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イイね!
2024年02月23日

さよならは突然に

先日、ひっそりと愛車一覧だけ更新していましたが、気づかれた方がいらっしゃいました。
そしてそちらに書いた通り…突然の事になりますが、車を乗り換える事にしました。

機関の調子は良いですし、私が病気や怪我で運転できなくなったわけではありません。
維持費が出せなくなったわけでもありません。
言わば「手放すタイミングを見失っていたところで良い切っ掛けが連続した」のです。
元より色々な車が好きで、様々な車種に乗ってみたい願望はありました。
次の段階へ至るチャンスかなと思った次第です。

今回は折角なので、そんな境地へ至った経緯等々を綴りたいと思います。
故にまとまりは無いかもしれません。


なお、この記事を書いている時点で、次の車はありません。
買うお店も車種も決まっていますが、現車が無いのです。
新車に乗る気はさらさらありませんから、条件に合う物を探してもらっています。
ヒントを出しておくと、同年代・同系統で似た要素を持つ外車。
そしてPCD139.7の6穴ホイールを使い回しできる車種(これはもしかするとスルーするかも)。

実を言うと、1年がかりで当時モノ2ピースホイールを再生・オーダー塗装してもらった物に新品スタッドレスを組んできたセットがそのままになっています。
それを受け取ってきたのが乗り換えを決意する僅か数日前だったのです。
総額は諭吉さん20人でドロー。これを二束三文で手放すのはあまりに勿体ないという訳(相当額で買って頂けるなら喜んでお出しします)。
私の冷めの早さは某鬼の始祖やアルミのヒートシンクにも劣らぬと思っていますが、それに慣れている家族も半ば呆れていましたね…まぁ仕方ない。
まるでリレーが切り替わるかの如く「よし、次行こう」となるのですから。

一方でパジェロの車検は1月27日で満了となり、通さずにおきました。
既に手元にはありません。
という事で、一時的に自分専用車が無い期間が生まれます。
その間はエクリプスクロスに乗って、そちらの手入れと弄りをやろうかと。
とりあえず北米仕様のフェンダーモールが欲しいし、窓のウロコも取りたい。



それでは経緯をば。

事の発端はパジェロの車検予約をそろそろと思っていた、昨年11月初頭。
私が免許を取る以前、コルトプラスの助手席に乗っていた時からお世話になっていたディーラさんが突然に倒産してしまいました。
今にして思えばジリ貧な片鱗はあったのですが、半世紀以上続いた地元の正規ディーラが本当に無くなってしまうとは…

その知らせを受けたのは、入院していた家族の退院日でした。
迎えに行った帰り、ちょうど病院の駐車場から出た直後の事。
同じディーラの別店舗に通っていた上司(以前から時々書いていました、上司@エボⅣ糊)から電話がありました。
平日で年休をとっていたため、最初は職場で何かあったのかと思いました。
車を止めて掛け直したところ、「倒産したって聞いて急ぎ電話した」との事。有難い緊急連絡でした。
家族が退院できて一安心の束の間だったので、本当に驚きました。
これがまず一つ目の切っ掛けです。
所謂「○○ロス」と言うものか。

そもそも緊急で電話を貰ったのは、倒産翌日がエクリプスクロスの点検入庫日で、雑談の中で話していたからでした。
前日に店舗前を偶然通ったのですが、カレンダー上の営業日にも関わらず「定休日」の看板が出ており、整備待ちのスペースも空でした。
「何か変だなぁ」と思ったのは、まさかの倒産当日だったのです。

結局、年内には別系列のディーラへ引継ぎされる事が決まり、それはそれで良いかと思っていました。
エクリプスクロスの点検も問題なく受けられ、その際にパジェロの車検見積り…となったのですが、それが二つ目の切っ掛けとなりました。
ご存じの通り色々と手を加えている個体なので、その店舗で車検・点検入庫をする前に、一旦陸自へ持ち込み車検をするとの事でした。
こちらで勝手にカスタムしたわけですから、それについては異論はありません。
お店サイドとしては可能な限りリスクは避けたいわけです。
当然の事です。
加えて元のディーラは認定工場ではなかったため、車検には他社と共同利用の検査場を使っていたとも聞き、その差もある模様でした。

それで突っ込みの入るだろう点を色々教えて頂き、予定日までに手直しする事にはなったのですが…
今まで問題無く車検合格・点検入庫できていた点に多数指摘が入ってしまい、結構な手間もかかると思うと、その時点で何やら気持ちが萎んでしまいました。
その後の入庫にも「持ち込み検査で合格した状態である事」が条件になりますから、「それで諸々良いのかな」とモヤモヤした部分が残りました。
今まで通りの仕様で乗りたい気持ちと、お店に無理を言って迷惑を掛けたくない気持ちの背反。

そこで立ち上がってきたのが、「そもそも、もうこの個体で弄れる箇所はほぼ無いよな」という思いでした。
勿論、大金をかければボディリフトやらはできますが、そこまでの予算はありませんし、不可逆的な弄り方はしないのが当初からの自分ルールでした。
また、仕上がった想いもある一方で、乗って面白くはあれど、設計上仕方のない不満点も感じていました。
要は既に手放すタイミングを失っていた最中だったのです。最中を作っている最中だよ。
そんな不満点を敢えて挙げるとすれば…



・エンジンが重量に対し非力である
これは年代的に仕方ない部分ですし、それがまた味でもあります。
そもそもショートボディ前提の設計で、ロング化による重量増も効いているでしょう。
一応、当時のカタログや販売マニュアルでは、排気量でローパワーを補う他社製ライバルに対し、小さい排気量と自社製タービンによるマッチングの良さから来る、適度なパワーと燃費の両立を売りとしていました。

