地デジTVチューナー TU-DTV60の取り付け
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
地デジTVチューナーPanasonic TU-DTV60の取り付けです。部品以外に用意するものは~
「3色ピンコード♂♂」何故か附属なし。
「8mmボックスレンチ」全てこれでOK。
「内張剥がし」アンテナコードを埋め込む際に使用。
「MMS脱着専用工具」4本。
「電動ドリル」グローブボックスの穴あけに使用。
「結束バンド」あると便利。
「養生テープ」パネルの脱着時に要養生。
「段ボール箱」運転席で外したロアカバーを支えるため。
「作業用照明」懐中電灯や非常用ランプよりはコンセント差し込みの照明スタンドの方が便利(自分は熱帯魚の照明を使用)。
ついでに時節柄、「蚊避けグッズ」があると助かります(^^;
2
実際は運転席側から順を追って作業しましたが、後から考えると、必要な内装パネル類を全部バラしてから、配線関係を通線するのが合理的と思いました。運転席側からダッシュボード横パネル(以下、サイドパネル)、ステアリング上の化粧カバー、ステアリング下ロアカバー、MMS、グローブボックス、助手席側サイドパネルとなります。今回は難関のAピラーは外さないでうまくできました(^^)v
通線ですが、チューナーはグローブボックス内に納めますので、全ての配線がそこに集まることになります。電源は運転席側ヒューズボックスからロアカバー内→MMSの裏→グローブボックス。 リモコン受信部はメーターの下位置に取り付けるので、ロアカバー内→MMSの裏→グローブボックス。 3色ピンコード♀は、MMSの裏から、グローブボックス。 アンテナケーブルは左右のアンテナ共に左側Aピラーから助手席側サイドパネル→グローブボックス。
グローブボックス内が最も合理的なように思いました。チューナーを助手席下に設置する方法もありますが、ドア下周りの内装パネルを外さないといけなくなるので、余計な作業が追加になってしまいます。
3
内装パネル類のバラし方から。まずは、左右のサイドパネルは内装剥がし(またはマイナスドライバー)でコジれば簡単に外れます。
次はステアリング下ロアカバーの取り外しですが、その前にステアリング上の化粧カバーは手前に引くとカパッと外れます。化粧カバーを外すとステアリングを挟んで左右2箇所、ロアカバー底に左右2箇所、そしてサイドパネル側と計5本の8mmボルトがあります。サイドパネル側からはボルトが2本見ますが、最も左側がそうで、少し深い位置にありますので長めのレンチが必要です。ボルトを外す前に、ロアカバーの奥の方(ペダルの上位置)をデジカメで押さえておくと、取り付けの際にうまく行かなかったときに助かります。それとステアリングコラムの養生もお忘れなく。自分は傷を付けてしまいました… ボルトを全て外してもロアカバーは外れません。ステアリングコラム右側のボルト位置で、爪で引っかかる様になっていますので、ロアカバーを少し持ち上げるようにして爪の掛かり外すとロアカバーも外れます。そのまま下に置くと足下灯などの配線が突っ張った状態で無理がかかりますので、手ごろな段ポール箱(今回は靴箱)などで支えておくと、ゆとりもできて作業もしやすいです。実際は通線に必要なスペースが確保できれば良いのでロアカバーを取り去る必要はないと思います。
MMSは脱着専用工具を差し込んで引き出します。養生はエアコンパネルと、シフトノブに畳んだタオルをかけておけば、MMSを乗っけて置くのに重宝します。実際、取り外すわけではないので、ケーブルで引っ張られた状態で釣り合います。ちなみに「MMSの外部入力に割り込む配線」(注1:次項4で案内)ですが、別日に作業されておくことをお勧めします。
最後にグローブボックスです。蓋を開けると上位置手前に左右中央3箇所、グローブボックス底に左右2箇所、そしてサイドパネル側と計6本の8mmボルトがあります。サイドパネル側からはボルトが2本見ますが、最も右側がそうで、少し深い位置にありますので長めのレンチが必要です。こちら側は特に養生も段ボールもいりません。ボルトを外す前にデジカメで取り付け具合を押さえておくのは保険です。この後、グローブボックスに穴あけをしますので、フロアにベタ置きの方が作業しやすいです。実際に各配線が集まってきますので、このタイミングで穴の位置関係と上部や背後のスペース等を確認しておくと良いでしょう。
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ヒューズボックスからの電源取りです。ACC電源とバッテリー電源と両方が必要です。どちらか片方で良いものと思っていましたが、カスタマーセンターに聞いたところ、両方が必要であることが確認できました。エンジン停止後(キーを抜いた後)も、しばらく通電している状態が必要なためバッテリー電源がいるようです。
ヒューズからの分岐は、エーモン平型ヒューズ電源(E530)15Aを2つ使います。ACC電源は27番15Aから、バッテリー電源は、いわゆる常通電源のことなので、空きの43番から取りました。43番は空きのはずですが5Aヒューズが刺さってました。何かに使っているのでしょうか? エーモンのそれぞれ配線♂は、チューナー附属の電源コード♀に差し込みます。♂♀となっていてぴったり接続できます。
電源コードの通線です。電源コードは赤・黄・黒の3本がカプラーを先頭に続きます。黒はアース線で短いので、グローブボックス裏でアースすることにします。スタートはヒューズボックスから。ロアカバー内を通ってMMS側に抜けます。結構、MMSへの入り口がタイトです。電源コードのカプラーは爪がついていて引っかかりがありますので、養生テープで適当に包んでやって通過させます。リモコン受信部を運転席側に付けるのであれば、リモコン受信部の先はミニプラグになっているので、同じルートを通過させます。次にMMSからグローブボックス裏に抜けます。こちらは奥方向には楽に抜けるのですが換気の稼働ダンパーが居るので注意が必要です。自分は奥はやめて手前側に抜きましたが、カプラーがギリギリなのでMMSの入り口よりもタイトでした。リモコン受信部のミニプラグ、3色ピンコード♀(MMSの外部入力に割り込む配線)も、同じルートでグローブボックス裏に抜きます。グローブボックスに抜けたところで、電源コードの黒アース線をMMS側のステーに丁度良いボルトがあるので、そこに固定します。
