これまでのドライブは、私にとっては非日常的である雄大な山々の景色と、快適な走りのできるロードを求めて、長野や群馬、山梨を中心としたルートが多かった。
では、地元埼玉はというと、近場でメジャーな観光地である長瀞や秩父は以前から時おり訪れることはあったが、最近はその周辺の間瀬峠、定峰峠、土坂峠などといった、イニDの舞台でおなじみの峠をメインとした、もっぱら走ってばかりのドライブであることがほとんどであった。
しかし、先日の酷道&険道行脚の際に、奥秩父を回った時の道の魅力もさることながら、景色の輝きと自然の豊かさに気づき(遅すぎ!)、もしかしたら地元のこと何も知らないかも、という気がしてきた(実際にそう!)。
それじゃ、いかんだろう。
それではとR140を荒川沿いに走り、秩父周辺の魅力を探る旅へと出かけることにした(単なるドライブなのだが・・・)。
長瀞を右に折れて山あいの県道を登り、まずは秩父華厳の滝の駐車場に到着。
駐車場から滝へと行く途中。
落差は僅か12mなので迫力は日光には遠く及ばないが、冷気も漂い、しばし喧騒を忘れられる。
さらに山奥へと向かい、城峰山を目指す。
県道284号から林道城峰1号線へと入る。
我が相棒と木漏れ日を浴びつつ、森林浴。
しかし、先日もそうであったが、この類の道を走るときはこの木漏れ日が結構やっかい。
晴天で日差しが高いと、明暗めまぐるしく変わるために目つぶし攻撃となり、より慎重なドライビングが必要。
しばらく走ると、結構大きな落石が・・・。
車を降りて先を見に行ったら、落石はこの箇所だけで通り抜けは可能なので、先に進むことにした。
反対側はかなりの急斜面なので、落ちれば即、アウト。
歩く分にはなんてことない道であるが、こと、クルマでとなると道は狭く、対向車が来ても離合ポイントまではかなり戻らなければならないところも多い。
当然、簡単にUターンできる場所もない。
戻った時に、もし、落石がこれ以上増えていたら、家に帰れませんがな・・・。
正直、かなり不安になりつつも、何故かアクセルを踏みだすのであった。
かなり登りきった頃に視界が開けてきて、「おぅ、君は武甲山ではないか・・・」
孤独の中、親しい友人にで巡りも会ったかのように、cocoichiは元気を取り戻すのであった。
ようやく、山頂近くの城峰神社に到着。
遠くを仰ぎ見れば、そこには次の目的地である両神山の姿が見えた。
wikiによれば、日本神話に出てくるイザナギ、イザナミの神を祀っていることからこの名があるという説もあるが、ずっと見ていると神々しくも見えてくる。
山って、そういった神秘性を秘めたところが、どこかしらある。
三方を山に囲まれた実家で育ったせいか、本能的なものなのかは分からないが、山を見ていると何故かホッとする。
いま住んでいるところは、360度パノラマ視界なので、なおさらである。
山から下り、道の駅両神温泉薬師の湯で昼ごはん。
トイレには、門番が。
昼ごはん、そばにしよう。
そば打ち体験もできるそうであるが、先に進めなくなるので、食べるだけに。
大盛りそば(800円)と天ぷら(200円)。
のどごしが良く、おいしい。
天ぷらの衣はサクッという感じではなく、カリッとした歯ごたえのある触感であるが、アツアツで、なにより玉ねぎの甘みがたっぷりとしていて、これ、おいしい。
野菜が新鮮。
大地の恵みに感謝。
メシも食ったし、さて、行きますか。
かような所を通り抜け、次は、
登山口駐車場に到着。
先の様子を見に、ちょっと登っててみる。
ここから先が本格的な登山道。
両神山は中級者向けの山とのことであるが、この日向大谷口とは反対側に位置する八丁峠からのルートもあり、そちらは鎖場も多く、滑落者も出ているそうである。
遠方から見てもそうであるが、険しい山である。
ここで引き返す。
帰路はR140をそのまま戻るつもりでいたが、ビューラインの看板が目に入ったため、条件反射のごとく林道榎峠線へとハンドルを切る。
頂上近くからは長瀞、皆野を眼下に眺望でき、かすんでいて写真では全然分からないが、遥か向こうには富士山のシルエットが微かに見えた。
地図を見ても方向的には合っているので、またの機会に見に来るとしよう。
ちなみに、ここは21:00~4:00は通行止めになっている。
そこからのダウンヒルを一気に下る。
気持ちイイ。
埼玉って、あまり観るところがないと思ってたが、それは単に知らないだけであった。
隠れたビューポイントも多く、何より自然の魅力に富んいる。
R140、R299、それに先日初めて通った中津峡から金山志賀坂林道へのルート。
魅力満載だった。
Posted at 2014/06/22 19:23:23 | |
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