確かにロングストローク型のディーゼル故にトルクは十分で、ギア比の効果もあって扱いやすくはありました。
但し高回転ではパワーが伸びず(これまた構造上仕方ない点)、解決するなら大がかりなチューニングを施すかV6車に乗り換えるべきだろう、というのが本音でした。
そこで少しでもと吸排気と燃料系をチューンしブーストも上げたわけですが、その上で意識してタービンを回し、やっと周囲について行けるかどうか…というのは正直ストレスでした。
近頃の軽は良く走りますし、ハイブリッドカーは出足の素早さが一つの特徴ですので…

その一方、ゆっくり走っても誰も文句を言わないレベルのクラシックカーではない、という点も引け目ではありました。
当時のディーゼルの味であるメカ音と振動も、自分の体調が良ければ面白く感じる点ながら、疲労しやすい体質には思った以上の負担でした。
加えて言えば、冬時期はコールドスタートでの白煙が凄く、個人的には好きなポイントながら近所に対しては少々肩身の狭い思いもあり。
オイルがしっかり暖まらないと明らかに吹けが重いのも、仕方ないながら我慢する事の一つでした。

とはいえ、免許を取り立ての頃は「ビビッてアクセルを踏めない」傾向のあった私にとって、慣れるのに良い点だったのは事実です。
耐久性についても10年間でエンジン故障・不調は皆無。
旧車の定番であるオイル漏れも、まさかのフィラーキャップのパッキンが原因で、それ以降7年ほど経った現在も滲み無し。
その点にも助けられました。


・5ナンバーボディ故の狭さ
これまた一つの美点かつ拘りながら、身の丈六尺の私にとってはウィークポイントでした。
まずはレッグスペースの無さが地味に辛く、レカロシートへ替えた理由にも「少しでも前後長を取れるかな」というのが含まれていました。

また、FRベースの4×4ですので、センタートンネルが大きいのです。
そのため前席左右間は広いのですが、ドアとのスペースは軽みたい…それもまた利点があるのですが、やはり窮屈感はどうしてもありました。
エンジンの特性も含めて、これらの理由から長距離・長時間運転が難しく、「この車を楽しみ切れない」というのもまた悔しい点でした(自分自身の体質という意味でも)。


・ナローボディのまま深リムホイールを履けない
これは挙げる程の不満ではないポイントですが、当初から思っていた事でもありました。
パジェロを追って登場したランクル70系は、60系共々マイナスオフセットにいくらか許容があります。
なのでナローボディのままそこそこ深いホイールや太いタイヤを履けてしまい、常々羨ましいと思っていました。

例えば、今履いているV20/40系OPのラリーアートホイールはワイドボディ用ですが、7JJの+10とリムは浅いです。
ナローの純正は6JJの+22…だったはず。
それでもタイヤサイズをナロー純正(ホイールの本来の指定265に対し215)として、フェンダーモールを付けてツラツラ。
かと言って5ナンバー巾に収めるには1700mmを越えてはならず、記載変更も避けるには拡幅は片側10mm未満となります。
ボディ巾は1680mmでしたから、かなりギリギリを攻める必要があったのです。
まぁ、素直にオーバーフェンダーを付けて3ナンバーを取ってしまうのが正攻法でした。
最終手段用に片側50mmの社外フェンダーは持っていたのですが…塗装までして3ナンバー化する気合が湧いてきませんでした。


…という感じで、「次に乗る車で重視したいポイント」も明確に出ていました。
ちなみに普通の人が普通の車と比べて不満であろう、ハンドパワーウインドウや分散ドアロック、2車線でもUターンできない回転半径の大きさ等々については、気にならないか寧ろ気に入っている点でありました。
快適装備なんてパワステとちゃんと効くエアコンがあれば良いのです。

更にこれらを後押ししたのは、ディーラ倒産を知らせてくれた上司の乗り換えでした。
詳細は伏せさせて頂きますが、諸事情でエボⅣを乗り換える事が決まっており、昨年後半には良さげな車が見つかっていた段階でした。
上記の倒産劇の直撃を受けた結果お流れになってしまったのですが、「長年乗った車を替える」という出来事を目の当たりにしたのが追い風になりました。
何しろ新車からずっとワンオーナーでしたから。


こんな感じかしら。
そして最後に運命的だなと思った事が一つ。
買取り査定にあたって当時購入したお店に電話を掛けたのですが、その日は偶然にも10年目の納車日でした。
夜に入浴中、給湯器の時計と日付を見ていてふと思い出したのです。
やはり君は持っている。まぁ結局は、別の所へ委託したのですがね…

私の元でどうだったかは分かりませんが、次のオーナーの元で幸せに在れますように。
どうか輸出コースには乗りませんように。
フルノーマルで購入後、純正パーツは全て残していたので、替えたまま戻さない箇所のパーツも積んでおきました。
「シンプルな造りの車は良いぞ」と教えてくれてありがとう。

「一度パジェロに乗ると違う車には乗れなくなる」という表現がありますが、確かに今からセダンやスポーツカーに行く決意はできませんね。
好きではあるし乗ってみたい気もしますが、すぐに飽きてしまう未来が見えるようで。
パジェロじゃないにしても同じクロカン・SUV系から次を選ぼうとしているのですから。
果たして次はこんな個体に出会えるのでしょうか。期待しつつ待とうと思います。
ブログ一覧 | | クルマ
Posted at 2024/02/23 15:32:08

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