カービューより
米ゼネラルモーターズは4月29日、釜山国際モーターショーの開幕に合わせて開かれた記者発表会の場で、2011年に韓国市場に『シボレー』ブランドを投入すると発表した。
シボレーは、キャデラックなどと並んでGMを支える4つのコアブランドのひとつだ。創業は1911年と古く、その名称は著名なレーシングドライバー、ルイ・シボレーにちなんで与えられた。今日ではGMを支える最量販ディビジョンとなっており、昨年の世界販売はGM全体の44%を占める。
また、近年はグローバルコンパクトセダン『シボレー・クルーズ』の新型モデルや、次世代ミニカー『シボレー・スパーク』といった商品の成功により、順調な成長を記録。昨年度も売上を21%伸ばすなど、好調を続けている。
今回の導入発表について、GM大宇自動車技術のCEOであるMike Arcamone氏は、「シボレーの導入によって、我々は韓国の消費者にこれまで以上の選択肢を提供できるようになるだろう。市場調査によると、全韓国人の半数がシボレーブランドに馴染みがあり、80%超がシボレーのロゴを認識していることがわかった。このことは、既に韓国の消費者たちの間に、シボレーに対するポジティブなブランドイメージが存在することを暗示している。」と述べた。
また、GMインターナショナルオペレーションズのTim Lee社長は、「GMは韓国市場における存在感を強化すべく、韓国にシボレーブランドを上陸させる。シボレーは北米やヨーロッパの成熟市場、またアジア太平洋およびラテンアメリカの新興市場においても成功を収めており、昨年は330万台を世界130市場で販売し、世界第4位の乗用車ブランドとなった。韓国においてもシボレーは我々を新時代へと導いてくれると確信している」と語っている。
・・・早い話がトヨタがシェアを誇る日本において「今まで海外専門だったレクサスを日本にも導入するよ」ってのと同じ状況になろうとしているわけですが、何故今頃になって?という気もします。
GM大宇ブランドは基本的に韓国オンリーで、国外ではGMブランド(ビュイック、シボレー、ホールデンと一部オペル)に供給されているというのが事実。
たとえば・・・
ラセッティプレミア→クルーズ
トスカ→エピカ
マティスクリエイティブ→スパークorビート
ウィンストーム→キャプティバ(以上、シボレー)
ウィンストームMAXX→オペル・アンタラ などです。
だとすれば、韓国にシボレーブランドを投入することは、すなわち将来的にはGM大宇ブランド消滅の可能性を示唆しているともとれなくはないのです。
ましてや本家シボレーのカマロやコルベット、タホなどといったGM大宇にはないジャンルが導入→注目され、ますますシボレーブランドの認知度が上がればわざわざGM大宇というブランドを残しておく必要も無いし、ラセッティプレミアやマティスとして売るよりもボウタイエンブレムにしたほうが「クールだ」と捉えられて売上がプラスに転じる可能性も秘めているわけですから・・・
実際、ソウルで見かけるGM大宇車の何割かはシボレー仕様になってましたし、確かにイチョウの葉のようなGM大宇マークよりは引き締まった印象を受けるのは確か。
でも、シボレーブランドを投入するからといって大枚はたいて即座にGM大宇ブランドを引き下げ、全面的にシボレーにするというわけにもいかないでしょうし・・・
はたして、どうなるんでしょうか??
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Posted at
2010/05/07 22:29:03