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2018年12月30日 イイね!

家に転がっているもの 3

家に転がっているもの 3これはボーイング747型機、搭載消火器のスクイブと呼ばれる部品です。

空を飛んでいて一番怖いのが火災で、その為に各エンジンやら床下貨物室など飛行中手が届かない、重要な要所に火災探知機と火災消火器が装備されています。通常高圧のフレオンが容器に入っており、ボタンを押すとこのスクイブの先端に小さな火薬発火装置が付いていて、それがフレオンを密封している容器の出口にある塞き止め板を破壊し、消火剤のフレオンが一気に噴出される仕組み。

なんでそれを持っているかと言うと、それに使い済みのスクイブを。。。ぼくは20数年空で働いて、ヒコーキに火が付いた事件が3回くらいありまして(誤警告二回、実際の火災一回)その時に噴射したフレオン容器に付いていた使い済みスクイブを記念に整備の人からもらったものです。この個体はロスアンジェリース空港出発後、後部床下貨物室の火災警報装置が鳴りまして、非常事態を宣言し戻ってきた時のもので、幸いにも誤警報でした。

普通の日本の会社に勤めると飛行中火災はおろか、飛行中エンジン停止も一生の内あるかないかと聞きましたが、ぼくらは頻繁ではないでしたが、たまーにそう言う事が起こりまして、鍛えられたと言いましょうか、多少の事が起こってもも肝がすわって驚かなくなるもんです。幸いに747はエンジン1発停止させても非常事態ではなく、非正常運行で、大抵は目的地に難なく到着できますし、万が一2発停止させられざる得ない状態に陥っても最大重量でなければ慌てず騒がずどっかに降りましょう、と言う具合ですから。ただ何処にでも降りられると言う訳ではなく、性能的に一定の長さの滑走路は要りますし、イスラエルの貨物積んでアラブの国には降りられませんし、そう言う判断、キチョーさん、責任大きいんですな。

Posted at 2018/12/31 08:10:20 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2018年12月30日 イイね!

家に転がっているもの 2

家に転がっているもの 2これはプジョー504のガソリンエンジン、XN1の壊れた部品。

フランスは倹約の国家ですから、エンジンも殆どこの様なウェットライナー式の構造で、オイルパンさえ下ろせれば、エンジンのオーヴァーホールはエンジンを車体から下ろさなくても出来ます。シリンダ・ヘッド外してオイルパン下ろして下からコネクティングロッドの下半分をバラし、ピストンとシリンダ・ライナーを一体で上から抜いくだけ。作業前に必ず油圧を確認してその値が下がっていたら、クランクシャフトも下ろしてメインベアリング交換ですけど、古いエンジンのメインベアリングはジャーナルの幅からして頑丈に作られてますからオイル管理が普通なら殆ど交換する必要はありません。あとは新しいピストン、ピストンリング、シリンダライナーのセットを上から挿入して新しコネクティング・ロッドのベヤリングと一緒に締め付け、シリンダヘッドを装着しオイルパンを元に戻せば完成です。ピストン・リングなどが新しくなればその分シリンダヘッドへのの負担が大く移動するので、(気体も液体も人間も強くなると弱いモノのをイジメますからね。。。)シリンダヘッドのオーヴァーホールはお勧めです。されどお金がないお客さんならヴァルヴを軽く擦って面を作ってやって(と言うか確かプジョーの吸排気弁は確か面接触ではなく点接触だった覚えが)弁のステムの遊びが多かったらヌーリングと言ってステムに螺旋状の傷を立てて隙間を適正値に戻してやったり(日本語でローレット加工と言うらしい)、オイルシール交換してあげて安くつくと喜びます。これで圧縮比が元に戻りめでたしめでたしと。



でも定期整備を怠るとこう言う結果になります。。。。部品が欠けたので上記のピストンとライナー交換で復帰は可能なんですが、欠けたり削れた部品が潤滑油に混じりエンジン内に回っていたり、他の怪しい扱い方も考えられるので、ここまで行っちゃったエンジンは一応下ろさないといけませんね。。。。

明らかに過熱、潤滑不順が事の始まりだったみたいです。



シリンダ璧はツルツルでクロスハッチの痕が消えています。多分オイル消費も凄かったと思います。このライナー自体もドロドロに溶けた鉄を流し込み形成する際、遠心機で高速でぶん回し分子の構造(だと思ふ)が均等になる様製造課程に工夫がされている。。。と読んだ事あります、本当なら見てみたいですわ。



ライナーの下方部には段差がありここでシリンダ・ブロックと接合します。ここに当然冷却水を遮るギャスケットを入れるんですが、古いのは銅製、新しいのは紙製。それぞれ厚さの違うのを選び、全て押し込んだ際ライナーの上端がシリンダブロックから僅かに上方へはみ出てその値を計測して厚さの異なるこのライナーシールを選びます。シリンダヘッドを装着して締め上げるとライナー自体が沈みこのシールを圧縮してシールされます。このシールが接触する接合部、ライナー側とブロック側を非常に綺麗にしておかないと後で冷却水が漏れます。銅製のギャスケットだった時代、冷却水の管理をサボると銅が腐食して冷却水が漏れ始め次第にはライナー自体が沈下してヘッドギャスケット不良に至ります。



