電子メールが発達したこの世の中で、じぶんは依然として郵便を送ったりするのが好きな方で、自然と郵便局に通うだけでなく、以前お仕事で飛んでた時、郵政省の受託運送で結構郵便配達便の乗務をしていました。
今週、郵便局で気がついたのが、郵便の投函箱。
外観はいつもと変わらぬ、あのお馴染みの形状なんですが、通常入れ口にある横長の取っ手の付いた扉がありません。
その代わり、何かシュレッダーみたいなギザギザの付いた歯が並んでいて、ちょっとしたコツが必要でしたが、何とか投函できました。
調べてみると、これはここ数年、投函箱からの郵便盗難を防ぐ新しい奴で、ギザギザの歯はラチェット形式になっていて、一度入れると引っ張って出せない様に出来ているそうです。
我が国の郵政省は万年赤字で、税金がかなり使われているので、新しい施設や、郵便料金値上げの際、必ずと言って皆から、何とかならんかのう、と文句が出ます。税金で補助されている鉄道のアムトラックもそうですね。
されど米国郵政省、United States Postal Service、略してUSPSと申します。結構時代の最先端を進んでいるのです。
一番一般的なのは、優先郵便、プライオリティメールと言うサーヴィスで、備えられた封筒・箱に入るのなら重量関係なく、国内どこでも一定金額で送れると言うサーヴィス。これらの封筒や箱は郵便局で無料で貰えます。
この優先郵便のサーヴィスを使えば、自宅のインターネットで宛名、宛先、郵送料も全て払えて、バーコードの付いたレイベルをプリンタで印刷し、箱に貼ってしまえば準備完了。それから街中の郵便配達のにーにーに渡すか、郵便局内にあるカゴに落とせば全て終了。頗る便利です。
その郵便局には大抵、セルフサーヴィスのキオスク機械が置いてあり、様々種類の切手を買えるだけでなく、優先郵便の支払い・宛先ラベルの印刷も全てできます。
刻々と値上げされる郵便料金に備えて、”永遠切手”、Forever Stamp と言うのもあり、それには切手の値段が印刷されてないのですが、多少高い値段なのですが、一旦買えば後日、郵便料金が値上げされてもその切手を使えると言う代物。現在大抵の人はこの永遠切手を買っているみたいです。切手は郵便局では勿論、超級市場やらでも買えますし、インターネットで注文すれば、望みの切手を郵送で送ってくれます。
これは数年前に発売開始になった、有名な、第二次世界大戦の陸軍第442歩兵隊を記念した切手。442歩兵隊は主に日系人で構成されていて、当時の日系人は敵人と見なされていたのを覆そうと、合衆国にただならぬ忠誠心を持って戦い、成果を上げた部隊として活躍、主に欧州と北アフリカですね。その部隊の功績を讃えた記念切手です。Go For Broke とは、まあ、一か八か!と言う意味合いですね。もう失うものは無い、突撃だ!と。
切手は貼るだけ以外にもあり、優先郵便は自宅で宛名レイベルと一緒に印刷できますし、USPS以外の会社から自宅で切手を直接封筒に印刷するサーヴィスもあり、中々便利です。
郵便配達となると、当然、歩道にある郵便箱に手が届く右側にステアリングのあるRHD車が便利で、少量ながら昔から、RHDの車両、特に郵政用ジープ、DJ3(DJはデリヴァリー・ジープの事)を作っていたアメリカン・モータースなんかが得意でした。
スチュードベーカーも。
配達も郵便本局の配達係だけでなく、僻地になると地元に受託配達が委ねられ、その為にLHDをRHDに変換するキットなんかもあるのですが、近年では、米製スバル・レガシーやら、サターンのステーションワゴンもRHD版を販売していたし、ジープもまだ新車のRHD版が買えます。以前日本の自動車雑誌の記者が、美国では右ハンドルは禁止されているから、なんて書いてありましたが、そんな事はありません。
LHDをRHDにする郵便屋さん用のキット。そういえば昔、英国に輸出されていたAMCのペーサーも、計器盤の裏側で、チェインとスプロケットでRHDにしてましたっけ
元祖、郵便配達のジープDJ。
RHD仕様を実際に日本向けやらに生産していたので、サターンのRHDも容易かったのか。。。
スバル・レガシーRHDは全てインデイアナ州・ラフィエット工場製。
USPSはAmazonの配達と協力していて、本来なら配達のない日曜日に郵政省配達車を最近は見かける様になりました。因みにぼくの経験からするとUSPSで配達が著しく遅延したり紛失するケースは余りないのですが、これがお隣り、キャナダになるとどうも質が落ちるようで、ヴァンクーヴァの実家から灣を越えてヴィクトリアに郵便を出すと10日もかかったり、勿論土曜日の配達もあちらじゃ無いしと。
キャナダ郵政省の電動配達車。これはナヴィスター製(NAVISTAR、昔のインターナショナル・ハーヴェスタ社)この画像、撮ったのが2012年の秋、ヴァンクーヴァでしたから、連中かなり前から電動化目指していたんですね。。。。
因みに北米のかなりのテレヴィ番組やドラマはキャナダで撮影されているんです。あっちの方が経費が安いんですかね。その際、街頭の風景なんかが出てくると、想定がUSAだと、殆どがキャナダで撮影した事はバレないんですが、たまに郵便箱でバレる事があります。キャナダ郵政省の郵便箱は赤いので。。。(USAは青)
Posted at 2024/06/01 05:05:33 | |
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