タイトル写真に写っています軽二輪のCD250U君、233ccの排気量しかないのに青森へと無謀なソロツーリングを始めて2日目。
2009.10.10(土)の朝、雨の降っているせいで支度に手間取り、富山県氷見市を9:00頃出発。
富山県道路公社が管理している能越道(のうえつどう)に氷見ICから上がって、北陸道へ小矢部砺波(おやべとなみ)ジャンクションで北陸道へ流入。
今日はすでに土曜日なので、もう朝から北陸道を新潟に向かって走っていきます。
上のタイトル写真に写っているCD250U君、そして真下の写真の撮影場所は、別の日の2010.5.5に行ったJR西日本の北陸本線にある無人の市振(いちぶり)駅前ですが、この市振の東側には、かの有名な親不知(おやしらず)、子不知(こしらず)の難所があるところです。
現在は、鉄道のJR北陸本線も高速道路の北陸自動車道も、長大トンネルと橋でこの難所をいとも簡単に抜けていて往時の苦労はありませんが、下の看板写真のように断崖絶壁が日本海にまで張り出している地形上、昔は街道が海のそばを通っており波が高ければ旅人がさらわれた、という親しらずな難所だったようです。
(2010.5.5 北陸・上信越ツーリングの際に撮影 市振駅にて)
(親不知の天険断崖 : 2005.11.12撮影 ウィキペディアより)
でも近代の高速道路の北陸道でも新潟方面行きの下り線は、高速道路としては建設が古いため決してこの区間は走りやすいとは言えず、80キロ制限の狭い断面のトンネルが富山県内の朝日ICから新潟県の上越ICまで、73.7kmの区間に渡って大小合わせて26本ものトンネルがあります。
しかもトンネル内の排水の関係から、進行方向だけではなく左右方向にも微妙に傾きがつけられているせいで、二輪のバイクはまっすぐに走るのにとても気を使う区間で、特に建設の古い下り線側はコンクリート舗装と見えにくいナトリウム灯のオレンジ色の光と相まって、未だに難所であることには違いありませんね。
平成になるころから建設されたこの区間の4車線化のため建設された上り線側は、トンネル内もアスファルト舗装区間が多く、しかも照明も白色蛍光灯区間が多くてまだ走りやすいですよ。
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早朝に富山県氷見市を出発したバイク旅行も、新潟市内にある磐越自動車道の分岐点まで約300kmを走るのに、時速80キロで連続走行すれば4時間ぐらいですが、実際は下道走行では割合快適なU君も、ギヤー比が大きいせいもあり高速道路を走行するのには力不足な250ccのバイクのため、1日中バイクに乗り続けると思うようには前には進まないですね。
CD250Uで高速道路を走行すると、エンジン許容回転数のかなり上の部分を使うせいもあるのか、あるいはホンダ純正のG1オイルでは性能不足なのか、振動も多く発生するので1時間ごとに休憩しないと振動で疲れるためもあり、新潟付近には夕方4時近くにやっと到達しました。
しかもこの日は、新潟の手前にあたる上越新幹線と並行して走るあたりの三条燕IC手前、新幹線の駅名では燕三条駅手前付近を走行中に強烈な雨に会い、ワイパーのある車と違い二輪はヘルメットなので前が見えにくく危険でもあるので、栄PA?だったかで雨が小降りになるまで長時間待機し、当初の旅行計画より大幅に遅れをとることになりました。
また上のCD250Uのバイク写真には、両手をかけるところのハンドルグリップ付近には、象の耳のような大きなグレー色のプラカバー(ナックルガード)をしていますが、この青森ツーリング時にはまだ取り付けておらず
(2010.5.5 北陸・上信越ツーリングの際に撮影 市振駅にて)
(カブ110cc用のナックルガードを取り付けたCD250U : 2012.6.1鳥取の白兎海岸にて撮影)
行きも帰りもこの新潟付近で強烈な大雨に会い、ゴアテッスク仕様の完全ともいえる上下ウエアーとロングブーツは中は全く濡れず大丈夫だったものの、手袋は防水でもない全く普通のシンサレートの防寒皮手袋だったので、豪雨でびちょびちょに濡れてしまいました。
しかも高速道路走行中に、さらに見通しの悪い豪雨状態では、PAかSAまで走りきらないと追突の危険もあるので、いくらバイクとはいえ路肩には停車することもできなかったため、ゴム製の防水手袋に交換出来ずにずぶ濡れに。
これに懲りて新聞配達員のカブに付けているような、大きなカブ110cc用のナックルガードをU君にも後日装着して(上2枚の写真)、冬場の寒風対策+雨濡れ対策+夏の日焼け対策、としました。
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そうしてようやく北陸道の終点たる新潟市内に入るとほぼ雨もやみ、もちろんずぶ濡れの手袋も交換して、気を取り直しここから新潟中央ジャンクションから磐越道に入ります。
(新潟中央ジャンクション : 筆者撮影)
こうして上越・中越を過ぎ、いよいよ東北の地へと向かっていくのですが、この磐越道を走行中に日没となり、とりあえず磐梯山SAでしばし休息しました。
バイクの振動による疲労と豪雨のため予定よりだいぶん遅れてしまったせいで、磐梯山SA到着時には空はすでに真っ黒となっていまして、当然会津磐梯山を拝むこともかなわず、ここのパーキングエリアの写真と磐梯山の写真は借用しました。
後日2011年にムーヴコンテで行った東北旅行時に、自分の携帯で撮影した表磐梯の写真を当時のブログ内に掲載していますが、その時はあいにく曇り空だったのと携帯カメラの撮影だったため、あまりいい写真とはいえなくて、ここではあえて違う写真を載せることにしました。
(磐越道 磐梯山SA : ウィキペディアより)
(表磐梯山 : ウィキペディアより)
本当は、磐越道のいわき方面行きの上り線から見える、あの角ばった独特な磐梯山=裏磐梯を写真に収めたかったのですが、時間の都合で今回は立ち寄ることもできず、次回訪問時にはシグマのDP1xかその後継機種で磐梯山の写真をぜひ撮りたいと思います。
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結局、磐越道を新潟中央ジャンクションから140.5km走って、東北道との交流地点である郡山ジャンクションに無事到達、東北自動車道に流入してからすぐの安達太良(あだたら)SAにて給油と休息をしました。しかもここへの到着はもう午後10時近かったと思います。
(東北道下り線 安達太良SA : 2016.6.9 筆者撮影)
ちょうどその時、停めていたバイク専用の駐車場に、PGM-FIが搭載され発売されたばかりのホンダの新型250cc2気筒バイクのVTR250がやって来て、少しばかり新型バイクを拝見させていただきました。
(ホンダ軽二輪のVTR250 JBK-MC33 : ウィキペディアより)
それからしばらく安達太良SAで休んでから、東北道を深夜近くにもかかわらず休憩をとりながらさらに北へ北へと駆け上がっていき、東北道内を210kmほど走って有名な平泉中尊寺の少し北にあたる、東北自動車道起点より437.5km地点に位置する、前沢サービスエリアで夜明けまで休息することにしました。
(2024.2.6の夜半、東北道下り線の前沢SAに訪れた際に撮影)
(東北道 下り前沢サービスエリア・HONDA Dog様より拝借)
ここに到着した時刻は完全に忘れてしまいましたが(夜中2:00ごろか?)、ここまで来るととにかく夜空がきれいな晴天となっていまして、しかも屋外でもまだ寒くなかったので夜明けまでここで仮眠しました。青森中央インターまで残り246km地点でした。
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ここで二日日のツーリングは終了です。翌日はいよいよ東北の地へ、その③へと続きます。