2014年06月10日
世にも贅沢な比較【Otus1.4/55mm vs Sigma50mmF1.4 vs Nikon58mmF1.4】
ちょっと写真好きが高じて、
カメラやレンズに多大なるお布施をされている方なら
このメーカーの名前はご案内かと思います。
Carl Zeiss(カールツァイス)
あっ、それ私のソニーのコンデジに書いてある~~って方。
それも正解です^^;
全くわからん、と言う方はここから先を読んでもおもしろくないかもしれませんが、
一応読んでやるか、という方はよろしければwikiにてお勉強いただくと
よりリアル感がますかもしれません。
あまりツァイスのことで引っ張ると長くなるので
単にドイツの素晴らしき伝統ある高級レンズメーカーと言っておきます。
そのツァイスの総力を結集(したかどうかは知りませんが)したのではないかと思われる、
超弩級レンズが最近発売されておりまして、それがこれ。
見た目じゃわからないかもしれませんので
超弩級度を簡単にあげてみます。
・参考価格 45万円(55mm単焦点)
・重さ 970g(ニコンマウント)
・フィルター径 77mm
・レンズ構成 10群12枚
下2つはわかりにくでしょうが、
55mmの単焦点レンズではありますが
価格が45万円、
重さがD800や5D3以上の970gとくれば
その超弩級度合いはわかりいただけると思います。
こんな超弩級レンズと
昨今、世界中のカメラに関するサイトで
比較されているのがわが日本のサードパーティレンズメーカー
シグマが発売した50mmF1.4。
これもサードパーティの単焦点レンズとしては
結構、弩級ものでして
・価格(メーカー希望小売) 約13万7千円
・重さ 815g
・フィルター径 77mm
・レンズ構成 8群13枚
そんな両者の比較の結論としては
「中央の解像力はほぼ互角。
周辺は若干Zeissが上。
でも、売り出し価格は4分の1以下でシグマのCPは極めて高い。」
こんな感じが多いようです。
でもですね。
これらの比較サイトが行っているテスターで図ったようなテストデータは
あくまでも数字であって、やはり写真で見ないとわからないところは多々あります。
だって、みなさんは写真を撮るためにレンズを使用するのであって、
数字を図るわけじゃないです。
テストデータは、参考、目安にはなりますが、
やはり使ってみないと。
と、簡単に書きましたが
シグマは別にして、
45万円のツァイスを簡単に買えちゃう方はそうはいません。
だって、シグマがこんなお安く買えるならこれでいいし
よほど熱狂的Zeissファンか、
ちょっと頭のねじがはずれたくらいの感覚じゃないとね^^;
さて、ここから本題。
持つべきは友と言いますか、
こんな超弩級レンズを何気なく持っている方が私のお友達におります。
有り難いことに、シグマまで持っております^^;
私のブログに度々、犬と一緒に出てくるあの彼です^^;
ご購入されていることは彼のサイトで知っておりましたので、
ちょっと寄らせていただいたついでに、そんな2本を味わってまいりました。
「せっかくですのでファイルお持ち帰りする?」
と暖かいお言葉をいただきましたので
世にも贅沢な3枚をここに貼っておきます。
これら弩級レンズにもう一本加えました。、
昨年のレンズ賞を受賞したニコン58mm。
ノクトの再来と呼ばれたレンズです。
こちらも単焦点としては弩級なレンズですが
弩級度合いは、価格のみで、実に軽量。
使い勝手はとてもいいと思います。
・価格 約20万5千円(メーカー希望小売価格)
・重量 385g
・フィルター径 72mm
・レンズ構成 6群9枚
作例は、いせまさ氏の愛犬、コロです(笑)
たけぇ~レンズのサンプルがこれか?と言わぬようお願いします(笑)
クリックで拡大します
Nikon D4S + Carl Zeiss Otus 1.4/55
クリックで拡大します
Nikon D4S + SIGMA 50mm F1.4 DG HSM
クリックで拡大します
Nikon D4S + AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
いかがでしょう?
いずれも開放1.4 、フォーカスはマニュアルで撮っています。
現像の際、多少、露出とWBをいじってますが
あとは撮って出し。
私の印象ではどれも素晴らしい!
テストデータでは少し劣って言われる
ニコンの開放描写ですが、
十分解像していますね。
ボケの違いは背景がそれぞれ違いますし、
この3枚からではわかりにくですが、
いずれも蕩けるようにボケていきます。
こう見ますと、サードパーティのシグマは
買値で10万円を切りますので
コストパフォーマンスは素晴らしいものがあります。
以上、贅沢な3本比較終了です<(_ _)>
さて、これでは終わりません(笑)
こんな遊びをしていたら
いせまさ氏が横から一本のレンズを持ってきまして
「TOMOさんにはこれがおすすめなんですよ~」と。
それはこれでした。
Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm
出てくる、出てくる
弩級レンズ(笑)
マイクロフォーサーズマウントですが
価格は負けていない21万円6千円なり。
せっかくですので
この試写も。
モデルはまたもコロです(笑)
クリックで拡大します
Olympus E-M1 + Panasonic LEICA DG NOCTICRON 42.5mm F1.2
素晴らしい!!!
画角は換算85mmになりますので、これまでの3本よりも望遠気味ですが
フルサイズに負けないボケを演出しておりますし、
開放描写もシャープです。
何より素晴らしいのが周辺考量落ちの少なさ。
RAW撮って出しですが、ないに等しいと思います。
上3枚より四隅が明るいのがわかるでしょうか?
マイクロフォーサーズマウントとしては珠玉のレンズですが
かんたんに買える金額じゃないですね^^;
と、まぁ、とても楽しい時間を過ごさせていただきました。
いせまさん、またよろしくお願いします<(_ _)>
最後にへんな一枚
Nikon D4S + Lomography x Zenit New Petzval Art Lens
端に行きますと収差だらけのレンズですが
真鍮で作られたレンズはまさにアートで
撮るというより、飾るという面では工芸品かと思います。
詳細はこちら。
最後までご覧いただきありがとうございました<(_ _)>
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Nikon D800 | 日記
Posted at
2014/06/10 22:31:35
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