注1
「MMSの外部入力に割り込む配線」ですが、自分は随分昔にshopで取り付けていたので、今回は割愛していますが、詳しくはFive_Nineさんの整備手帳を参照下さい。
http://minkara.carview.co.jp/userid/136337/car/32413/40795/note.aspx 5
配線系の最後で、メインイベントでもあるアンテナの貼り付けです(^^; アンテナ本体の貼り付けはチューナーの説明書に従ってフロントウィンドゥに貼り付けます。アンテナコードは十分に長いので、左右共に助手席側Aピラーを使います。
今回、Aピラーを外さずに完璧な仕舞いができたので、随分、時間短縮できたと思います。一番端から始めます。フロントウィンドゥと天井内張の隙間にアンテナコードを埋め込みます。指と内張剥がしで押し込んで行きます。そしてフロントウィンドゥとAピラーのところも同様に隙間に押し込んで行きます。部分的に入りにくいところもありますが内張剥がしで丁寧に押し込みます。最下部でUターンしてダッシュボードとAピラーの隙間に押し込みます。左右2本とも同様の処理で全く露出なしにグローブボックス内に引き込むことができます。アンテナコードは太さはどこも同じだと思いますが、パナのアンテナコードが細いのかも知れません。とても作業しやすかったです。左右共に同じカプラーなので、識別のため片方に目印のテープを付けておきます。
これで全ての配線がグローブボックス裏に集結しました。3色ピンコード♀(MMSの外部入力に割り込む配線)に別途用意した3色ピンコード♂♂を接続しておきます。双方長いので結束バンド等でまとめておきます。
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グローブボックスへの穴あけ加工です。グローブボックス上部はエアバックがいるので干渉しない位置を確認します。グローブボックス後方は少し余裕がありますので、束ねた3色ピンコード等は十分に押し込めます。チューナー本体はグローブボックス内の奥の壁に張り付くように立てて設置します。仮置きすると丁度収まりが良い位置が一点しかないことがわかります。穴あけの箇所ですが、チューナーのセンターよりやや右位置で天井側にしました。グローブボックスをのぞき込んだときに穴が見えにくいこと、穴あけ作業が上からできるので効率がよいことが理由です。
グローブボックス裏は断熱材(防音材?)のような綿状のものが張り付いているので、一部を剥がして、見当をつけた穴あけ用の位置に養生テープでマークをします。電源カプラーを通す必要があり、1.5~2.0cm四方の四角い穴が必要です。注意点としてはチューナーを背面に立てかけるように設置しますので、穴の位置が背面から遠いと収まりが悪くなります。電動ドリルに4.5mm前後の歯をつけて四隅から加工していきます。四辺はドリルの歯を上下すれば削れます。糸鋸とかでもできそうですが適当でも良いところだと思います(写真の○の箇所)。比較的簡単な部類の工作でした。
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チューナーとの接続です。先程開けた穴に配線類をカプラーの大きい順に通していきます。グローブボックス内でチューナー(B-CASカード挿入済み)と接続します。チューナーは配線類が支えているので自立します。特に固定する必要もないようです。ここまで特にバッテリーを外したりとかはしませんでした。全ての接続を確認して、この段階でテストです。キーを回して一応エンジンもかけます。TV→VTRと切り替えるとチューナーの初期設定画面が表示されました。まずはホッとした瞬間です。順次進めていくとTVが映りました(^^)
ラストスパートです。ばらしたパネル類を組み立てていきます。ここで手こずると滅入ってしまうのですが、ラッキーなことにスムーズに組み上がってくれたので助かりました。グローブボックスは配線類の逃げを気にしながら組み立てます。ロアカバーの組み付けと併せてリモコン受信部を取り付けます(下の写真の右上隅)。配線が目立たない様、ロアカバーの左上の角に貼り付けました。この受信部、少し大き過ぎてあまりカッコ良くありません。MMSも元に戻して終了です。もう一度、テストして確認します。問題なし(^^)v 時間を気にして作業はしていませんが、何やかんやで約5時間かかりました。
画質ですが、1セグは携帯と変わりませんが、フルセグ(12セグ)はかなり綺麗に映ります(^^)v やりがいのある成果が待っていました。
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場数を踏むことで慣れることかも知れませんが、知っておくべき情報を持って、押さえるところを押さえさえすれば、手間はかかりますが難しくはない作業だと思いました。問題になるとすれば、内装パネル類の脱着だけでしょうか。特に元に戻すことがうまく行くかどうかにつきます。
興奮冷めやらぬ中、覚えていることを書き出した感じで、取り留めもなくだらだら書いてしまいました… チャレンジされる方の参考になれば幸いです(^^)/
最後に、今回うまくできましたのは、多くの先達のお陰と感謝しております。
-お知らせ-
以上の作業はこれで完結しますが、実はこれだけでは思わしくないことがわかりました…(-_-)
続きは2011.9.3付ブログ「見込み違い…」をご覧下さい。
http://minkara.carview.co.jp/userid/211421/blog/23699101/
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