
観光庁による2016年4-6月期の「訪日外国人消費動向調査」によれば、調査対象となった中国人旅行客のうち日本を初めて訪れたのは全体の67.7%であり、その他はすべてリピーターという結果だった。しかも10回目以上という中国人旅行客の割合は3.4%と、決して低くない数値が示されている。
日本旅行を楽しむ中国人旅行客のなかには、すでにリピーターが生まれていることが調査からよく分かるが、中国メディアの高鉄網はこのほど、九州の鉄道旅行を体験しないうちは本当の意味で日本旅行の楽しさを知っているとは言えないと説明。九州を鉄道で旅行することで、「さらに完璧な日本」が体験できると伝えている。
記事がまず紹介したのは、博多と別府を結ぶ「特急ゆふいんの森」の旅だ。多くの乗客は乗車前に記念撮影するが、乗務員が乗車をせかすことはなく、むしろ撮影の手伝いをしてくれると紹介。やたらと乗車をせかす中国との違いを強調した。車窓からの景色は「まるでスイスかドイツで見られる深い森のよう」だと形容している。
また、熊本駅から宮地駅を結ぶ「特急あそぼーい!」では、かわいい犬の駅長「くろちゃん」に癒され、子供が退屈しないように工夫を凝らした「日本人の細やかさ」がいたるところで感じられると絶賛。熊本から乗車する「A列車で行こう」号は、大人の一人旅に向いており、バーでジャズを聴きながら 地元のデコポンをアレンジしたハイボールを味わい、シークルーズも楽しめると紹介した。
南九州では、「いさぶろう・しんぺい」、「特急はやとの風」、「特急指塾(いぶすき)のたまて箱」を紹介。それぞれ、日本3大車窓の1つである霧島連山が見られること、ロイヤルブラック一色に塗装された蒸気機関車を思わせる車両、浦島太郎の物語にかけた演出が観光客を楽しませてくれると紹介した。
記事はこれらの鉄道車両のデザインが非常に個性的であることが魅力の1つであり、同時に九州の豊かで美しい自然風景を十分に堪能できる大きな窓が設置されていること、そして各列車が提供する美味しい駅弁やデザートも魅力だ伝えている。
中国では高速鉄道が普及し、確かに移動は楽になった。そのぶん、細部までこだわった日本の鉄道で美しい景色を眺めながらゆったりとした時間を過ごすのは新鮮なはずで、中国人にとっては何よりも贅沢な旅行となるに違いない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Phurinee Chinakathum/123RF.COM) サーチナ 2016-09-13 07:43
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2017/10/12 07:23:33