほのかな期待と、運転している間にメールが入っているのではないかという淡い目論見を胸に、汐留入口より首都高に滑り込んだ。

一つ目の汐留複合コーナーを過ぎると、1台のバイクを捕捉。後方から追尾の姿勢を取った。

「ブバァーーー!!ブーゥオッ!!」

カスタムカラーを施した、シンプソンのフルフェイスヘルメット。

{YAMAHA SRX600改 スーパートラップ左右2本出し}

相手にするには役不足だ。イマイチ、テンションがアガらない。

‘この手のバイクはしつこくこちらに付きまとうだろう’

もはや、対等に渡り合える‘交戦相手’ではないのにも関わらず、挑戦してこようとする好戦的なライダーのオーラを、ライドスタイル、フォルム、後ろ姿からヒシヒシと感じ取る。

お互いに、命がけで“走って”いる。その“感性”は、縫い針の如く“鋭い”。

‘早いところ、右からまくり(追い抜く)、前へ出て、辰巳第一P.Aを目指そう。’

そのSRX600改は、ブラック・ベイルとFXD1646Rの眼中には無かった。

“予想通り”そのSRX600改は後ろから猛烈な勢いで追いかけてきた。

浜崎橋からレインボーブリッジへの合流斜線、身を小さく屈み込み、風の壁から気流を一定にさせるようにビキニカウルへと潜り込む。

「バシューーーーウアァァァ!!!バアルルルルルルルルルルルルルルルルッッ!!!」

先ずはお手並み拝見。左コーナーから右コーナーへのコンビネーション。立ち上がりの登りストレート。

あえて走行車線をキープする。追い越しに余裕を持たせ、追い越せる技量があるのかを試す。

すると、

「プルスパァーアーーーーッッツ!!!ンンンンンバーーーーアアアアアア!!!」

そのSRX600改は、同じ走行車線でイン側から抜いて行こうとするではないか!

‘チッ!!アブねェ!!’

スロットルを戻す。

‘苛々、イライライラァッ!!!!!’

抜かせる余地を与えていたにも関わらず、ラフな追い抜きに、脳みそへの血液の循環は早さを増した。

「バウラパパパパパパパパパパパパパパアアアアアアアアアアアアァッツツツツ!!!」

‘もう、待たないぜ!’

レインボーブリッジの頂上へ向かう左コーナー。まるで、捕らえたネズミを小手先でもてあそぶ野良猫のように、ワザと、パワーバンドを外し余裕を見せつける。

「パルンバアルウウウウウウゥーーーーーーーン!バラバララララララアアァッ!!」

そこから一気に、“夢の楽園”ディズニーランド湾岸方面合流までスパルタンにスロットルを絞り込んだ。

SRX600改のヘッドライトは米粒のように小さくなった。そして、不思議な事に、爽快感とは余程無縁な、何とも言えない虚しい気持ちが全身を襲った。

‘・・・・・・・・・・・・!?’

辰巳第一P・Aには、白い‘隼(ハヤブサ)’と、トリコロールカラーの‘CBX1000RR’の2台の“ライスロケット”が止まっていた。

“マダマダ走り足らない”

4つ足の車の“ドッグファイター”達が、‘2輪の鉄馬’、ナイトナイト“(夜の騎士)”であるこちらに熱い視線を送る。気分は悪くはない。

まさに、‘獲物が発進しないかを狙い澄ますかのように’もう一週、ゆっく~りと10km/h未満の速度で、パーキング内を徘徊する。

「ズパパッ、ズパパッ、パルン!ズパパッ!」

もう一周辰巳第一パーキング内を徘徊すると、先程のSRX600改が滑り込み、バイクを止め、手馴れた手つきでヘルメットを脱ぎ、豊満な笑みを浮かべてアイドリングで徐行するこちらに近寄って来るではないか。・・

歳にして、39歳といったところか。少し白髪交じりの男性は、黒とグリーンのマルボロメンソールの箱を握り締め、まるで少年のような無邪気な笑顔でこちらを見ている。

その笑顔に、少し付き合う事にした。
‘拳を交えた男同士’は“目で会話が出来る”からだ。

S「いやぁ!楽しかった!久々に、アツくなった!楽しかった!」

ブラック・ベイルがメットを外す間もなく、そう、言い放った。

B「ありがとうございます。」

敬語で返答する。自分がもし話しかける方であれば、いくらバイク乗りとはいえ、いきなりタメ口をきくということは道義に反するからだ。

S「‘慣らし’で大黒に行ってて、外回り一周して、もう帰ろうかと思ってたんだけど、まったくモー!wあんな熱い走りされちゃさぁ!もう一周しちゃったじゃない!」

さりげなく“慣らし”だと言う事をアピールして、今のは“本気じゃなかった”と言うことを伝えたかったのか。ファーストインスピレーションは、一番最初のコーナーのように‘感じが悪い’印象だった。

S「うわー、こんなアグレッシブなハーレーを見たのは生まれて始めてだ!スゲーお金掛けてるね!500万、600万位掛かってるか!いや、800万は掛かってるね!!」

B「そんな掛かってないっスよ。」

最悪だ。心の底からそう感じた。いきなりお金の話をするとは。バイクに乗らない一般人ならまだしも、同じバイカーとしてのデリカシーの無さにここに停車したことを後悔した。