ピストンはごく僅かな違いでAピストン、Bピストン、Cピストンと寸法が異なる部品を選べられ、当然全気筒全てA仕様、B仕様と言うのが好ましいんですが、倹約家のフランスの事です、異なる仕様のピストンを混ぜても良い事になっていて、その場合はA仕様が一番と四番シリンダ、B仕様が二番と三番シリンダと決まっていました。そのピストンの判断はピストン上部にこの様に刻印されています。現時点でピストンとライナーのセット、多分五万円前後で入手できます。504で工賃が多分上手くいけば8時間以内に収まりますから、早い話、圧縮の蘇ったエンジン・オーヴァーホール(お手軽コース)が一日で納車できるんですね。フランス車はシリンダの番号をフライホイールに一番近い筒を第一気筒とするので、オマケにトランスミッションが前にあったり(シトロエンDS、ルノーR5)後ろにあったり(ルノー12、プジョー504)他のエンジン整備に慣れている人は注意を要します。



これはシトロエン2CVのピストン。ピストン上部片方に打痕があるので多分吸排弁のどちらかがひん曲がってピストンを打暴していたんでしょうね。異音はしてましたがこれでちゃんとエンジンは回り走行してたと記憶しています。空冷のエンジンは冷却の殆どを潤滑油に頼るので、管理が重要になります。

恐ろしいのはシトロエンSMのマセラテイのV6エンジンで、排気弁のステムが中空構造で中にソ-ディウムが密封されていて熱対策されているんですが、長年使うとココがボキッと折れ、排気弁が気筒内に落っこちる悪癖があり、それがアイドル低回転時で直ぐエンジン止めればダメージを抑えられるのですが、巡航時、加速時に起きるとイチデージになります。それでなくてもキャムシャフト駆動のチェーンが何本もありその張りを何時も調整したり、偏屈なエンジンですから、SMご購入検討のみなさま、くれぐれもエンジン整備記録を確かめ慎重なご商談、お勧めいたしやす。



面白いのはプジョーのXN1は燃焼室がくさび形でピストン上部が平なのですが、2CVは半球状燃焼室、いわゆるヘミ・形状なので直噴エンジンごとくピストン上部の形状が興味深い形状になってます。

Posted at 2018/12/31 04:52:26 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2018年12月29日 イイね!

家に転がっているモノ。

家に転がっているモノ。我が家は貿易風の通り道で風通しが良く、風呂場に換気扇がありません。その代わりドアを解放いつもしているのですが、そのドアストップに使っているのがコレ。

ボッシュの所謂分配型ジーゼル噴射ポムプです。

ぼくは以前プジョーのジーゼル整備の際はロト社の、VWやらのはこのボッシュ分配型のを扱ってました。メルセデス・ベンツのボッシュ並列型も多少はいじれますが、分配型が一番一般的でしたね。

中央の素晴らしい輝きに磨かれたプランジャが回転しながら押し込まれ燃圧をあげ、ドンピシャのタイミングに回った所に孔が合わさり各気筒に高圧燃料が供給される仕組み。



噴射ノズルはただの強力バネで閉じているだけなので、高圧燃料が届くと弁が開き燃料噴射が開始されます。

今の装置に比べると遥かに原始的ですが、写真に見える電気端子は燃料閉塞弁の信号端子で、このジーゼルエンジン、電装はたったコレだけ。あとは全て機械的に動きます。ですからこの端子にさえちょっと電圧を与え、クランクさえ回れば(まあグロープラグ発熱必要なかったら)エンジンは必ず始動します。

非常に単純でいじりやすかたったですね〜。

このプランジャの挿入される孔はレーザーで加工してあり、その滑り具合がもうなんとも堪らない快感でして。。。。。ああ、なんか表現が少し危なくなって来た。。。。


Posted at 2018/12/30 07:42:58 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2018年12月26日 イイね!

1970年代 試作車

こ奴はシェヴォレイ・モンテ・カーロの4扉版。うーむ。。。。以前フォードがサンダーバードの4扉を出した時の心境ですね。苦しい。。


そのサンダーバードもこの様にくねくねする案があったらしい。


話は飛んで例のお台場の商業施設。スペルが思いっきり間違っているう。。。.ここもその後閉店。


場所も飛んで何故か独國フランクフォート・マイン空港。Sクラスで手動変速機が選べた最後のW140。6発限定でしたが。Sクラスとしてはこれが大失敗とされて太り過ぎた、複雑過ぎたと言われましたね。これは結構真実で、確実に漏れるエヴァポレータの交換(ダッシュボード総取り外し、この作業する人が精神不安に陥りエヴァポの証人のメンバーになるらしい)マルチプレックス電線の診断、前輪のシミー、ジーゼルエンジンの抱える持ち病などなど。でも香港のホテルの運転手は、フロントのこの重さなんだよね、台風が来ている時にどっしり安定して走れるお陰はと褒めてはいましたが。
Posted at 2018/12/27 05:54:05 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2018年12月25日 イイね!

ふたご座 プリアス

ふたご座 プリアスクリスマス・イヴの超級市場の駐車場。

人待ち顔のプリアス、前窓に日よけがあったので暫く駐車しているのかと思ひきや。

買い物から戻れば消えていました。

ウチの方が綺麗 (洗ったばかりでしたので)



この後期型は車体の一部が前期型に比べて少し違うんですよね。補強構造部品の一部が。
Posted at 2018/12/26 07:04:01 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記

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「ところ変わって品、変える。 http://cvw.jp/b/1945280/47705079/
何シテル?   05/07 01:52
I'm JetBoy. Nice to meet you. 実家は西キャナダ、住むのはハワイ州オアフ島、家族は香港、親戚が日本、スピリットはウチナンチ...
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