2019年12月19日
実はMIRAIが9月に納車になってから既に3か月が経過していますが、ここのところクルマ好きに話すと、相当食い付かれるので、此処らで一度、一通りの出来事などを書いておこうかと思います。
もしかしたらこれから買おうと思う方にいくらか参考になるかもしれません。
【納車まで】
家の近くにイワタニの水素ステーションが出来たのが2年程前。その距離が2キロ位。仕事場の川崎区を含めると同時期に相次いで半径5km以内に4箇所もオープンして、自分の為のインフラは完璧。
一方その頃のMIRAIは、やたら高くてやたら少ない、官公庁がエコポーズをする為だけに買われている車というイメージ。実際いまだにそうですが。
しかしながら、BMWを通じて知り合った友達から、補助金でタダで買えるみたいよん、との面白情報を聞きつけ、ホンマかいなと疑いつつ、冷やかしを兼ねて近所のトヨタ店で見積もりをしてもらうなど、接触を進めたのが2月末。購入動機になった補助金税制が4月以降も支給決定したので、3月末に発注。都から101万円、国庫から202万円。総額303万円もの補助金。物作り補助金並の多さ。
但し、まず頭金として100万円をキャッシュで入れる事が求められました。残金は納車時に203万円。しかも、頭金支払いは発注時であって、納車は9月15日だから補助金は私の場合11月末ごろ入るまで延々8ヶ月以上の間待たされる事になりました。
口座に入ってきた時はもう忘れてました(笑)
【都市伝説】
MIRAIについて、まま語られるのが、都市伝説として知る人ぞ知る話なのですが、「MIRAIと言うクルマが有って、元々民間の需要は殆ど無いけれど、実は上手くやればタダ同然で乗り続けることができる」と言う話なのです。周りにこの車を買う人があまりにも居ないので、誰一人として証明しているところに居合わせておらず、結果、都市伝説化しているのです。
では私の場合、どうだったかというと、4年間の間、毎月17,000円を支払って乗っています。
自動車税も自動車取得税も重量税もゼロですし、トヨタのTコネクトが3年間無料。車検迄のメンテもフリーです。
車両本体価格の1/2が4年間使用後の買取残価と言う破格の高価買取が保証されているので実現します。720万円のうち1/2の360万円を4年間で払うところに、補助金が303万円入ったので、実質57万円ですが、4年間の割賦利息は720万に対してかかるのと、ナビを付けたので4年で80万円の支払いです。
さらに港区在住か仕事場が有れば別途補助金が50万出ます。こうなると、もうなんと言うか儲かってしまいます。
80万円では今どきカローラはおろか軽自動車だって買えません。
【納車時】
8月の初めにディーラーから連絡が有り、工場で完成したとの事。MIRAIはラインに載らず手作りらしいので、自分のが完成した時がわかるようです。月間登録台数が65台とかですからね〜。
それから約1ヶ月で東京まで陸送されチェック後納車となりました。
納車時は水素が約半分程入っています。
翌日早速水素ステーションに出掛け、クルマを給水素機の前に停めるや否や、物凄い勢いでスタンドマンと女史の2名が駆け付けます。何処で見ていたのだろう?と思う程人影が見えないので結構驚きます。
操作は完全にお任せ、一切触れません。どうですか?とかご近所ですか?などの質問を受けたり、1日何台くらい来ますか?とこちらから聞いたり。
約3分程で完了、クレジットカードのみの精算で1kg当たり1100円+消費税。満タン5kg以内で約500km走行出来ています。
ハイオク換算すると13km/l程度は走っている計算です。2人がお辞儀をするのを背に受けながら、出庫します。大袈裟ですね。
【納車後、面白いところ】
構造は電気自動車です。モーターを電気で動かして走るのでリーフやテスラと同じと言えます。
ただ、車内に水素と酸素を上手いこと化合させる発電機が載っていると聞きました。
ノーマルモードでも、クルマの流れを完全にリードします。無音ではないですが、ヒューンというプリウス最初の数メートルで聴ける音がしばらく鳴ります。ひょっとして無音だと歩行者が気付かない為の人工的な音かも知れません。コンスタントスロットルにすると、ほぼ無音になって、エンジン振動が存在しないので、早く動く動く歩道に乗っている様にも思えます。抜群に滑らかです。
スポーツモードにするとモーターのトルクが上がるので、少し暴力的な加速になります。
口が半開きにして笑いながらバカみたいな顔付きになりますし、これをやりすぎると中毒になります。
暖房すると構造上燃費は目に見えて悪化します。冷房時はそれ程ではありません。
満タンで500kmは走ると思いますが、ステーションが気になって、400kmくらい走ったところで給水素します。他の地域ではやはり普及が難しいと思います。止まったらどうしよう?と納車時に言ったら、TコネクトでJAFを呼んでくださいとレクチャーされました。こりゃ大変だなぁ。
アプリをダウンロードすると近くの水素ステーションまでナビしてくれます。iPhoneにもポケットMIRAIと言うアプリを入れています。何処にいても自分のMIRAIの位置、給水素無しで移動できる半径、水素メーターの残量、全国地図上にステーションが表示されたりします。
単純に面白いなぁと感じられる装備と言えるでしょう。
本当に乗っていて静かなので、スロットルを踏むまで動くのかな、と思う時もあります。
音楽もボリュームは小さくしないと煩く感じます。自分の独り言もやけ大きくに聞こえるので、ちょっとアホみたいです。
静かさが大きな特徴である事は、疑いの無いところですが、対極にあるクルマに乗っている事で、どちらに乗り換えても毎回必ずギャップの凄さに笑ってしまいます。
無音と快音の選択は今のところ、面白くて堪りません。
Posted at 2019/12/19 17:41:13 | |
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