S「どこから来たの?俺は、八潮なんだけれどさ。」

都内であることを告げると、敬語とタメ語が混ざるようになった。

B「SRX600改、オレンジブルーバードのピストンで639ccってところですか?」

話をバイクに向け、これ以上、この人に幻滅しないように話題をすりかえた。

S「660ccなんだよね。バイク屋やっているんですよ。こういうのが好きでね。」

その一言で全てに納得することが出来、うなずけた。

S「嫁さんと子供が寝付いたから、こっそり走りに行くなら今だなっと思って(笑)。金曜日は取締りが厳しいですから、木曜の夜だなと思いましてね。」

・・・・この一言に、なんとも言えない虚しさを感じた。到底、理屈に成りえない虚しさ。調度、先程米粒位になるまで彼をブッチギった時と同じような感覚、似たような・・・・・。

‘俺は今日、・・死ぬのかも知れない。・・’

ゾクゾクと恐怖感が全身を突き上げて来る。その恐怖感を打ち砕こうとするかのように、

B「まだ走り足りないんですよ。さっき、汐留から乗って、直ぐに合流しちゃいましたからね。」

そそくさとカーボンヘルメットを被り、両手にトロイ・リー・デザインのカーボンナックルガードの付いたグローブをはめ、クランキングスタートボタンをプッシュした。

「キュイキュイバロロンバロロンバロロン・・・・」

S「(笑)そうすか!気を付けて下さいよ!それにしても、カッコイイなぁー!このフロントフォークどこの?」

B「セリアーニです。」

S「あぁ、そうですか!42か43パイ位ありそうだものなぁ!」

その会話のほとんどが、耳に届いてはいなかった。

グローブの中で指のササクレが引っ掛かり、チクチクと痛んだ。・・
その痛みが、まだ‘生きている’という“証”であると訴えかけた。

もう、ここに居ても何も生まれない。
立ち止まっていてはいけない。
走り続けるしかないんだ。それしかないんだ。
恐怖に打ち勝つ為には、
・・走り続ける他に、何も無いんだ、と、・・・
改めて悟った瞬間だった。・・・   

※このお話はフィクションです。登場する人物は架空のものです。セーフティーライドを心掛けましょう。
Posted at 2011/07/15 18:45:35 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年07月13日 イイね!

♪チッチャーイけ~ど、

♪チッチャーイけ~ど、パワフル!!♪チッチャーイけ~ど、パワフル!!♪

♪ダッジバイパー 現行の毒ヘビ 8400cc 唸る 608馬力の馬鹿力

馬鹿は馬鹿なりにシフトアップ 力む右足 滑る 後ろ足 トラクション 逃げる テール スライド 後輪 スリップ 色気あるリップスポイラー アメリカが産んだエロテックバディー♪

♪対する 日本男児 2000ccターボの4WD ひっくり返す 毒舌 立川談志 ダンスウィズミィー 鼓動に訴えかけるパルス 愛がある 日産パルサーGTIR カモル 毒蛇 まさに日本の産んだマングース 人も車も見かけじゃないYo♪

♪チッチャイけ~ど、パワフル!!♪チッチャーイけ~ど、パワフル!!♪見かけじゃないんだ!!♪みつをぉ☆せんだ!ナハナハ!!♪
Posted at 2011/07/13 00:03:16 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2011年06月09日 イイね!

ジョージの情事

ジョージの情事昨日。とあるバス通りのコンビニ前。午後11時半過ぎ。

白いカスタムバイクに跨った青年が、ハニカミながらも横に立つ女性の手をふりほどいていた。

何となく聞こえた言葉は、

「俺はそういうの嫌いだから・・・。」

女性は、今にも泣き出しそうな顔で、

「え?ちょっと、なんで?別れるの?」

距離にして2mのところから聞こえた会話だったが、この6月の夜のひんやりとした季節の香りと相まって、どこか、心の引き出しをまさぐるもう一人の自分がいた。

改造が施されたGSという白馬のバイクに跨った青年は、そんな自分に少し酔っているかのように見えた。

その反面、女性は真剣な表情をしていた。

二人に何があったのかは分からないし、時間にして数秒の映像と会話の出来事であるにもかかわらず、そこには確かにドラマがあった。・・・

タンデム(2人乗り)で出掛けた町並み。そこから目に映る映像。飲料水のCMの看板。真夜中の東京湾に映るレインボーブリッジ。缶コーヒーのジョージ○を傾けた、夜の情事。そして、お互いの体温。

一生懸命仕上げた特別なバイクには、特別な女性だからこそ乗せる。そう、思っていた。

走る度に思い出す。終わったはずなのに。忘れたくても、思い出す。終わらせたはずなのに。・・何故だ?

街のネオンと景色、その季節独特の匂い、東京湾の潮の香り、バイクが奏でるサウンド・・。

バイクにはまったく罪はないのに、その思い出が染み込んでしまった愛馬をお払い箱に葬り、その呪縛から逃れようとする。

‘青春’は、人を深く傷つけ、強く育てる。

「全力全霊を込めて仕上げた侍のバイク、魂の鉄馬には、もう二度と女性は乗せない。」
そう、心に決めて、タンデム(2人乗り)が出来ない後ろのシートの無いバイクに乗り続ける人間は、それこそ、世の中に1人で十分だ。

いつの時代も男と女は永遠のテーマである。

‘お互いがお互いにお互いを大切にして、しっかりと向き合い、良い関係を永遠に続けていって欲しい’

そうすることによって、また、違ったものの見方が見えてくるに違いない。
Posted at 2011/06/09 14:44:09 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記

プロフィール

「4つ打ちは初リリースなのですが・・・ http://cvw.jp/b/958994/48589757/
何シテル?   08/09 17:08
はじめまして。 SSガレージのセバスチャン・ヨッティーと申します。 みんカラは長年ログインもせずにサボっておりましたが、ネット上からは皆様のインプレ...
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